【30分で劇的に変わる】面接対策にも繋がる「ESの極意」
このnoteは、ESの書き方を体系的にまとめてます。
このnoteに沿ってESを書くだけで、面接対策や企業選びも簡単に行うことができます!
さて、ESには様々な設問があると思います。
・あなたの強み/弱みはなにか?
・学生時代一番力をいれたことはなにか?
・これまで最も苦労してきた経験と、どのように解決したのか?
・入社後、実現したいことはなにか?
・10年後、どのような自分になりたいか?
・志望動機はなにか? etc…
質問が沢山あって、全部準備するのに苦労している人も多いかもしれません。
しかし、ESも面接も、常に問われていることは3つしかありません。
以上3つの質問に答えられるようになれば、すべての質問にスラスラ回答できるようになります。
実際、この3つの質問に対して明確に答えられるようになってから、ES・面接で落ちることはありませんでした。
30分後、あなたの就職活動を劇的に変える自信があります。
ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。
それでは、これら3つの質問に答える準備をどのように行えばいいのかを説明していきます。
※※社会人の方は、新卒の戯言だと思って読んでください笑笑
【質問➀対応】過去のエピソードをまとめて、現在の自分を説明できるようにする
STEP1 過去のエピソードを列挙する
自己分析のやり方は2パターンあります。
今回はパターン➁を推奨します。
理由は、就職活動に特化しているからです。
就職活動において自己分析を行う目的は、「自分について理解すること」だけではなく「自分を魅力的に伝えること」でもあると思います。「質問1000本ノック」方式で行っていると、自分について深く理解することはできますが、膨大な時間がかかります。自分を魅力的に伝えるためには、自分の魅力が伝わりやすいエピソードを徹底的に磨き上げる必要があるため、1つ1つのエピソードを尖らせていく「エピソード列挙」方式がおススメです。
ただ、どちらのやり方もメリット・デメリットがあるので、時間がある人は組み合わせて行った方がいいです。今回は「エピソード列挙」方式しか説明しないので、「質問1000本ノック」方式のやり方が気になる人はメモの魔力を読んでみてください。確実に自己理解が深まります。
では、ここからは「どのようにエピソードを列挙すればいいか」を説明します。以下の3STEPで列挙してみましょう。
エピソードの優先順位は、就活で話せそうな内容かで判断します。
では、どのようなエピソードが就活でウケがいいのか?
それは、、、
「会社で活躍しているイメージが目に浮かぶ(会社での再現性がある)」
エピソードです!!
したがって、
・大学でのエピソード(現在の自分の能力が示しやすいため)
・実際にビジネスを行ったエピソード
・時間をかけて行ったエピソード(基本的に何年かは働くため)
・チームで協力したり、他人を巻き込んだエピソード(チームで仕事することが多いため)
・学んだことが多いエピソード(学びを活かすことが仕事で大切なため)
等々です。
※正直、ここでの優先順位は直感でOKです。次のSTEP2でエピソードの深堀りを行い、自分について説明できるようになった上で、受ける会社に合わせて、どのエピソードから話すか考えればいいと思います。
↓↓↓以下エピソード列挙例
STEP2 エピソードの内容と、そこからわかる現在の自分について説明できるようにする
STEP2としては、優先順位の高いエピソードから、エピソードの具体化を行います。STEP2でのポイントは2つあります。
ポイント1 相手に伝わりやすいこと
ポイント2 会社で活躍しているイメージが目に浮かぶこと
ポイント1 相手に伝わりやすいこと
相手に伝わりやすくするポイントは、「論理的」であることです。
就活をしていて、ロジカルシンキングという言葉をよく聞くと思いますが、なぜ論理的(ロジカル)であることが重要なのでしょうか?
その答えは、「全員が同じように理解できる」からだと思います。したがって、相手にわかりやすく伝えるためには論理性が重要になります。
では、エピソードをまとめる際に、どのようにすれば「論理的」になるのでしょうか?
