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介護と育児は似ていることも多い。気持ちの吐き出し口はたくさんもっておくといい。


普段、仕事の中で、介護をするご家族からの相談を受けることも多い。
話しをただ聞くだけでも「話を聞いてくれてありがとう」「とってもスッキリした」と言われることが多い。時を経て、「あの時話をきいてもらえたから、とても助かりました」と仰ってくださることもある。

話すことはとても大切。
気持ちを言葉にして、誰かに聞いてもらうことは大切。
一人じゃないと感じることは、大切。

「恥ずかしいことなんだけど‥」と話を切り出される方も多い。

恥ずかしいけど、と切り出される中には排泄に関することが多い。その方が真剣に悩まれていることであり、決して恥ずかしいことではないと思う。年を重ねれば、一人でできていたことができなくなってくることも多くて、人の手を借りなければできないことも増えてくる。

恥ずかしいけど、恥ずかしくはない。

そういうことを誰かに言う、言える相手がいるということ。
言えるところをたくさん作っておくことは大切だと思うから、私は話を真剣に聞いて、それを伝える。
同じような悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃる。

育児も同じだなと思う。

育児について、ちょっとしたことを話したいなと思ったとき、私は誰に話すだろう・・と振り返ってみた。

隣のママは、毎日小学校の登校時に顔を合わせるから毎日ほんの少しの時間だけどちょっとしたことであれば聞いたり、話したりする。
職場に行って、もやっとしたことを言葉にすることも多い。
職場には、母子保健に長年関わってきた保健師さんや以前学校で養護教諭をしていた方もいる。孫のいるおばあちゃん世代の女性達、同じように小学生がいるママさんもいる。気付けば男性上司も話に加わって、意見をくれることもある。
何気なくボソッと呟いただけだけど、真剣に話を聞いて、一緒に考えて、意見をくれることも多くて、とてもありがたい。
何も話さなくても、最近お子さんたち元気?!と聞いてくれる方も多くて、その時に少し話すこともある。

学校や保育園の先生に話を聞いたり、聞かれたりもする。
体調や発達について聞きたければ、以前一緒に働いていた先輩看護師さんたちに連絡を取る。
昔からの友人にLINEする日もある。

そんなこんなで、子どもの育ちに関しては、私は結構色んな場面で色んな人に話を聞いてもらい、助けてもらっているなと感じる。

色んな悩みや考えをこれだったらこの人に、あれであったらあの人に、と相談できる先をいくつか持っていると、いざと言う時にとても心強い。話してみると相手も同じように悩んでいることも多くて、ホッとすることもある。

介護と育児は違うところもたくさんあるけれど、似ている部分もたくさんある。

人を相手にしているという点において、とても似ている。

相手を大切にするだけでなく、その時の自分を大切にすることが何よりも大切。自分がいっぱいいっぱいにならないように、倒れないように、元気でいることが相手にとっても、自分にとっても大切であると思う。

話すだけでも救われることはきっとある。
誰もが気持ちの吐き出し口はたくさんもっておくといいと思う。

今日も読んでくださり、ありがとうございました。

そら

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