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音楽制作

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#ミキシング

「現代mix考。」How to understand EQ

「現代mix考。」How to understand EQ

前回は、Frequency(周波数)にまつわるおさえるべき理論について語ってきた。この周波数の分布を変更するエフェクターがイコライザー、略してEQだ。DAWに触ったことがある人なら必ず使ったことがあるはずだし、馴染みのあるエフェクターだと思う。
しかし、一見簡単に思えるこのエフェクターをどう使っていくか?がミックスの初心者と中級者を分けるひとつの壁になるように僕は感じている。

今回は前回語った理

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Ozone 9でローエンドの覇者に

Ozone 9でローエンドの覇者に

もくじ・新機能
・Low End Focus
・Master Rebalance
・Master AssistantにVintageモード
・Tonal Balance Control 2
・細かい(でも嬉しい)アップデート
・まとめ

新機能Ozone 9で追加された主な新機能は下記の通りです。

・新モジュール「Low End Focus」「Master Rebalance」
・Tonal B

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ラウドネスノーマライゼーションの話:応用編

ラウドネスノーマライゼーションの話:応用編

以前の記事は、ラウドネスノーマライゼーションは難しい話ではないからプロだけじゃなくて趣味で作るクリエイターも意識してもいいんだよ、っていう意図で書いたもの。
今回はそこから発展して、「今までの価値観がこれから大きく変わる、じゃあこれからどんなことができるだろうか?」という話をしようかと。

ラウドネスノーマライズはマスタリングだけの話ではない
ラウドネスノーマライズの話が、マスタリングで音圧を稼ぐ

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Neutron 3で加速するミキシング新時代

Neutron 3で加速するミキシング新時代

もくじ・新機能
・Mix Assistantとの付き合い方
・Sculptorとの付き合い方(さよならNeutrino)
・その他モジュールのGUIの刷新
・Ozoneと組み合わせて使う
・まとめ

新機能Neutron 3には当然のことながら数々の新機能が実装されていて、下記が目立ったものの一例です。

・Mix Assistant
・Sculptorモジュールの追加とNeutrinoの削除

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[フリーVST]Analog Obsession

 フリーVSTのデベロッパーを紹介します(慇懃無礼な登場)

 私はStudio Oneになってから64bit、VST3の環境へ移行した為、多くのフリープラグインから有償プラグインに置き換えた。
 しかし、そんな中で現在も使用しているデベロッパーがある。それがTunca氏のAnalog Obsessionである。現在では、少しDTM/MIXを齧った人であれば知らない人は居ないとも思われるほど有名だ

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「現代mix考。」-Creating depth & Making 3D sound-

「現代mix考。」-Creating depth & Making 3D sound-

2023/12/05に、note公式に3740万本以上の記事の中から選ぶ「みんなが買ってよかった記事50選」に選出されました!
皆さん、ありがとうございます!

まえがき僕は、諸石政興。
マスタリングエンジニアです。
この本(note)を手にされている大多数の皆さんと同じように、僕はどこかのスタジオに就職をしたり、アシスタントをしたりしていた経験はありませんでした。
つまり、独学、取材、現場経験を

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