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ファンタジー詩・狂った時計台の街

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「狂った時計台の街」

美しく立派な 時計台の ある街があった

その時計台は有名で 国中から 

多くの人々が 訪れていた・・・


しかし ある日のこと

その時計台に 闇夜に紛れて 

地獄からやってきた 悪魔が忍び込むと

そこに 居座ってしまった

すると その日から 「ギィーー、ガッシャーン」と

時計台の針は 逆方向に向かって 

ゆっくりと 動き出してしまった・・・

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すると 街はいつの間にか 

暗い 暗黒の時代へと 逆戻りしはじめた・・・


しかし 街の人々は そのことに

誰一人として なんの 疑問も

異議も 関心も 恐れも 抱かずに 

何事も 起ってはいないかのように

見て見ぬふりをして ふつうに暮らしていた・・・


しかし 天使は 

時計台に 悪魔が いることを

知っていた・・・


天使は 街の人々を 

護ろうと思い 天の国から

街に舞い降りてくると

人々に 危険が 迫っている事を

知らせて回ったが・・・


悪魔の 小鬼たちが

人々の耳元で 

安心しろ 何事も 起きてはいないと

囁いて 邪魔をして回ったので

多くの人々は 無関心を装うかし

天使の話しを 信じることはなかった・・・


やがて時計は 「ギギギー、ガッシャンー」と

ある日 突然 針を動かすのを 止めた・・・


すると 時計台も 街も 

瞬き間に 崩れ落ちて 瓦礫になり 

灰になって 一陣の風に 流されていった

そして その跡には

悪魔の 楽しそうな 笑い声だけが残っていた・・・

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荒れ果てた 街の姿を見て

その時 はじめて人々は

大切なものを 悪魔に 

奪われていたことに

気が付いたが その時には 

もう 遅かった・・・


天使は そのことを

嘆き 悲しんだが 

人々が

天使の話しを 信じなかったのだから

仕方がないことだった・・・


天使は 愚かな人々を 悲しんだが・・・

しかし それでも天使は

人々が 自分の事ばかりではなく

世の中や 人々の 変化に 関心を持ち

他者を労わり 弱い者を労わり

慈悲の心を 持つようにと


自分のハートを 細かく砕いて

人々の 心に

一粒づつの 愛の種を蒔くと

それが育ち 再び悪魔に 

欺かれる事が 無いことを 願いながら 

天の国に 帰って行った・・・

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ファンタジー詩・狂った時計台の街

「狂った時計台の街」

終り

コメント 2020-07-15 154257

2020.10.23

10.23. 20時頃からでしょうか、初めてのスキ制限がかかっているようです。スキをしてくれた方すみません。(それほど短時間で大量にではないはずですが・・・?なぜロックがかかったのかは分かりません・・・)

スキのお返しをしたいと思っているのですが、スキ返しが出来ない状態です。制限が解除されても、スキのお返しには時間がかかるかも知れませんがしばらくお待ちください。(他の機能は大丈夫なようです)

10.24 8時頃、確認するとスキ制限解除されたようです。

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