「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第18話
「ヤモリくんの夢のお告げに〇〇〇くんが現れる」その1
ゴダイさんの、カッパ騒動もおわったその年の夏。
ハルオとサクラのオンボロ屋敷では、なんとも不思議な出来事が起きていたのだった・・・。
その年の夏は、例年にも増して暑い夏で、どこの家でも雨不足もあって畑がカラカラに乾いていた。
だから、たいていの野菜畑では不作になり困っていた時の事だ。
そんな、露地栽培のどこの家のキュウリも今にも枯れそうに弱っていたにもかかわらず。
なぜかオンボロ屋敷の、ハルオとサクラの家庭菜園のキュウリだけは豊作だったのだ。
しかも、それはハルオとサクラが、せっせと水やりをしていた為ではない。
それなのに、どのキュウリもみな驚くほどよく育ったのだった。
ハルオとサクラは、2人してどうして我が家のキュウリだけが、こんなにも良く育っているのか不思議に思っていたのだった・・・。
そんなある日の朝早く、いつもより早く目を覚ましたサクラは、家の外に出て朝の空気を楽しんでいると、畑の方に何かが動く気配を感じたのだった。
サクラは目を凝らしてみたが、まだ薄暗い事もありそれがカラスなのかまたは犬や猫の動物なのかは分からなかった。
気になったサクラは、そっと畑に近づいたが、その時にはもう何もいなかったのである・・・。
しかし、サクラが、ふと足元を見るとそこには何者かの足跡が残っていたのだった。
何か不思議な足跡を見つけたサクラは、急いでハルオを起こしに行って2人して畑に戻ってくると、もうその足跡もホウキででも、はいたようにキレイに消えてしまっていたのだった・・・。
しかしサクラの説明するところによると、それはまるで、大きなダチョウの足跡のようでもあり、人の足跡も似ていたが、しかし明らかに違っていたと言うのだった。
すると、それを聴いていたハルオも、
「ああ、それならばボクも見た事がある」と・・・。
この先は、次回へつづく
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連載小説(不定期)
「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第18話「ヤモリくんの夢のお告げに〇〇〇くんが現れる」その1
終り
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「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第19話「ヤモリくんの夢のお告げに〇〇〇くんが現れる」その2へつづく
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2020.11.14 2023.12.23加筆修正
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