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キャプテンとリーダー

 担任時代、パナソニックのラグビー選手に、「タグラグビー」を教えていただく機会がありました。

 「タグラグビー」とは、小さい子共でも、ケガ等なく安全に楽しめるルールのラグビーです。

 腰の左右にタグ(リボンのようなもの)を付け、楕円形のボールを、横や後ろの仲間にパスして、トライ・得点を狙っていくゲームです。

 相手を止めるには、「タグ!」と言って相手のタグを取ると、相手は動けなくなり、他の誰かにパスをしなければならず、タグを返してもらうまで試合に戻れません。

 タックル等がないので、ケガの心配も少なく、安全にラグビーを楽しむことができます。

 プロの選手に教えてもらえる高揚感もあり、教員仲間で、タグラグビーの研修を楽しむことができました。

 早速帰校し、自クラスの体育にてタグラグビーを行うことに。

 まずはタグ取りゲーム(しっぽ取り鬼ごっこ)や、バス回しゲーム等のミニゲームで楽しくルールや技能を習得し、いよいよ試合!!

 タグラグビー、初めての子が多く、みな同じスタートで楽しんでいました。

 しかし、だんだん技能差が出てきます。 
やっぱり球技経験者は上手いしセンスもいい!!

 しかし、タグラグビーのよさは、みんなが活躍できるところ✨

 6人×5チーム作り、校庭の2コートで同時に試合。
余った1チームは半分に別れて審判&得点係。

 6人のメンバーを試合の前半・後半に3人ずつ分けて、試合に出るのは常に3人だけにしました。

(4人でもやってみましたが、3人が1番面白く、みんなが汗をかけました✨) 
 
 3人の仲間でパスを回さないと試合は成立たないので、活動量が確保できます。 

 それでも技能差が出てしまう時は、初得点を3倍にしたり、全員が得点したら、ボーナス得点をつけたり、ルールを工夫していきます。

 また、チーム編成する際に、キャプテンとリーダーをクラスの子どもたちと一緒に決めています。

 キャプテンは、チームの船長的存在で、皆をまとめて方向性を打ち出していく役目。(人格者)

 リーダーは、技術力が高く、チームを引っ張っていく主導者。(実力者)

 クラスの皆から推薦されて役割をもらうので、キャプテンもリーダーも、チームをよりよくする為に責任を持って取り組んでくれます。

 勝つこと以上に、チームのみんなが楽しみながら上達していくことに喜びを感じてくれるとしめたもので、激褒め・称賛の嵐です✨

 とっても楽しくタグラグビーができたので、復帰してチャンスかまあったらまたやりたい!と、自作教材、復帰用の物置に保管してあります😁✨

 


 私は小学校の体育で、サッカーの授業が嫌いでした。

 サッカーを習っている得意な子がボールを独占してしまい、こちらにパスが全く回ってこないからです。

 経験値の少ない頭で一生懸命考えて、パスをもらいにいっても回ってこない…。
 
 だんだん白けてきているパスのこないメンバーも増えてきて、チーム内に温度差発生。

 そりゃそうだ、上手い子は、自分の技能を気持ちよく出し切りたい!
勝負に勝ちたいもの!!

 それを悟ると、適度に頑張って参加している素振りをしながら、サッカーの授業をただこなすという悲しい流れに…。

 結局、パスはほとんど回ってこないまま、終わってしまったサッカー。

 その時は、そこを打破・改善できない自分のふがいなさを情けなく思いながら、友人と内輪で愚痴ってしまっていたけれど…。

 今思うとね…。

 担任!指導してよ!!技能差ほったらかしで普通のサッカーさせないでよ!!!と思うのです。(●`ε´●)

 勝つのも大事だけど、多様なスポーツを楽しむ、生涯スポーツに親しむ心を育てるなら、技能偏重の体育だと、皆が楽しめないし、運動量も確保できないじゃない!!

 そこで、自身が体育授業をする際に心がけたのが、みんなが楽しく体育に取り組めるルール作りと、先輩教員から教えてもらった「キャブテンとリーダーを活かした体育のチーム作り」でした。

 体育、素敵な指導をされている方は沢山いて、もっともっと学びたいかぎりです。

 しかし、普段の教材研究する時間も少なく、体育は教科書も無い…。異動先の学校によっては、体育カード等のストックが無いことも😱

 初任者時代、体育の指導書・月刊誌購読だけで、10万は使いました…😅

 だって、子どもたち、体育楽しみにしているから、その期待を裏切りたくない💦

 私は得意な競技以外、楽しめなかったから…。

 サッカーを指導する時も、コートをゾーンで区切ったり、攻守を固定して時間制で交代したり、ルールを工夫すると、技能差があっても、皆が楽しんで汗をかくことのできる体育が実現します✨

 しかし、高学年の陸上競技や、マットの高度な技など、自身もやったことがなく、効果的に指導するのは難しいと感じていました。

 だからこその教科担任制!!

 2022年度・令和4年度から始まる予定の教科担任制。

 高学年の理科、算数、英語に加えて、体育も、ぜひ専門性を持って教えることのできる方に指導してもらいたい!!

 私は国語が専門なので、国語専科なんてあったら最高ですが…。

 いや、贅沢いってられません。

 現場に人を増やしてもらって勤務時間内に教材研究できるなら、体育だって、教材研究に励みます💪

 この教科担任制が、人を増やすのではなく、校内既存のメンバーで分担…となると、残念極まりないですが、それでも、教材研究する教科を絞ることの効果はあります…。

 GIGAスクール化で、一人一台のタブレットがあれば、体育実技の師範動画を見たり、自分の動きを確認したりできるので💪


 そうだ!体育も、師範動画等をコンテンツ化してまとめた、デジタル教科書作りましょうよ!!

 体育の教科書、あって欲しいとずっと思ってきました…。

 今は簿記の勉強の合間に、苦手意識のある体育の指導法の本を読みつつ、わが子に還元しています😊

自分の考えをアウトプットして、誰かに見ていただけるって、幸せです! 拙いながらも、今の自分にできる記事を書き続けられるよう、精進します!!!