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保活成功の鍵は点数と早めの準備

これから子供を産もうとしている方に伝えたい。1歳から保育園に入るのは、思っている以上に厳しい。

市町村によっては、少ない募集を勝ち取るため大学受験並みの点数争いが繰り広げられている。

育休からの復帰であればどこかしら入れるところがあるだろう、と考えている方もいるかもしれない。

しかし残念ながら、育休中であろうと共働きであろうと子供の預け先が見つからないという事態は起こりうる。

この記事は、復職しようと保育園を探した結果、どこにも預け先がないとわかり3日で復職を諦めた筆者の体験談である。

筆者の状況
夫、1歳の子供(12月生まれ)と三人暮らし
夫の転職を機に退職後、妊娠発覚。
子供も1歳になったので仕事を探そうと4月から預けられる保育園を探す。
住んでいる市の昨年度待機児童は77人。

保活に詳しい方から見れば、上述した筆者の状況を見ただけで保育園に預けるのは絶望的だとわかるだろう。

なぜか。この記事では、その理由を説明していきたい。

無職だと、そもそも応募の権利がない

保育所に子供を預けるためには、国が定める「保育の必要性」が認められなければならない。

この「保育の必要性」とは、就労、就学中の場合や、家族の介護が必要な場合の他に、「求職活動を継続的に行なっていること」が含まれる。

つまり、制度上は「仕事を探している人も保育園に預けていいよ」ということだ。

しかし、私の暮らす市では、現在無職の場合は4月入所の申し込みができないきまりだった。
育休中の親や、仕事、学業をしている親を優先するためだ。

それは、仕方ない。困っている人を優先するのは当然のことである。

では、求職中の親はどうするのかというと、募集後に空きがあった保育園に申し込むという形をとっていた。

しかし蓋を開けてみれば、近隣の保育園はどこも定員を上回る応募があった。

よく聞く点数とは?

定員以上の申し込みがあった場合に入所する児童を決定する基準になるのが、よく耳にする「点数」である。
点数は基準指数調整指数の二種類がある(呼称は市町村により変わる)。

基準指数:ざっくり言うと、保護者の大まかなステータスによって決まる点数
※「保護者が就労中であること」など

調整指数:細かな状況により加減される点数(加算される場合もあれば、減算される場合もある)。
※「世帯主が失業中である」など

この二種類の点数の合計点が高かった保護者の子供から順番に枠が埋まっていく。

定員からはみ出した子供たちはいわゆる「待機児童」となり、翌月以降保育園に空きが出れば、再度点数によって選考が行われる。

無職だとレースにも参加できない

事情のある保護者でさえ少ない枠を競っている。
無職の私が立ち入る隙はない。

けれど私は、仕事をしたかった。
お金を稼いで、自分も家族のために役に立てる存在だと実感したかった。
社会に貢献して、家庭以外の居場所が欲しかった。

なにか方法はないか、市の相談窓口に電話をしてみた。
けれどやっぱり、保育園はどこもいっぱいだという。

勧められた方法は、先に仕事を見つけるか働くかして点数を上げることだった。

その場合子供の預け先はどうするのかと尋ねると、認可外保育園や一時預かりを利用する方法ならあるとのこと。

しかし、あらためて認可外保育園や一時預かりを実施している園に問い合わせると、予約でいっぱいだとか満2歳からしか受け入れていないという理由で断られてしまう。

仕事を見つけたとしても、子供の預け先が見つからない。

無職の私に、子供を保育園に預ける方法はなかった。

保活と聞くと、何箇所も園を見学して何ヶ月も前から預ける場所を探すイメージがあった。
しかし、私の保活は3日で終わった。
選択肢がなかった。

1歳で子供を保育園に預ける方法はない?

私はなぜ保育園に子供を預けられなかったのだろう。
一番の理由は、無職だったこと。
二番目は、点数が低かったこと。
三番目は、行動するのが遅かったこと。

仕事をしている、かつ、点数が高ければ1歳での入園の可能性は高くなる。
しかし、1歳児での入園は育休から復帰する保護者の申し込みが多く、「最も保育園に預けづらい時期」と言われる。

そのため、子供が1歳になる前の0歳児保育の方が、比較的入所しやすい。
今回私は無職だったので、早く行動していても入所は難しかっただろう。
けれど育休をとる場合であれば、やはり早い段階から保活をしておいた方がいい。

・現実的に通園可能な保育園のリスト作成
・各保育園の例年の募集定員と応募数
・一時預かりを実施している園
・待機児童になった場合の対策

産後は体力的に厳しいしなにかと忙しいので、これらは妊娠中に準備しておいた方がいい。

最後に

これは私の住んでいる市での体験なので、市町村によっては保育園に子供を預けることがそれほど難しくないかもしれません。

が、こんな社会では少子化が進むのも無理はない。
働かなければ生きていけない。子供を食べさせられない。それなのに、働ける環境がない。

けれど今の私は、少し吹っ切れた気持ちでいます。
というのも、仕事をしようと思った一番の理由は、社会との関わりのない自分に悩んでいたから。

子育てをしていると、「家族以外の人と関わりたい。社会の役に立ちたい」と純粋に思うようになります。
一方で、幼い我が子とずっと一緒にいたいとも思います。

最近の私はこのジレンマに悩んでいましたが、今回「子供を預けて仕事をする」という選択肢を失ったことで、子育てに専念する決意が固まりました。


そして、気づいたことがあります。
私だけではなく、多くの母親が「本当はずっと子供と一緒にいたい」と思っているはずだと。
けれど、育休が明けるから、預け先が埋まってしまうからと、急かされるように子供を保育園に預けている。

母親が「働きたい」と思った時期に、自由に子供を預けられる。
そんな社会がきてほしい。


けれどすぐには実現しそうにないので、もう自分で稼ぐしかない。
いつか文章で稼げるように、明日もNoteを書きます。

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