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0220_同じ夢ばかりを見たとしても

絶対に寝て過ごすと決めていた、この休日。
起き上がるものか、と意気込むぐらいに。

先月末から気持ち的に疲れすぎていて、1人で過ごしたい日々が続いてしまっている。きっと本当はべたべたに甘やかされたいけれど、残念ながらそんな人もいませんので。代わりに寝る。寝て消化したふりをする。


宣言通り、仕事を終えて家に帰ったらご飯も食べずにソファで寝てしまって、何度か起きたけれど寝続けて。

朝方になってようやく起き上がり、お風呂に入って朝ご飯を食べて、ベッドに移動してまた寝続けて。

結局、15時ぐらいまでほぼ寝てた。流石に罪悪感。


天気予報を見ていたらものすごく暖かい日だと気づいて、このまま家の中で今日を終えるのがなんだかすこしもったいなくなった。

適当な服に着替えてメガネをして自転車で散歩へ。
散歩じゃないか、歩いてないな。
調べたら自転車で目的なくふらふらすることを「ポタリング」って言うんだって。かわいい。

ということで、ポタリングしに行きました。




もう何年もペーパーだから車はこわくて乗れない。
でも自転車に乗ったり歩いたりしているとき、私はある意味ラッキーだな、と思ったりする。

足を止めて好きなように景色を見ることができるし、気の向くままに写真も撮ることができる。季節の移り変わりを風でも温度でも匂いでも感じられるし、なんだかこの瞬間が私はすごく好き。


なんでもないところばかりにカメラを向けているから、知らない人にすごく見られたりするけれど、たまに私がカメラを向けている方向に目を向けてくれる人がいて。

きっと「何かあるの?」の目線なんだろうけど、もしその瞬間を見て綺麗だなって、すこしでも同じように感じてくれる人がいてくれたら嬉しいな、とか。勝手に思ってしまう。いるのかは分からないけれど。


これだけ電線が交わる景色も、
だんだんと少なくなってきた




それと最近、同じ内容の夢ばかりを見る。困るほどに。

その夢の中にいる私は本当に幸せそうで、目覚めたときにも心が温かく感じるくらい、本当に満たされた気持ちになる。


だけどそれが夢だと、目が覚める度に気づいてしまうことが悲しい。明晰夢を見ることが得意なはずなのに、この夢だけは夢の中が現実だと思ってしまっている。

この夢の内容と現実があまりにもかけ離れているから、もしこれが本当の出来事になってくれたらどれだけ、どれだけ幸せなことかなって、いつも思う。

そうやってしばらく布団の中で寂しさと向き合わなくてはいけなくなる。それがここ最近、毎朝。朝から気持ちが重くなって仕方がない。

何がどう転んでも、現実にならない。なるわけがない。
なるべきじゃない。そんな出来事のことで。

現実の私が忘れたいのだから
どうか、そっとしておいて欲しい。


夢の内容に意味なんて何もないと分かっているし、もし潜在的な部分で私がそのことを考えていたとしても、別になんの意味もない。

夢なんかに騙されずにいたい。
幻に、夢なんか見ちゃいけない。


夢になんて出てきて欲しくなかった。
夢にならないで欲しかった。
夢の中でしか起こり得ないと、そう思いたくなかった。



上手くいかないことばかりだね。

つらいことばかりなんだから、
せめてどこかは甘くあって欲しいのに。



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