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アイリッシュマン

あらすじ:全米トラック運転手組合「チームスター」のリーダー、ジミー・ホッファの不審な失踪と殺人事件。その容疑は、彼の右腕で友人の凄腕のヒットマンであり、伝説的な裏社会のボス:ラッセル・ブファリーノに仕えていたシーランにかけられる。第2次世界大戦後の混沌としたアメリカ裏社会で、ある殺し屋が見た無法者たちの壮絶な生き様が描かれる。

今作品の原作は、ノンフィクション「I Heard You Paint Houses」。ロバート・デ・ニーロがマーティン・スコセッシ監督に持ち込んで実写化が実現。キャストはスコセッシ組のデ・ニーロ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテルに加え、スコセッシ監督作品に初参加するアル・パチーノ。

主人公であるフランク・シーランは50年代から70年代までを駆け抜けるのだが、全てをデ・ニーロが演じる。

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最新技術を駆使して若返らせているそうだが、違和感が無いと言えば嘘になる。凄腕ヒットマンである主人公の殺人シーンが幾度かあるのだが動きに切れがない。そして、当たり前だが立ち振る舞いに若さがない。この違和感のせいで前半はストーリーに集中できなかった。

しかし、ストーリーが進みキャラクターが演者の年に近くなっていくと違和感がなくなっていくし、アメリカの歴史も絡めて突き進んでいくので見応えはある。

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そして、私的に一番嬉しいのがデ・ニーロとジョー・ペシの共演作品であること。スコセッシ監督作品では頻繁にタッグを組んできた二人である。あうんの呼吸が合っていて楽しんで演技をしているのがわかりすぎるぐらいわかる。その二人の演技を笑顔で見ているスコセッシ監督の顔が目に浮かぶ。


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