総務部長

子育てに関するエッセイを書いています。1歳の娘と夫の3人家族。 「20代最後の年に自分…

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子育てに関するエッセイを書いています。1歳の娘と夫の3人家族。 「20代最後の年に自分を変える」ためnoteを始めました。 趣味は読書。

マガジン

  • 20代最後の年に自分を変えたい

    20代最後の年にしたいことに挑戦した記録を綴っています。同じくアラサーの方や、自分を変えたいと思っている方のお役に立てれば幸いです。どこからでも読める内容になっておりますので、気になった記事だけでも覗いていってくださいませ。

  • 部長の手帳

    ちょっと寂しい部長の気持ちや、共有したい日々の出来事を綴っています。毎日殴り書きして、見直せたものから更新。ぱらっと覗いてみてくださいませ。

最近の記事

祖父母の出会いとコーヒーと【エッセイ】

私の祖父母は戦後の集団就職で鹿児島から大阪に出てきた。といっても、鹿児島から一緒に列車に乗ってきたわけではなく、知り合ったのは大阪に出てきてからのこと。互いの職場の上司の紹介だった。 当時、中学を卒業したのちに九州から都会へ出稼ぎに行く若者は大勢いて、私の祖父母もその中の一人だった。 これは、祖母から聞いた二人の初対面の話だ。 祖母が祖父を見た時の第一印象は「背が低い」だったという。 二人は喫茶店で初めて顔を合わせ、祖父はふたりぶんのコーヒーを注文した。 今では信じら

    • 自分が保育園に預けられることを悟り、娘は泣いた【子育てエッセイ】

      大人が思う以上に、赤ちゃんは言葉を、この世界のことを理解している。そう感じる出来事があった。 ある夜のこと。 いつものように1歳の娘を寝かしつけていると、寝かかっていた娘が突然激しく泣き出した。 娘は上体を起こし、大きく開けた口から悲鳴のような泣き声をあげ続けた。 ぎゅっとつむった目から溢れた涙が、紅潮した頬を流れていく。 娘は普段、夜決まった時間に布団に入りしばらくすると眠りにつく。 寝ぐずりや夜泣きをする時期は過ぎていて、今では母親の私が隣にいれば泣き出すことはまず

      • 欧米では子供も革靴? 子供の靴選びの重要性

        先日、育児書を読んでいるとこんな一文に目が留まった。 「靴文化が根づいているヨーロッパの子ども靴は、革製の紐靴が最良とされています」 1歳の娘がいる私。ベビーシューズといえば布製のスニーカーだと思っていた。 子供が革靴、そんな馬鹿な。 そう思いながらも「ベビーシューズ ヨーロッパ」で画像検索してみた。 すると確かに、表示された画像の中にはベビー向けの小さな革の靴がちらほら。 と言っても、サラリーマンが履くような革靴ではない。柔らかなスエード生地で作られたハイカットスニ

        • 保活成功の鍵は点数と早めの準備

          これから子供を産もうとしている方に伝えたい。1歳から保育園に入るのは、思っている以上に厳しい。 市町村によっては、少ない募集を勝ち取るため大学受験並みの点数争いが繰り広げられている。 育休からの復帰であればどこかしら入れるところがあるだろう、と考えている方もいるかもしれない。 しかし残念ながら、育休中であろうと共働きであろうと子供の預け先が見つからないという事態は起こりうる。 この記事は、復職しようと保育園を探した結果、どこにも預け先がないとわかり3日で復職を諦めた筆

        祖父母の出会いとコーヒーと【エッセイ】

        マガジン

        • 20代最後の年に自分を変えたい
          4本
        • 部長の手帳
          10本

        記事

          無職で子持ちで仕事を探す私たち。「日本死ね」も今ならわかる。

          「保育園落ちた日本死ね」というブログ記事を覚えておいでだろうか。 この記事が書かれた2016年、大学生だった私は「なんて乱暴な言葉を使うんだろう。それに、自分の国を悪く言うなんて」と反感を抱いた。 けれどそれから6年余、私はこの言葉を理解できるようになってしまった。 私は1歳の子供がいる無職の女だ。 昨年のこと。 私は社会復帰に向けて翌年の4月から(つまり今年の4月から)子供を預けるつもりだった。 しかし、私の住む地域では保育施設に十分な空きがなく、無職ではそもそも申し込

          無職で子持ちで仕事を探す私たち。「日本死ね」も今ならわかる。

          就職予定だった私が独力で県内一の私立大学に合格するまでの話

          これは決して自慢話ではない。 若く無知で敵愾心の塊だった当時の自分が、がむしゃらに頑張ってなんとか合格をもぎ取った思い出話である。 高校3年生になるまで、私は大学受験をする気はなかった。 経済的な理由もあり、高校1年生の時から卒業後は就職するつもりだった。 当時私が通っていたのは、偏差値はそれほど高くないが、生徒の進学指導にはそこそこ熱心な公立高校。 生徒のうち7、8割は四年制大学への進学し、残りは短期大学と専門学校へ進学する。 就職希望者はほとんどおらず、学校側も就職

          就職予定だった私が独力で県内一の私立大学に合格するまでの話

          髪を青色にしたら自分を大切にできるようになった

          自分を大切にしているかどうかは、髪に表れる。きちんとセットしているかどうかではなく、カラーが抜けていないか、白髪が目立っていないか、年相応にツヤがあるかといったところにそれが表れる。 そう気づいたのは、29歳の誕生日を機に初めてブリーチをしたことがきっかけだった。 20代最後の年にしたいことに挑戦しようと思った私は、思い切って髪の色を青く染めてみることにした。というのも、これまではアルバイトや仕事の規則で、そんな派手な髪色を試してみる機会がなかったからだ。 今は育児のた

