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ちょうどいい生き方を探したい

2022年秋 転職した
前の仕事は一般事務と社内SEのちょうど間くらいの仕事で
管理部門だったからほとんど定時で帰れてたし
あまり責任も重くないような、一般的に見れば「楽な」仕事だった

でも私は苦しかった
なぜ苦しいのか、それはひとえに
会社にいる人たちや風土、やり方や考え方
つまり平たく言えば雰囲気が肌に合わなかったというのが一番だと思う

毎日会社の薄暗い更衣室で事務服に着替えるたび、
「ここから最低でも9時間は人権を失うのか」という感覚だった

我慢して続ければ良い
給料は高くはないが仕事量と見合っていて不満がないくらいは出ているし
きちんと週休二日の休みがあって
各種手当も充実している
業績は右肩上がりで安定性ばっちり
ボーナスも年3回も出ていた

これでいい
些細なことは我慢すれば良い
この環境で文句言っていたら私はどんなところでも働けない
ここより待遇の良い会社なんてあるわけない

そう思って3年半がまんした
限界だった

会社の身近な人達はみんな辞めたがっていた
辞めたい、辞めたいと繰り返しながら
安定性と待遇の良さから、会社から離れられないでいた

そもそもなぜそんなに完璧な福利厚生があってしても辞めたいのか
それはやっぱり上に立つ人たちの暴挙にあったと思う

部下を部下とも思わず召使いかのように扱う部長
なぜか新入社員の男性ではなく入社10年の女性主任がお客にお茶出しをする男尊女卑
進歩的だと思ってやっている「女性だけの部署」「女性だけで新しい企画をやらせる」という性差別
何もかもが30年前の日本社会そのままを表したような会社だった

最初は別に構わないと思った
別にいい、ここにいる間だけその人達の好きに動いてやろう
別の自分を演じていれば良いんだ
と思っていた

しかし時が経つにつれて苦しくなり
深い呼吸が困難になり
自分が誰で何を望んでいるのか
見えなくなっていった

そして色んな辛いことがあり、
自業自得でさらに悪い状況を作り、
もうどうにもできなくなって私は仕事を辞めた
(詳しくはいつか書ければ書きたいなと思っている)

仕事を辞める前に私は転職活動をしていた
次の職場が決まろうが決まるまいが
夏のボーナスをもらったら仕事をやめよう
そう決めていた

運良く次の仕事が決まり、
私は8月末に最終出勤日を迎え
9月の1ヶ月は有休消化で遊んで暮らした
心が生き返ったようだった
本当の私に戻っていく、砂漠でやっとオアシスに辿り着いた
そんな思いだった
(本当はただ遊んでいたわけではないがそれもまた書きたい)

10月、私は新しい職に就いた
前回の就職の時は福利厚生だけで仕事を選んで失敗したから
次は譲れないポイントだけは決めておいて、
仕事内容を軸に選ぼうと思っていたから
コピーライター職に就いた

そして現在、コピーライターになって2ヶ月
思ったよりかなり激務だった
週2回ほどは21時まで残業し
もともと強くない私の体は限界
体が辛いとまた心も苦しくなっていく
仕事以外のことが考えられない
生きている意味が分からなくなってくる
まだたった2ヶ月なのに
職場の人はいい人たちなのに
しんどさがそれを上回り、心と体を蝕んでいく
辞めたいなあ…そう思い始めていた

そして疲労で免疫力が弱っていたころ、コロナになった
今、コロナになり9日経ったがまだ治らない
私は熱に浮かされながらベッドで考えていた

私は何なら上手くできるんだろう
どんな仕事なら問題なくこなせるんだろう
身も心もちょうど良く生きられるんだろう…

私には今の仕事とは別で、夢がある
しかしその夢で食べていけるようになるまでは
必ず何らかの仕事をしないといけない
いつか叶うか分からない夢までの繋ぎの仕事
繋ぎの期間が5年か10年か20年か一生か
分からないが、とにかく食っていくために
何かしなければならない

体が弱い
心もそんなに強くなかった
頭も良くない
私になにが出来るんだろう
何が向いているんだろう
何ならちょうど良く働けるんだろう
ぐるぐると考える

生きていかないといけない
だから働かないといけない
諦めて自分を洗脳しつつ働けばそんなに社会は辛くないことはわかっている
でも私は自分で自分を洗脳できない
自分は飽くまで自分のままでいたいのだ

きっと私はまた探す
自分がちょうど良く過ごせる場所を
苦しくない場所を
みんなそれなりに苦しみながら生きていることも
我慢しながらやり過ごしていることもわかっているけど
私はそれじゃいやだ
探す
自分の居場所を
ちょうどいい生き方を

とりとめのない文章を読んでくれた方、ありがとう

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