ひとつの方法として、課題解決のフレームワークに当てはめることを推奨します。(すべての行動・仕事は”必ず”誰かの課題を解決しています)
課題解決の9割はギャップフィル型課題解決です。
したがって、ほとんどの場合は、、
チームの〇〇という目標に対して、△△という現状があった。
↓
原因は、××にあると考え、さらに調査を行った結果、〇〇が根本原因であることがわかった。
↓
そこで、△△を行った。
というような流れでエピソードを言語化することができます。
では、ビジョン設定型課題解決とはどのような課題解決なのでしょうか?
実は、就職活動・キャリア設計はこの「ビジョン設定型課題解決」です。
これについては、後で深く説明します。
(参考)課題解決について気になった人は、安宅さんの「イシューからはじめよ」を読んでみることをおススメします。
また、ギャップを生む理由を解明する際に、ロジカルシンキングが役に立つと思います。
ポイント2 会社で活躍しているイメージが目に浮かぶこと
会社で活躍しているイメージが目に浮かぶということは、そのエピソードから伝わる自分の能力・考え方が、会社でも再現可能であるということです。エピソードの内容には以下の4つの内容を書くようにしましょう。
➀のモチベーションの源泉は、その人の価値観が大きく反映されます。どのような時に頑張れるのかを知ることで、人事の人たちは、自分の会社でも熱意を持って働けるのかを確かめることができます。
その行動をとった理由を書き忘れる人は多いので、必ず書くようにしましょう。
➁の自分の強みは、より自分がどんな人か伝わるように書けるといいと思います。そのエピソードから伝わる強みをいくつか挙げておきましょう。
例えば、ただ「リーダーシップ」と書くのではなくて、「チームの主体性を促すリーダーシップ」と書くと、具体性が増し、より会社で活躍しているイメージが湧きやすくなると思います。
➂の学んだことも、沢山挙げておいてもいいと思います。失敗や挫折を乗り越えたのであれば、学んだことや成長したことは山のように書けるはずです!!あたりまえですが、常に学び続ける能力は、会社でも必要とされる能力です。
➃の価値観は、モチベーションの源泉からわかる自分の価値観や、エピソード内で自分が大切にしていたことなどを書いておきます。
この価値観は、ESで使うことはあまりないですが、この段階でエピソードから抽出できていると後々効果を発揮します。
ここまで終わったら以下のように図式化することをおススメします!
今、ここまで読んでくれたほとんどの人が、
「こんな論理的に考えてなかったんだが…」
「ギャップを生む構成要素なんて実際考えていなかったんだが…」
ていうような疑問があると思います。
結論から言います。「今、この瞬間に論理的に考えてください!!」
なぜなら、現在の自分が考えたことも評価の対象になるからです。その時、論理的に考えられていなくても、就活を通して論理的に考える力を養うべきだし、それをアピールすべきです。
ただ「嘘をつく」のはNGです。ESでは文字数制限があるため、本当に考えていたことを書く余裕しかありません。しかし、面接ではいくらでも話す余裕があるため、「当時はそこまで考えていませんでした。しかし、今考えると…」と前置きを入れて説明していいと思います。そのために、ESの段階でその準備をしておくことが大切でと思います。
STEP3 文章にまとめる
最後に、文章にまとめてみましょう。文章にまとめる際には、
➀結論
➁モチベーションの源泉
➂課題解決のフレームワーク
➃結果
➄学んだこと
⑥会社で生きる自分の強み
の順番で書くとわかりやすいと思います。
ここで一番注意するべきことは、➀の結論です。ESは最初の2文が命です。文頭で読みずらい文章を書くと、読み手は読む気がなくなります。
結論を書く際は、
・チームの規模・人数
・役割/役職
・行ったこと(端的に)
・行った期間
・結果
等を書くと伝わりやすくなります。特に、役割は書くようにしましょう!!
