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魂からの誘い-思考と感情のパターンの死-

今夜こそ早く仕事を終えて
早く床につこうと思ったのに
結局深夜二時の音を聞く
羽目に陥った。


自分が選択したにも
関わらず
こうして他人や環境のせいで
それが起きてしまったかのように
表現してみたくなるのは
なぜだろう?

やっぱり心のどこかで
自分以外の何か別の力が働いて
こうなってしまった、
と思いたいのだろうか、私は。

もちろん自己の癒しを
始めたあの日から
ヒーラーとしてプロになると
決めたあの日からも

少しずつ自分の人生に
責任をとる割合が大きく
なっていったからこその
今がある。

それでも時に私は
創造主としての自己の声に
耳を塞ぎ

こっそり被害者のように
ふるまうことで
歪んだ満足を味わう。

それは私を本当の喜びから
遠ざけるけれど
自分が正しいような
気にさせてくれるから

「そっちじゃないよ」

という魂の声をスルーして
その正しさに耽溺してしまう。

もしも私が私の伝えていることを
100%実践するとコミットしたら
どんな風景が見えるのだろう。

「怖くてできないよ」

とエゴが震えながら言う。

「もうこのくらいでいいだろう。
よくやって来たじゃないか」

そう耳元で囁く甘い誘惑の声に
今夜も私は負けてしまう。


そうだ、あれはあの人のせい。

これはこの人のせい。

社会のせい、政治のせい、生育歴のせい。

その下では怒れる子供の私が
父を許さないと心に
決めていた!

母だって同罪だ。


私の人生は私が創ってなんか
いない。

いつだって私は被害者だ。

そうして仮想加害者を
非難し続けることで
私は本当の幸福から自分を
遠ざけ
そのことでまた
偽りの安心を得る。

「今日も私は生き延びた」
エゴは言う。

「いっそ死んでみようよ」
魂は誘う。


そうだ、そうだ、
今私が私だと思っている
思考と感情のパターンなど
死んでしまってよい。

ああ、もう自分が
誰かはわからない。

ただ深夜に一人
キーボードを打ち
その音を聞く者だけが
残る。

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