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ここ数日は熱帯夜の連日で身体は限界の手前まで来ている。しかし氷やアイスには、余り興味は無い。そんな時でも仔猫は飛び回り母猫に飛び掛かり纏わりつく。熟睡から目が覚めたのはバイオリンのビブラートな音色の夢だった

夢からのサイレントは無音であって勿論なにも聞こず空気の気配すら無い。その無音の正体は願望であり欲望であり本能である。真夏の潮騒が届ける羞恥心は南風でゆらぐ偶然と運命の重なりだ。

ミュートに近い音色が耳元で囁く様に紙飛行を繰り返す「ル-ル-ヴィ-」「ル-ル-ヴィ-」と云う鳴き声をトーンコントロールされた様な鈴虫と藪蚊とも見極めが難しい様なプロローグ


それが⁈「アート展」開催の為の井戸端会議の「夢」だったと知った時は「これ何だと」⁈と想った瞬間にその「夢」は過去にも見た事がある様な「夢の中のデジャブ現象」だ。そうなんですね「夢の中のデジャブ現象」こそ「デジャブ現象」と云う事かも知れません。


夢は現実で起きている時、その様なリアリティと深層心理の絶妙な「マリアージュ」は紅茶の香り緑茶の香りはたまた珈琲の選択の迷いに似てる⁈と云う感覚だ。それは、今まさにiPhoneのタイプライターを左片手に持ち片方の右手人差し指で打っているキ-ボ-ドをその消え行く記憶を撃ち込む文字の「ポジション」を確認しながら「ポンポン」と一字一句拾いあげる。その夢の中の真実との「マリアージュ」を書き留め様としている。

井戸端会議と云うZOOMの動画が盛んに行われつつある昨今は、比喩的カオスの影響で促進した「ZOOM会議」コミュニケ-ション。

これは井戸端会議の動画ニュースが自宅から自由に発信出来る様になりそれは、便利なツールである事は間違いない。

アート開催の井戸端会議の夢から眼が覚めるとそれは完全に意識から消えて行く。

それでは、寂しく惜しむと云う想いは日頃から苦手なフィクションの世界を描いてみたくなる。その気持は苦手だけれども新たなるチャレンジしたいとおもう。正しくバ-ジンロ-ドを歩く好奇心は気持ちの更なるリフレッシュになりそう。



「頭の悪い天才」は他人の真似が大嫌いらしい。椰子の木が南風に揺られている様な動画チャンネルにビキニ姿の女子大生がゲスト出演。その動画ラジオのDJから流れて来た以前の話を忘却から呼び覚ました

「頭の悪い天才」⁈確かにそうだなぁとバスを途中下車した私は商業美術を依然やっていたが今はその仕事から遠ざかっていた

そんな流れでBUS STOP STATIONの丸いプレートの広告塔に目映く感じる僕の感性は活きている。それは白地にBlue island resortと青いペイントの手書き文字がいかにも洒落て見えた。敢えて途中下車には他に理由があり先の台風で流れ着いた漂流物は「宝の素材」を集めるためだ。そんな事を考えながらテクテク歩いていると夕陽に染まる地平線から丸いエネルギーの塊は私の瞳から完全に消え様としている

空を見ると青空と残照のスモークパステルカラーがとても優しく映っていた。それにこころを揺さぶられながら迫り来る次の目線の視野に移動させる私の瞳は全開に

その目の前に現れたのは「青空と残照のスモークパステルカラー」をまるで写し取った様なノースリーブのワンピースの女子大生の足下を見た。超絶ホワイトコンバースは勿論ハイカット。それが似合う女子大生がこちらの私の方向に向かって来る