          髪を青色にしたら自分を大切にできるようになった

          note初心者、新入社員のつもりで書き続ける【2022年振り返り】

          2022年が終わったというので、noteでの活動の振り返りと2023年の決意表明をしてみようと思う。 noteで初めて記事を投稿したのは12月15日だった。なので、2022年における活動期間はたったの二週間余りだったが、どきどき楽しい経験をすることができた。 記事を最初に投稿したのは12月だが、実は9月頃から自分のアカウント設立のための準備を進めていた。 noteには以前から興味があった。でも、SNSはこれまで続いたことがなかったし、発信したいテーマもなかったので、アカウ

          note初心者、新入社員のつもりで書き続ける【2022年振り返り】

          子供のオシャレ着は20年後も役に立つ

          子供のオシャレ着は、正直高い。すぐサイズオーバーするので一着あたりの着る回数を考えるとコスパも悪い。汚したり洗濯したりすることを考ると、私はつい使い勝手のいいチェーン店の服をまとめ買いして済ましてしまう。 けれど最近、子供のオシャレ着は20年後にも役に立つと気づいた。 先日、娘の1歳の誕生日プレゼントとして初めてブランド物の服を買った。最初はファーストシューズだけを買うつもりだったのだが、百貨店の売り場を歩いているうちに夫が「折角だから服も買ってあげよう」と言い出したのだ。

          子供のオシャレ着は20年後も役に立つ

          人の子はみな3ヶ月早産で生まれてくる。だから親も完璧でなくていい。

          新生児とは生後28日未満の子のことを指し、乳児とは生後28日から満1歳までの子のことを指す。そして、満1歳から就学前の子は幼児にあたる。 私の子はひょいひょいと伝い歩きはできるものの、まだ一人で立って歩くことはできない。赤ちゃんと呼ぶには大きくなったものの、幼児といえるほど人間らしくはない。それなのに、もう乳児は卒業なのかと思うと寂しさを覚える。 2021年の冬に第一子を産んで、明日で一年になる。 一年前の今頃は、どんどん強くなっていく陣痛の激しい痛みに、身動きもできず、た

          人の子はみな3ヶ月早産で生まれてくる。だから親も完璧でなくていい。

          【自己紹介】

          アラサーで一児の母。エッセイや20代最後の年にしたいことに挑戦した記録などを記事にしています。これまでの人生や日々の出来事をもとに、誰かの役に立ちそうな文章を書こうと日々戦っています。 noteの活動 start:2022年12月15日〜 更新頻度:ストックなくなるまでは毎日更新→週2回程度 内容:エッセイ、20代最後の年にしたいことに挑戦した記録など    書籍紹介のマガジンも準備中 noteを始めたきっかけ 自分を変えたかった 産後、育児に追われる毎日の中で、社会

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          もう一度、文章を書くことに挑戦したい

          もし自分でなんでも仕事を選べるなら、私はアイドルでも敏腕弁護士でもなく、文章を書く人になりたい。 29歳の誕生日を前に、20代最後の年にしたいことを考えてみた。 もしも、したいと思ったことがなんだって実現するのなら、私は「文章を書いてお金を稼ぎたい」と思った。 ※20代最後の年にしたいことを考えるに至った経緯は以下 私は元々、本が大好きだった。 世界の童話に始まり、講談社の青い鳥文庫、シートン動物記、明智小五郎シリーズと、本好きの子供なら大抵は通る道を通ってきた。 小学

          もう一度、文章を書くことに挑戦したい

          新型コロナウイルスで一家全滅した話【実体験】

          このページに辿り着いた人は、今まさに新型コロナウイルスに罹患した、もしくは、その不安に直面している人かもしれない。 これは、そんな誰かの役に立てばという思いから、2022年秋の終わりに、突如新型コロナウイルスで一家全滅させられた私の体験をまとめたものである。 最初に 新型コロナウイルスに感染すると、とてもつらいです。 症状もですが、それに加えて基本的に助けてくれる人がいないからです。 新型コロナウイルスに感染すると、蔓延防止のため自主隔離をしなければなりません。 感染を拡

          新型コロナウイルスで一家全滅した話【実体験】

          クリスマスは家族で過ごそう

          子供の頃、私はクリスマスにどこか寂しさを感じていた。 クリスマスが近づくと、街にはどこからきたのかわからないほど大きなクリスマスツリーが出現し、リボンや鈴や松ぼっくりがついたリースが至る所に飾られる。 年末の慌ただしい空気の中、キラキラした装飾とプレゼントに溢れた街の雰囲気は、人をなんとなく浮ついた気分にさせるものだ。 けれど昔の私には、クリスマスがくるのが憂鬱な時期があった。 当時、父は単身赴任のため離れた場所で生活をしており、クリスマスでも家にはいなかった。 私には

          クリスマスは家族で過ごそう

          20代最後の年にしたいことをリストにしてみた

          今年、29歳になる。 29歳の誕生日をきっかけに、私は20代最後の年をどう生きたいか真剣に考えてみた。 「最後」の年と考えた時、どうせなら20代までしかできなさそうなことに挑戦したいと強く思った。そして、自分自身を変えたいと思った。 ※詳細は以下 私は昨年2021年の冬に、第一子を出産した。それからというもの、育児に追われる日々を過ごしてきた。 3時間おきの授乳や、赤ちゃんのお世話の合間を縫っての家事。子供が生後半年を過ぎてからは、慣れない離乳食に夜泣きの対応、毎日なんとか

          20代最後の年にしたいことをリストにしてみた