以下に具体例を載せておきます。この段階では600字以上かければ◎です!文章も適当でOKです!!
目安として、夏インターンまでに3つ、本選考までに10個(最低5個)のエピソードを準備できると完璧です。
STEP4 エピソード間での一貫性を確認する
STEP1からSTEP3をクリアしたエピソードが増えてきたら(最低3個)、エピソード間での一貫性を確認します。
ここで伝えたいことは、やはり「再現性」が大切であるということです。
抽出した価値観(大事にしていること)や強みが最低3つのエピソードから説明ができなければ、再現性がありません。
抽出した価値観や強みが、他のエピソードでも一貫して言えるのか確認し、自己理解を深めましょう。
※列挙したエピソード以外で再現性のあるエピソードを思いついたらメモしておきましょう。
STEP5 実際にESの設問に答える
ここまで来たら、後はESの設問に答えるだけです。
「質問➀現在あなたはどのような人か」に分類される質問は以下のようなものがありましたね。
・あなたの強みはなにか?
・学生時代一番力をいれたことはなにか?そこから学んだことは?
・これまで最も苦労してきた経験と、どのように解決したのか?
・これまでチームで成果を上げた経験はなにか?
・あなたがいままで一番挫折した経験はなにか?
・自己PRをしてください
ここまでのステップをクリアした優先順位の高いエピソードで、基本的にすべての質問に答えられるようになっているはずです。
学生時代一番力をいれたことであれば、必ず苦労したポイントはあったと思いますし、必ずあなたの強みが生きているはずです。もし苦労したポイントがみつからないなら、それは頑張ってないのと同じです。
もし、優先順位の高いエピソードにチームで成果を上げた経験がないのであれば、チームで成果を出すことが求められるその会社には行くべきではないです。
挫折経験はなにか?という質問については、挫折をどう乗り越えたかということを聞いています。本当に挫折をしてそれを乗り越えたのであれば、きっと学生時代力を入れた優先順位の高いエピソードだと思います。
「一番」という言葉に惑わされなくて大丈夫です。自分の魅力が伝わるエピソードから書きましょう。
STEP3でエピソードの言語化が完了しているので、後は設問・文字数に合わせて推敲するだけです。
例えば、自己PRであれば、
「私は、「〇〇」という強みを生かして成果を上げることができます。この強みが生きたエピソードとして…」と文を書き始めればOKです。
(※自己PRに関しては、もし文字数がとてつもなく多い場合、この後でまとめるその企業で働きたい理由を交えてもいいかもしれません。)
残念なことに、私は文を書くのが得意なタイプではないため、ここまで集めた材料をもとに先輩や友達を頼って推敲してみてください。
私でよければ、キャパの許す限り添削するので是非連絡ください笑
【質問➁対応】将来どのような人になりたいのかを考える
「将来の夢はなんですか?」
「将来成し遂げたいことはなんですか?」
就職活動をはじめると急に将来のことについて考えさせられて、
「そんなのわからないよ…」
「特段やりたいことが見つからない…」
となっている人が多いと思います。
私が伝えたいことは2つ。それは
・これから考える将来の自分は、全然変わってもいい
・このタイミングで将来について考えない人は思考放棄している
ということです。
まず、将来どのような人になりたいか?という問いに対して気楽に考えましょう。
小学生が「サッカー選手になりたい!!」と考えるくらいのテンションで良いと思います。
次に、必ず将来について考えましょう。
理由は2つです。
1つ目は、選択に後悔が減るからです。もし、将来やりたいことが変わったり、会社選びに失敗したとしても、将来について考えたことで、後悔が減ると思います。
2つ目は、成長スピードが異なるからです。ゴールのない努力はただの時間の浪費です。モチベーションを維持し、目的を持って仕事をするためにも「仮のゴール」を創ることが重要だと思います。
なぜ、ここまで将来について考えることを強調するかというと、
就活生で、将来について真剣に考えている人が少ないと感じたからです。
「就職難易度も高いし、給料も高いから外資コンサルを受けてるんだよね!特にやりたいこともないし、コンサルで色々な業界をみてから転職しようと思ってる」
という人を沢山みてきました。これは思考放棄です。転職前提でファーストキャリアを選ぶのは、それこそ「新卒カード」の無駄使いだと思います。
今の時代「能力の差」ではなくて「選択の差」が人生を左右します。
重要性がわかったところで、どのように将来について考えるのでしょうか?