それ「違うな」⁈それはけして私に向かって来る訳では無く偶然に時間が重なった運命としているだけ⁈

「待てよ」⁈

「運命」が「偶然」な筈がない

そんな独り言が頭が霞んだ脳裏に浮かんでいた。そして言葉は真夏の真っ赤な夕陽を呼び起す

ノースリーブでコンバースの女子は目の前で転んだ...「まさか自分を疑った」

砂浜に足を取られた感じだった

その時小さな貝殻の破片で傷つき血が出ている

僕は何時も携帯する絆創膏(リバテープ)を勝手に差し出しペットボトルの水で傷口をサラサラと洗い流した

そして勢い余って傷口に僕の唇があやまってふれてしまう始末

「大丈夫ですと云う」と女子大生の私

残りの水で「消毒」しますと云うとある意味で彼女を虜にさせてしまったと私の勝手な妄想癖がまたまた始まった

ワンピースには血が少し付いている事を気にしながら「急いで洗い落としましょうね」と私は云う。すると素直な響きで「ハイ」と答えが返ってきた

そこには「超絶素直な女子大生」がいた

「偶然」と「運命」が重なり残照は黄昏に変わりつつある。

既に2人は手を繋いで歩き始めた。神様も空から降りて来て嫉妬しているかもしれない

実際に「僕は今小屋作りをしながらもう直ぐ完成間近なんです」と呟いた。シャワーもお風呂もキッチンも照明器具も大体揃いました

冷蔵庫は実に驚くべきオリジナルなんです

私そんな事は何も聞いていませんと女子大生

「ウァ-」「ごめんなさい」と云う僕

手を繋ぐ互いの汗をベタつかせながら小屋に到着

小屋のドアのノブが流木で出来ていて小窓にはシーグラスで寄せたステンドグラス仕様と洒落ている何だかインスターレーションの入り口のドアと女子大生は、軽く呟いた


「私は美大生なんです何か」⁈


白い板壁のペイントの間に挟まれた古材の色違いがモダーンに映って「私」女子大生には不思議な時間が流れていた

壁板も様々な色をした漂流物で角が丸くなって柔らかな質感へとクオリティを上げていた

好奇心は裏側に回ると赤いウインドサーフィが立て掛けてある。南から来る風を受けて私のワンピースが宙に舞い上がった時「キャ-ツ」と私は声を絞ったつもり



「女子大生」さんカルピスをどうぞ⁈

私「女子大生」ではありませんから⁈

誰⁈

マリナです                                                                                                     マリナさん                                                      カルピスが冷えます⁈                                     違います⁈                                                     そうだ確かにカルピスは緩くなる                 貴方のお名前は未だでした⁈                       太陽から頂いた「サン」です


この「マリナ」と「サン」は偶然の語呂合わせは運命かも知れないし最終的に矛盾した結論に導いた「偶然と運命」

失礼します。靴は⁈そのままでいいですか「勿論」マリナさんは特別です。

その「さん」は外して頂けますか⁈

では「マリナ」...「ハイ」と私                    

おかえし「サン」さん⁈

それ「一回にしてくれません」⁈ 

言い返す

「サン」...

シャワー浴びて⁈「マリナ」                                                   その間にワンピースを手洗いするから

「お願いします」と無邪気なマリナ

洗いながら赤い血が消えていく様は砂浜から引き潮の如く水道水は飲み込んだ

水で濯ぎながら「ガバガバ」を感じた。タグの説明で納得した。麻100% made in japonと明記してありそこには草木染めとしてあった。茜 桜 本藍 臭木と詳細に明記あり


バスタオルの新が有りますから暫く乾くまでそれで辛抱して⁈

「マリナ」...

了解です。シャワールームには椰子の木の鉢が流木と共に妙に様になっている

私大丈夫かしら...。空から降って来た神様が云う「私が付いてる」から安心してリラックス...

ブルートゥーススピーカーから波の音とアコースティックな曲が重なりあい爽やかさを実感したしこの「サン」はどこまでも爽やかなんだろうか⁈「サン」と心で呼んだ私女子大生

小屋は吹き抜けに仕上げて有り天井扇の

スローモーションが様になっている

私はバスタオルをしっかりと胸の山の頂上際でしっかり収めた。実はランジェリーは洗ってしまったがこれはだれにも秘密です⁈「内緒」で干して有ります。可愛い子だからそれだけの話。可愛いと私は思っている人だけど他人から見たらややスケルトンで藤色のレースぽいハイレグなんだ⁈可愛い

「マリ」...

Oh?Nicebody?                                               そんなのわかる筈がないでしょう                 月並みな台詞は辞めてください⁈                  「デモ 」 Nicebody?は嬉しいです⁈

カルピスは大分緩く氷も溶けていたがレモンの香りに魅せられた。ムギのストローで頂くのは始めてで観察鋭く私の心の潤いが滴の様に動いているそしてピンク色のルージュはマナーとして収めた

キャンバス地のソファにタオルケットがさり気なく置いて有り持ち足を構おうと考えて見たが私は美大生なんです何か⁈

膝の絆創膏のリバテープがチラリ又その先もチラリ...下着は洗って干してある「神様にも内緒」

あの質問です⁈ウィンドサーフィんの横の煉瓦積みはなんですか⁈                              良く良く聞いてくれました⁈ピザ窯です          ピザ窯も自分で⁈ハイそうです                   食べますか⁈ご馳走になります                   了解です。では今から仕込みます                 朝には焼くことが出来ます⁈「朝」⁈           朝ですね⁈それには理由があるんですね。実は自家製酵母菌を育てていて⁈天然酵母菌でやると時間が必要なんですね。マリヤはお泊りできますか⁈

「マリヤ」はピザ窯のピザ食べます。じゃ今から薪も準備しておきます。


日焼けした「サン」は白い歯で笑った

今夜はイタリアンパスタでいいですか⁈ハイパスタも大好きです。イカにエビに貝柱に完熟トマトの酸味が今一番の旬です。ガーリックは大丈夫⁈マリナは女子だから...       違います⁈私女子じゃ有りませんから          いやしかし「女子大生」は確かです              ガーリックは大好きです

絆創膏のリバテープを交換しょうと彼が云った。「エッエッチ」⁈ハイお願いします                           こんな瞬間はどうなんだろう                     緊張はマックスに決まっている

夏の浜辺の潮騒と共にアロマオイルランプに照らされていた私「マリナ」大丈夫⁈

パスタ手伝います。パセリの刻みは得意です。包丁研ぎはプロ級なんて一度云って見たかった台詞です

 「サン」はシャワーします宣言後勢いよくシャワールームへ


後記 ここまで読んで頂きありがとうございます。ノンフィクションは勿論フィクションは更にハードルは高い。ほぼ読書などしない私はフィクションにチャレンジしました。人生の長い時間ここまで生きて来て自由をほぼテーマで来ていてフィクションを書きながら意外と自分がフィクション好きに気が付きました。


















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