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欧米では子供も革靴? 子供の靴選びの重要性

先日、育児書を読んでいるとこんな一文に目が留まった。

「靴文化が根づいているヨーロッパの子ども靴は、革製の紐靴が最良とされています」

1歳の娘がいる私。ベビーシューズといえば布製のスニーカーだと思っていた。

子供が革靴、そんな馬鹿な。
そう思いながらも「ベビーシューズ ヨーロッパ」で画像検索してみた。
すると確かに、表示された画像の中にはベビー向けの小さな革の靴がちらほら。

と言っても、サラリーマンが履くような革靴ではない。柔らかなスエード生地で作られたハイカットスニーカーだ。
留め具はマジックテープのものが多かったが、中には紐の靴もあった。

機能性を重視したデザインのものが多く、見た目には赤ちゃんが履いていてもなんら違和感はない。

革靴がいい理由

革製の紐靴が良いとされている理由について、その育児書には更にこう記されていた。

サポート力が高く、足の甲のまわりを紐で調節できるため足全体を靴がしっかり包み込んでくれるからです。同時に天然の革は呼吸性が高く、赤ちゃんのたっぷりの汗をきちんと逃してくれることも大きな利点です。

『3歳までの子育ての教科書』

なるほど、納得である。
確かに質のいい革靴は大人にとっても履きやすいし通気性もいい。

では、合わない靴を履くとどうなるのか。
本にはこうあった。

幼児の足はふんわりしたマシュマロのような脂肪に守られていて、骨の大部分は軟骨で形成されている。発達につれて次第に硬い骨に成長し、細かな関節が組み上がっていくが、完成するのは16~18歳ごろ。幼少期から思春期にかけて合わない靴をはいて過ごすことで、骨の正しい成長が妨げられたり、足の機能が不完全になることもある。

『3歳までの子育ての教科書』

子供時代、姉のお下がりの靴を履いていた私にとってはショックな内容である。
(ちなみに思春期以降は姉よりも私の方が体が大きくなったので、お下がりなのに靴が少しキツかったり、ズボンは丈が足りなかったりという悲しい事態が起きた)


新しい靴を買う場合も、子供の頃は1サイズ大きいものを選ぶ習慣があったが、あまり大きすぎると足を固定できないので良くないらしい。

靴選びのポイント

……とはいえ、日本で革製のベビーシューズを手に入れるのはなかなか難しい。
そこで、店頭に並んでいる靴の中から子供の足に合った靴を選ぶためのポイントを紹介する。

・ローカットよりもハイカットを選ぶ
・紐靴、もしくはマジックテープで固定するタイプを選ぶ
 (テープの場合は2本あるとなお良い)
・素材は通気性のよいものを(革か、メッシュやニット素材など)
・サイズは少しだけ余裕のあるものを
 (指の先から8mm~12mmの空間があるのが理想)

詳しく知りたい方は、『3歳までの子育ての教科書』のテクニカルシューアドバイザーの伊藤笑子氏の講を参照していただきたい。

※様々な分野の専門家19名が子育てに関するハウツーや情報を紹介している


ちなみに、子供時代合わない靴を履いていた私の現在の足は、やや巻き爪と外反母趾があるものの健康です。

でも、我が子にはやっぱり足に合った靴を履かせて一緒に歩きたいですね。

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