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7月26日 通院メモ 当たり前と言えば当たり前だけど、基本的な手間をかければ料理は美味しくなる

料理をするときに、圧力鍋と無水鍋はものすごく重宝する。

ここ何年間もほとんど毎日、残業続き。仕事から帰ってきて、それから夕食の支度をしてというのは余裕がない。しかし、スーパーで惣菜を買ったり、弁当屋で弁当を買って夕食にすることで、栄養のバランスが悪いことから体調を崩すという経験をしてからというもの、そういうのに頼らず夕食をできるだけ作るようにしてきた。
その際に頼りになるのが、こういった鍋達。

だいたい夕食の準備は、米を炊飯器に仕掛けて炊けて蒸らしが終わるまでの時間で終わらせる程度の事しかしない。
仕事帰り、駅前のスーパーで程度の良い刺身などを手に入れたら、あとは味噌汁を作り、枝豆を湯がく程度でおかずにしてしまう。
あとはフライパンで炒め物、グリルで焼き魚になるが、そうすると油ものになってしかたがない。
冬場なら鍋という簡単なものもある。
どうかんがえても忙しい毎日が続きそうというときに、大きな圧力鍋の出番となる。煮込み料理を作っておく。
カレー、シチュー、おでん、野菜スープなどなど。
特に週の初めにスケジュールが固まっているような場合は、日曜日のうちに多めに作ってしまうことにしている。圧力鍋ならあっという間にできあがる。

ただし、圧力鍋で料理をする時は手順を少し変える。
先に、圧力鍋の中に入れる材料を仕込んでから、炊飯器の準備をする。そうしないと、圧力鍋の火を止めて圧力を下げる間もなくご飯が炊けてしまうから。ただし、休職中の今は、夕食でご飯類を食べないので、この手間はない。
やっぱり、圧力鍋の威力は絶大で、大きめに切ったジャガイモや人参、手羽元といった骨付きの肉でもあっという間に火が通って美味しくできあがる。

今回は、手羽元を大量に買っていたので、これとタマネギ3個、人参4本、こんにゃく、トマトを使ってトマトシチューを作った。
初日、次の日の昼食は、このトマトシチューを美味しく食べた。
そして、昨日の夕食のときには、煮込みが出来ている状態なのでここにカレールーを入れて、カレーライスにした。

ところが、中途半端な量が残ったので、量を調節するために新たにルーを少し増やすように料理をした。このときの一手間が、カレーをものすごく美味しくした。

炊飯器のスイッチを押しご飯が炊けるまでの時間、テフロン加工の片手鍋にタマネギ一つ分をみじん切りにして、弱火でじっくり飴色になるまで炒めた。時間にして20分ほどだろうか。ちょうど炊飯器のスイッチが切れて蒸らしをする時間になったときに、炒めたタマネギに水と固形ブイヨンを入れる。そして、調整分のカレールーを1カケラ。全部が溶けたところで大きな鍋に足して、全体に火を通して完成させる。そんなに長い時間をかけてする手間でもない。継ぎ足しのカレーになるので、元々の料理に時間が掛かってはいるが、いつもの料理に掛かる時間とそんなに変わらず出来た。

一口食べて驚いた。
ものすごくカレーが美味しい。
一晩おいたカレーは美味しいと元もといわれるけれど、それよりも遥かに美味しい。これまで何十年間、カレーライスをたくさん作ってきたけれど、自分の中では一番美味しかった。自分の中では理想型に近い味だった。

これまでも、色々と工夫をしてきたが何のことはない。
調理器具に頼った料理をしていただけで、素材の持つおいしさを引き出す料理をしてこなかっただけという事に気がついた。昔から料理人がずっとやり続けていることには意味がある。
たかがタマネギ、されどタマネギ。
基本に忠実に料理をすることで、得られる美味しさというものがあるのだ。

ほんの一手間。
何事も、きっと大切な基本の一手間があるのだろう。
自分は、かなりそこに鈍感だったかもしれない事に気付いた。
美味しくなるのだから、良い勉強だ。

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