今回は、「ビジョン設定型課題解決」のフレームワークに沿って、以下の3STEPで考えていきます。
STEP1 仕事をする目的を考える
「あなたは何のために仕事をしているのですか?」
面接の逆質問で聞いてみてもいいかもしれません笑(嫌な就活生です笑)
社会人の人もスパッと答えるのは難しいと思います。
いきなりこの問いに回答するのは難しいので、
「20年後の自分の幸せな姿」を思い浮かべてください。
どうですか?
以下の2パターンに分かれると思います。
極端な例を考えてみてもいいと思います。
どちらの人生が共感できますか?
Aさんに共感したあなたは「仕事目的型」
Bさんに共感したあなたは「仕事手段型」です。
さて、ここから仕事の目的を定めていきましょう。
「仕事目的型」の人は、仕事の目的(=人生の目的)を考えてみましょう。
「仕事手段型」の人は、人生の目的を考えるとともに、それを踏まえて仕事の目的も考えてみましょう。
仕事の目的を考える上で大切なことは、
仕事の目的は、常に実現に向けて努力する目標であるものの、決して完全に実現されることはないということです。
山登りに例えるなら、道しるべとなるような星を追いかけるようなものです。僕の知り合いに、「自分の生きた証を世に残す」という熱い心を持った人もいます。
仕事の目的の例
・女性の可能性を無限大にする社会を創る
・革新的治療法を開発し、癌などの病気で苦しむ人をなくす
この仕事の目的を考えるためには、自分がどんな価値観を持った人なのかを理解する必要があります。
また、将来の夢がすでにある人でも、「なぜその夢をもつようになったのか?」「その夢を叶えてどうしたいのか?」とメタ認知することが大切だと思います。
ビジョン設定型の課題解決について深く知りたい人は、以下の本を読んでみるといいかもしれません。
最後に注意したいのは、「ANDの思考」をすることです。次のような名言があります。
仕事に全力を注ぐ人にもプライベートはあるし、
仕事がどうでもいい人でも、働かなくてはいけません。
仕事の目的を考える上で、自分がどちらに重心を置くか考えることは重要ですが、仕事とプライベート(仕事 AND プライベート)のどちらもうまくやっていけるように考えることが大切だと思います。
STEP2 その目的をもとに、「目指したい姿」を考える
次に仕事の目的が達成できるような「目指したい姿」を定めます。
山登りで例えると、道しるべとなる星が決まったら、その星に近づく山を決めるフェーズです。
このフェーズでは
➀役割
➁実現スピード
➂会社の規模
(➃業界)
を決められるといいと思います。
まず➀役割については、「経営層・マネージャー・専門家」×「プレーヤー・サポーター」というように分類してみました。
質問➀で自己分析を行った際に抽出した自分の価値観・強みをもとに、まずはプレイヤータイプなのかサポータータイプなのかを考えてみましょう。
経営層なのか、マネージャーなのかは、仕事にどれくらい重きを置くかで決めるといいかもしれません。
どのような役割かが決まったら、➁実現スピードを考えてみましょう。
次に、➂会社の規模も考えてみましょう。
例えば、10年で執行役員になりたいのであれば、ベンチャー企業に行かないとおそらく難しいです。
目指したい姿は、あくまで最終ゴールなので、ベンチャーで働きたいのか、大企業で働きたいのか、はたまたスタートアップで働きたいのかは自己分析で理解した価値観をもとに考えてみましょう。
就職活動では、大企業からベンチャー企業の人と幅広く接してきましたが、本当に人種が異なります。【質問➂対応】の章で話しますが、企業と接点を持つ中で、何か違うな?と思ったら、再度目指したい姿を再定義しましょう。
最後に➃業界ですが、現状で強いこだわりがある人や、仕事の目的に業界が関わっている人は決めておいてOKです。
特にこだわりがない人は決めなくていいです。
STEP3 目指したい姿への道筋を考え、打ち手を整理する(キャリアマップを創る)
