災害時要配慮者・家族と関わるときに心に留めておきたいこと

現在、瀬戸内市では、避難行動要支援者の個別避難計画作成の取り組みを進めています。

(個別避難計画について詳しくは過去の記事へ↓)

今年度、第1段階として、本人やご家族で計画作成ができる方については、ご自身で記入して市に提出してもらう取り組みを進めています(セルフプランと呼ぶそうです)。


個別避難計画の様式を送付して以降、特にご家族の方から問い合わせの電話をいただくことがあります。

問い合わせがあった場合には、ハザードマップの見方や、市の避難所開設の考え方、避難情報の発令、適切な避難行動のあり方などについて説明するのですが、電話ではなかなか伝わらないことも多いです。


伝わらない理由は、①声だけではどうしても冷たく聞こえてしまう、②ご家族は、日常的な介護の不安や負担をまず理解してほしい、の2点があると思います。

①は、声だけで、いわゆる「正論」を説明されても受け入れられないということだと思います。
相手の顔を見ながらお話すると、お互いの思いもより伝わりやすくなるので、電話でアレコレと説明してしまわず、お会いする機会を設けるべきだと感じています。

②については、正論を言うことだけが「正しい」のではなく、まずは相手の気持ちを一旦受け止めることも必要なのだと思います。
そうしたときに、やはり電話では難しく、お会いして話すことが大切なのではないかと思います。


また、計画作成にあたっては、福祉専門職(ケアマネージャー、相談支援専門員等)の方々の協力を得ながら進めていきたいと思っていますが、福祉専門職には、単に本人の心身の状況をより詳しく説明してもらうためということだけでなく、行政と対象者の間に立って、対象者やご家族の気持ちをフォローしてもらうような役割も期待したいなと感じました。

僕たちは、要配慮者の日常的な様子が見えません。
また、福祉的な専門知識もありません。
気をつけていても、不用意な発言をしてしまったり、本人やご家族の気持ちを上手く汲み取れなかったりすることがあるかもしれません。
そんなときに、普段から関係性のある福祉専門職の方にフォローに入ってもらえると、会議が円滑に進むこともあるのではないかと思います。

防災と福祉の垣根を越えて、しっかりと連携していけるようにしたいです。

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