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知らないと詐欺られる!大学生が知るべき就活セミナーの罠、社会人が知るべきマーケティング

思えば、最初にビジネスのなんたるやを知ったのは『就活セミナー』を騙る団体詐欺だった。私氏、当時大学生である。

怪しいセミナーの流れ


流れを簡単に説明すると、、、


無料の就活セミナーに参加する(ここまではよくある)

→五反田の狭いビルの一室に30人ほど詰められる(はにゃ?)

→ドアは閉められ、後ろには大人が数名立っている(コワイヨー)

→既にメンバー(いや、なんの?)になったという人が、前に立って尊敬する人(仮にサギタさんとしよう)の話をする

→メンバー二人目がサギタさんの成功話をする

→「それではサギタさんの登場です!」(このとき、すでに参加者にとっては『すごい人』という認識)

→サギタさんの苦労話からの成功話を、うちら世代は年金がもらえない話(なぜか断定)、年功序列が崩れたから不利という話で就活生を煽る

→グループディスカッションの時間(なんで?)

→おそらくサクラであろう人が「いま悩んでること」を話し、他のメンバー(カモ)に「あなたは?」と聞く

→カモ、泣きながら話す

→ディスカッション終了、サギタさん「みんな就活成功させたいよね?」「次回はバスに乗って泊まりでディスカッションするよ!参加費は申込用紙を見てね!絶対後悔させない!」(は!?5万!?!?!?!行く前提なの!?!?行かねえよ???)

→私氏「アッ、終電なくなっちゃうんで帰ります…アッ」(20時)

→後日 サギタさんから複数回電話「せっかく出会えたんだから繋がりを大事にしよう!!!!!」

社会人なら「あぁはいはい、よくあるアレね」って感じかもしれないが、当時大学生の私には新しい世界だった。


よくある詐欺やマルチの導入


その後、社会人5年間で、似たような出来事に何度か遭遇した。

初対面の男「夢があってさ!メンターの〇〇さんに憧れてるんだよね!」
→後日…「メンターの〇〇さん含めてパーティするんだ!すごい人だし、ためになると思う!参加費は俺が払うから!」

小学校時代の同級生「俺、幸せになるためのセミナー入っててさ!憧れの人に『毎日誰かに電話して繋がりを持ちなさい』って指導受けたんだ!」


…みたいな。

マッチングアプリやインスタのDMで会った(通話した)人が、なぜか「夢」を語り、「繋がり」を求め、「成功した人」「憧れの人」に合わせようとしてくる場合、もうだいたい詐欺かマルチ

レターパックで現金送れと同等の確率で。

なぜ「夢」を語り「繋がり」を求めるのか?

なぜ「夢」を語るのかというと、「自分にもできるかも?」と思わせるからだ。
努力しなくても、成功者の〇〇さん(詐欺の大元…の直属の手下)の言うことを聞いてれば、夢は叶う!信じれば(お金さえ払えば)叶う!

…そんな甘い言葉に、人は惑わされるのだ

で、「繋がり」を求める理由は、自分と遠いカモを見つけたいからだ。
自分の家族や友人に詐欺を働くのは気が引ける。じゃあ、カモの友人と「繋がり」を持てば、何の情もジャマせずに商品を売りつけることができる。

「夢を持とう!」は「高望みして努力せずに盲信しよう!」ってこと。
「繋がりたい」は「自分とは遠いカモを増やしたい」ってこと。


社会人はマーケティング知識として蓄えよう

大学生への注意喚起としてこんな記事を書いたが、これは社会人にも役立つ話だ。

なぜなら、マーケティングの要素が詰まっているからである。

マッチングアプリで数回会った人や地元の同級生は、ある程度信頼関係が構築されている。信頼関係を築いた上でモノを売りつけるのは、営業やSNS運用、アフィリエイトでよくある手段である。

また、年金がもらえない(なぜか断定)などと言って不安を煽ることで、人は冷静な判断がくだせなくなる。これも営業やキャッチコピー、セールスライティングで使える。

さらに、「悩みに気づかせる→より不安を煽る→簡単な解決策を提示→商品を売りつける」や「苦労した成功者が、その方法を教える」というストーリー形式の売り方は、セールスライティングの基本だ。

詐欺やネットワークビジネスからは学ぶものも多い。

知らないと詐欺られるけど、知っとくとビジネスに役立つ。

みんなも「ネットワークビジネス」「情報商材ビジネス」、勉強してみよう!

#ビジネスの出会い

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