「目指したい姿」(=登る山)が決まったら、あとはそこまでの道筋を考えるだけです。
しかし、その山にはどのようなルートがあり、どのように登ると効率がいいのかを知らなければ道筋を考えることはできません。
まずは、キャリアという山にはどのような特徴があるか解説します。
キャリアという山の特徴➀
:職能(スキル)がなければ山に登ることすらできない
今回は、わかりやすく「目指したい姿」を経営層とします。
(※いきなり起業という選択肢を取らない限り、基本的には山の途中にマネージャーというベースキャンプを経由することになるからです。)
さあ、山登りをすることが決まりました。
山登りをしたことがない人(=新卒)はまず道具を買うところからスタートすると思います。
同様に、会社で利益を生み出せる道具(スキル)がなければ山登りをスタートすることすらできません。
USJを復活させたことで有名な森岡毅さんの、
「会社と結婚するな、職能と結婚せよ」という名言は有名だと思います。
↓↓ 以下に記事・著書を載せておきます。
ここでいう職能は
・マーケティング
・営業
・プログラミング
等のスキルを指します。
道具(職能)を選ぶ際は、自分にフィットしたものを選ぶべきです。
自分の強みや価値観にあった道具(職能)を選びましょう。
詳しくは本を読んでみてください。
キャリアという山の特徴➁
:若ければ若いほど山に登りやすい
さあ、道具が揃ったらついに山登りスタートです。
あなたが登った山の高さが、あなたの市場価値になります。
ここで市場価値がどのように決定するのかを解説します。
市場価値とは、「職能の価値」です。
その職能の需要が大きく、供給が少ないほど価値が高くなります。
ではどのような職能が価値が高いのでしょうか?
それは、「より不確かな決定をする職能」です。
この職能の例としては、
・組織マネジメント力(リーダーシップ)
・意思決定力
などがあり、この職能を磨いた先の役職にマネージャーや経営幹部、経営者などが存在します。一般的に、マネージャーより経営者の方が不確かな決定をするため、経営者として培った職能は価値が高いです。
つまり、経営者を「目指したい姿」に定めた場合、どれぐらい経営者に近づいたか(=どれくらい山に登ったのか)によって市場価値が決まるのです。
ここで、本題に戻ります。若ければ若いほど山に登りやすくなります。
転職を前提とした考えですが、同じ職能を持っていた場合、若ければ若いほど市場価値は高くなります。山を登るメンバーを変えたくなった時、歳をとっていると選ばれなくなってしまいます。
転職が当たり前になってきている日本において、手っ取り早く「道具となる職能(営業、マーケティング等々)」を身に付け、若いうちから「山を登る経験値に値する職能(不確かな決定をする職能)」を蓄えておくべきだと思います。
ここまで話を聞いて、勘のいい人は、
「え、大企業にいたら市場価値上がりずらくない?」
と気づいたと思います。
この事実はほとんど正しいと考えています。
人数が増えていかない企業では、上の役職が詰まっていて、山に登りたくても途中のベースキャンプで足止めを食らってしまいます。もし、登るチャンスが訪れたとしても、社内政治なども絡んできて確率がグッと下がります。
対して、人数がどんどん増えている成長企業では新しい役職が増えていき、職能がある限りどんどん山を登っていくことができます。(山を登る人の増加に伴って、ベースキャンプできる場所が増えていくイメージですね。)
したがって、大企業に就職する場合、
仕事の目的がその企業で実現できる確率が高い、かつ衰退しない企業であることをおススメします。
※もちろん、大企業にもメリットはあります。それは教育環境です。
大企業は教育環境が整っていることが多く、道具となる職能(営業、マーケティング等)は自動的に身に付けることができます。対して、ベンチャー企業は教育環境が整っていない企業も多いため、「自分から学びに行く」マインドがない人は、ベンチャー企業に行ったら不幸になります笑
