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「高林堂」で、最高の和菓子作り体験をした話

今回私そるちは、栃木県宇都宮市の和菓子屋である「高林堂」さんが開催する和菓子作り体験に参加してきました!
本記事はその時の記録、考えたことをまとめていますので、気軽にご覧ください〜!

「高林堂」について

「高林堂」は栃木県宇都宮市にあり、明治18年創業以来、栃木県で和菓子の製造販売をしている和菓子屋さん。

「かりまん」と呼ばれるかりんとう饅頭が、宇都宮市のお土産として大人気なんです!
(私もよく買っています)

もちろん、かりんとう饅頭以外にもどらやき、豆大福、わらび餅、練り切りなどの伝統的な和菓子から、マカロンとお餅で和×洋を組み合わせたお菓子「和マカロン」など、バリエーションに富んだお菓子を販売していて、どれもとっても美味しいんです…!

最近はInstagram、YouTubeにも力を入れているみたいです…!
和菓子好きさん必見👀是非見てみてください♪


いざ、和菓子体験!

今回作ったのは、「紫陽花」「菊」2種類の練り切り。

練り切りとは、白餡に求肥などのつなぎの材料を加え、調整して練りあげた「練りきり餡」を細工したお菓子。
「上生菓子」に分類され、お茶席などでいただくことが多い和菓子の一つでもあります。

色をつけて成型し、季節の草花、果実、干支や行事のテーマに合わせ、和菓子職人が手作業で仕上げます。そう、手作業で。


沢山の和菓子作り道具にテンションが上がります☺️


その1 「紫陽花」

まずは紫陽花。

和菓子教室は講師によるデモンストレーションから始まります。

一つ一つの動作を丁寧に、講師の方が実演してくださいました。
着色した餡を白餡で包んでぼかしていく工程、包餡、花びらの模様付け…

これから生まれる紫陽花の花に命を吹き込むような手捌きに思わず見惚れてしまいました。


…これから実際にこの作業を自分がやるんだ、ということも忘れて。



そして、実際に参加者が作る番。

デモンストレーションを思い出しながら、生地を広げ、餡を包む…

…全然できない!

講師の方の手には何か魔法がかかっていたのか?と思ってしまうほど、餡を思った通りに包むことができません。

幸い練習用の練り切り餡を用意していただいていたので、試行錯誤しながらなんとか形にしていきます。

練習の練り切り餡。

3度の練習を重ねたあと、本番。

私は餡を青と紫に着色し、紫陽花を作りました。

包餡はもうお手のもの…と言いたいところでしたが、そんなことなかったです。やっぱり難しい。

そして、私オリジナルの紫陽花が完成しました。


青と紫の紫陽花。色淡め。


「…紫陽花?」

少々不格好ではありますが、これも味だ!と誤魔化すことにします。



その2 「菊」

次に作ったのは「菊」。

紫陽花と同様、デモンストレーションから。

裏打ちぼかし、という技術を使って白餡から赤く着色した餡を透かし、薄い桃色を表現します。餡を重ねる、という非常にシンプルな方法なのに、中心からグラデーションになるのがとても美しいです。

そして、三角べらを用いて細かい模様を入れていきます。

講師の方はここでも丁寧に、花に命を吹き込むが如く模様を入れていきます。

そして、先が細くなった道具を用いて、花びらを作っていきます。

「これ、本当に私にもできるのかな…?」

私の不安をよそに、目の前には一輪の美しい菊が花を咲かせました。
和菓子職人、恐るべし。

1番手前右がデモンストレーションで作った菊。
その他も全て、講師の方が作った菊。(実は社長さんです。)
これぞ芸術…!


そして、ドキドキしながらも参加者のターンが始まります。

嬉しいことに、さっきよりも包餡が上手くなった…ような?

指の使い方や手のひらの使い方がだんだんと上手くなってきているのか、ぼかしと包餡はわりと上出来でした。

続いて模様付け。プロには到底及ばないけれど、菊の花らしさは出せた気がします。


そして最後の仕上げに、菊の雄蕊と雌蕊に見立てた黄色い餡を乗せます。

この瞬間が本当に良かった…!
自分の作った菊の花に、命が宿った!と感じたんです。


狙いを定めて…
ぽんっ。
一気に菊らしさが増しました!


この瞬間のために、ここまでの苦労があったんだなあ…と和菓子作り体験初めて2時間も経ってない素人がしみじみ感じています。

…それだけ感動的だったんです!わかってください!



和菓子作り体験を終えて

お家に帰って、お茶と一緒に自作の練り切りをいただきました。

さすが高林堂さん、まず餡がすごく美味しいです。
上品な甘みがあって、口溶けが良く、お茶との相性も抜群でした…!

そして、自分が頑張って作った、という思い出補正でさらに美味しい。
とっても幸せな気分になりました。

完成した練り切り。
並べてみるととっても可愛い!


参加してみて思ったのは、和菓子屋さんに並んでいる練り切りがこんなに色々な技法を駆使して、さらに一つ一つ手作業で作られていることが如何に凄いか…ということ。

さらに驚くことに、味を損なわない為には一つ一つの練り切りを素早く仕上げる必要があるんだとか。

職人の方々には、本当に頭が上がりません。


日本の伝統のひとつでもある「和菓子」。そしてその和菓子作りの技術、いろんな人に知ってもらいたいなあと思います。

そしてさらに、自分の手で作る難しさや形になった時の感動を皆さんにも是非味わってほしい…!

そういった意味で、高林堂さんの開催する和菓子教室は私のような「和菓子初心者」でも参加しやすく、とてもいい経験ができる場所だったなあと感じています。

今回和菓子教室に参加して色々な学びがありました。
大学生のうちに、こういう貴重な体験ができたことがとても嬉しいです!

この機会を設けてくださった高林堂さんに感謝です。ありがとうございました!



P.S.

高林堂さんは今後も和菓子教室を開催するそうなので、機会があれば是非皆さん参加してみてくださいね〜!

素敵な体験になること間違いなしです♪

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