ただ、道具となる職能を身に付けても、市場価値はあまり上がっていないことに注意しましょう。
どのみち、自分から学びに行けない人は、ベンチャーに行っても大企業に行っても活躍することはないと思います。
次に、専門家を「目指したい姿」に定めた人にも言及しておきます。
この人たちは、道具となる職能を極めた、「道具屋」といえるでしょう。
もちろん、他の人が持ってないような道具を所有している人は市場価値が高いです。つまり、「より他の人ができないことができるようになること」が山を登ることに値します。
例えば、営業のプロフェッショナルはどの企業でも重宝されます。また、もし経営者になりたくなったとしても、その営業の職能を生かして、営業代行の会社ならすぐ作れそうなものです。
専門家は、山を登っている人に道具を供給する「道具屋」というとこですね。
話が長くなりましたが、キャリアという山の特徴を踏まえて、どのような道筋で山を登っていくのか(キャリアマップ)考えてみましょう。
ここで決めておくべきことは、
➀どの職能を身に付けるか
➁どの職種(ベースキャンプ)を経由するか
➁いつまでに身に付けるか
という2点です。
例を図式化して載せておきます。
STEP4 実際にESの設問に答える
ここまでのSTEPをクリアできていれば、本当に怖いもの無しです。
・入社後、実現したいことはなにか?
・10年後、どのような自分になりたいか?
これらの質問がいとも簡単に答えられるようになっているはずです。
あとは質問➀と同様にキャリアマップを参考に推敲してみてください。
【質問➂対応】以上を踏まえて、入社したい企業を絞り込む
STEP0 業界を絞り込む
さて、特に業界にこだわりがなかった人は、とりあえずファーストキャリアとしてどの業界を選ぶか決めなくてはいけません。
業界は2つの観点で選べるといいでしょう。
➀需要の高く、儲かりやすい業界か?
➁情熱を持って働ける業界か?
➀需要の高く、儲かりやすい業界か?
職能も需要が高いと価値が上がったように、業界も需要が高いと成長していきます。先ほど説明しましたが、成長企業にいた方が高い成長環境があります。
また、同じ職能だとしても、産業や業界の構造によっては沢山給料を払える場合とそうでない場合があります。就職する業界構造によって、おおよその年収は決まってしまうのです。
➁情熱を持って働ける業界か?
かなり魅力的な成長環境があるけど、その業界に一切興味が持てない場合、その企業に行くべきでしょうか?
答えは「NO」です。
成長環境はあっても、情熱を持って働けなければ成長できません。
現時点で興味が持ててない業界はバッサリ選択肢から外す勇気を持ちましょう。
➀と➁を考えて納得できる業界なら複数候補があってもOKです。
1~3個に絞れるといいでしょう。
STEP1 インターン・企業説明会・OB訪問に参加する
業界を絞れたら、インターネットや業界地図等で会社を調べます。
はじめは新卒採用サイトや公式サイトから以下を調べましょう
・コアバリュー(価値観)・ビジョン・ミッション
・社長のメッセージ
・経営陣の年齢・経歴
・求める人物像
・活躍する社員
・プロダクト/サービス
慣れてきたら、IRなどを読んで、以下の情報を調べましょう
・売り上げ/利益
・成長戦略
そして、「目指したい姿」までの道筋に当てはまっている会社からインターン・企業説明会に参加したり、OB訪問を行います。
(インターン・OB訪問のポイントは別の記事で扱います。)
私はその都度企業を調べていましたが、まとめて各業界につき7社程度リストしてみるのもいいでしょう。
STEP2 自分とのマッチ度を評価し、入社したい企業を絞り込む
インターンや企業説明会、OB訪問に参加したら、自分とのマッチ度を評価します。
評価する項目は以下の3点で見れるといいでしょう。
➀成長
➁共感
➂適合
➀成長
成長は、「質問➁将来どのような人になりたいのか」で考えた、キャリアマップをもとに評価します。
社員さんに質問する際は、
・〇〇年でどのような成長ができるか?
・〇〇という成長をしたいが、実現できるか?
・その社員がどのような仕事をしてきたのか?
・ジョブローテーションや他部署への異動の有無?
・評価制度はどうなっているのか?
・執行役員等はどのように決まるのか?
等々です。
社員さんに質問するときのポイントは仮説を持って質問するということです。
成長の質問でいくと、
「〇〇という成長がしたい。御社では、△△という理由から、〇〇な成長ができるのではないかという仮説がありますが、そのような成長環境はありますか?」
と質問すれば、質問の意図が伝わりやすいと思います。
おそらく、成長環境があるかの回答だけでなく、
・その仮説が正しいのか
・他に成長できる理由
まで説明してくると思います。
もっと簡潔に質問したい人でも、どのような回答が返ってきてほしいのかを頭に置きながら質問ましょう。
また、注意しておきたいのは会社によって言葉の定義が異なるということです。
例えば、
「マーケティング」の職能を身に付ける成長環境がある」
と言っても、マーケティングの定義が会社で異なるため、思い描いていたマーケティングの職能が身に付かないかもしれません。
このミスマッチを回避するために、具体的な仕事内容・役割を聞くことも、成長環境を知る大切な質問になります。
➁共感
共感は、自分が情熱を持って働けるのかを確かめます。
・業界への共感
・事業内容への共感
・会社の価値観への共感
等があると思います。
ここまでのSTEPで会社・業界を絞ったはものの、
「この会社の事業内容、しょぼくね」
「この業界なんかつまらなそう」
と思ったら、その会社・業界を受けるのを辞めた方がいいです。
仕事内容は、想像より泥臭いと色々な社会人が言います。
いくら成長環境があっても、情熱をもって取り組めなかったら成長できません。
次に価値観への共感です。
会社は同じ価値観を持った人を集めるためにコアバリュー等を定めています。創業者などと話す機会があれば、なぜその価値観を大切にしているのか聞いてみるといいと思います。きっと熱い思いを語ってくれると思います。
この価値観は、社内のルール(あだ名で呼ぶ等)や事業の創り方などに大きく反映されます。したがって、
・社内にどんなルール・制度があるのか
・何を基準に事業を創ってるのか
等を聞くといいでしょう。
特に、何を基準に事業を創っているか聞くといいと思います。
・技術が面白ければ事業化する会社
・とにかく儲かるものはどんどん事業化する会社
・ビジョンとの一致を大切にして事業化する会社
・現場からの意見で事業化する会社
どれが正解とかではないですが、本当に多種多様です。
僕は、飲み会の頻度とかを聞いて、どれくらい社内のコミュニケーションが頻繁に行われているのかを確かめてました。(シンプルにお酒が飲みたいという意図もあります笑)
また、社員さんと話した時の「直観」も大事にしていいと思います。
私たちはこれまで沢山の人たちと出会ってきました。
よって、自然と自分と気の合う人をジャッジするセンサーが発達しています。
ただし、直観で「なんかいいな」と思ったら、なんでいいと思ったのかを言語化しましょう。言語化することで自己理解を深めることができます。
「なんかいまいち」の時も同様です。
➂適合
適合は、自分の強みがその会社で発揮できるのかを確かめます。
「質問➁将来どのような人になりたいのか」を考えた際に、どのような「職能」を得たいのか考えたと思います。
その会社で活躍する社員さんの特徴や、その職能における具体的な仕事内容への理解を深めて、自分の強みが、「会社」や「職能」において発揮できるかを仮説検証をしましょう。
1年目にスタートダッシュすることも大切だと思うので、初年度の仕事内容を聞いてもいいかもしれません。
「成長・共感・適合」というのは相互に関係しあっています。
共感・適合できるていることが成長に繋がりますし、共感できている会社のほうが適合しやすいでしょう。
したがって、それぞれのバランスがうまくとれていることが大切です。
STEP3 実際にESの設問に答える
ここまで来れば、就活の軸や志望動機について簡単に語れるはずです。
まず、就活の軸についてですが、「成長軸・共感軸・適合軸」の3つから選べばいいと思います。
今回伝えた方法では、「目指したい姿」が達成できるかという軸(=成長軸)で企業を探したため、成長軸を入れるのはマストです。
それ以外の軸の設定は自由です。
そのまま「私の就職活動の軸は、成長・共感・適合である」と言ってもいいし、共感を嚙み砕いて、「人への共感」「事業内容への共感」「社風への共感」という軸にしてもいいですし、適合を「強みが生きる」という軸と説明してもいいでしょう。
次に志望動機ですが、
・なぜ、この業界・職種なのか?
・その中でもなぜこの会社なのか?
という質問に答えられればOKです。
まず、なぜこの業界・職種を選んだのかという質問ですが、
業界の職種については「目指したい姿」から逆算して絞り込みました。
これをそのまま説明すればいいです。つまり、成長軸とマッチしているという説明をします。
さらに、そのプランは自分の強みが発揮できることを適合軸のマッチ度評価で確認できていると思うので、この成長軸の論理を補強できます。
次に、その中でもなぜこの会社なのかという質問ですが、
絞り込んだ他の企業との差別化ポイントを論理的に説明しましょう。
他の企業と比較して、その企業にしかない事業内容や成長環境に魅力を感じたのであれば、それを論理的に説明しましょう。また「人」は必ず差別化ポイントになります。
※インターンの志望動機は、「わかっていないことを確かめたい」という志望動機を書けばOKです。したがって、どこまでがわかっていて、何を知ることができれば志望度が上がるのかをしっかり把握しましょう。
最後に
キャリア設計には答えも終わりもない
これまでの人生に正解はなかったように、キャリア設計にも正解はないし、答え合わせのしようがありません。
そして答えがないからこそ、考え続けなくてはなりません。
一度キャリアプランを定めたら終わりではなくて、
➀現在あなたはどのような人か?
➁将来どのような人になりたいのか?
➂それを踏まえて、なぜその会社に入社するのか(所属しているのか)
というこれまで考えてきた3つの質問への回答を常にアップデートしていかなくてはなりません。
もちろん、就職活動中は大量に知識をインプットすることで価値観が変わるタイミングでもあるので、なんども3つの質問を往復しましょう。
ないものは創り出せ
ここまで読んでくれた人の中には、
「よく理解できたけど、就活で話せるエピソードなんてないよ」
って人もいると思います。
ないものは創り出しましょう
仮に8月に就職活動を開始しても、一般的な本選考までは半年以上あります。僕の友達に半年間でプログラミングを修得し、簡単なアプリが創れるようになった人もいます。長期インターンもできると思います。
就職活動は変わることができるチャンスです。もし少しでも心が動いた人は、今この瞬間に行動を開始しましょう。
ちなみに私の名前には「創」という漢字が入っていて、とても気に入っています笑
ここまで、新卒の戯言を読んでくださりありがとうございました。ぜひコメントお待ちしております。
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