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朝に来ないとだめなんだ

本日のメインイベントは、蔵王の御釜の観光です。2年前に行ったときは、霧で真っ白で、何も見えなかった。
前回、霧で真っ白な景色を、実は御釜がちょっとくらい見えるんじゃないかと眺めていたら、左斜め後ろにいた、登山慣れした格好の観光客が、やっぱり朝に来ないとだめだね、と言っていた。だから、今回のルートは、朝のうちに御釜に着くように、気を付けて調整した。
熊野神社を出るときに、いざ、という気持ちで、カーナビの目的地を、御釜にセットした。なんだか、ルートの表示がおかしかった。素直にエコーラインを通って御釜に向かわずに、変な遠回りのルートが表示された。エコーラインをズームすると、赤丸の中に×が入ったマークが表示された。
いやちょっと待てそれはないだろう。
前回は、霧で見ることができなかったけど、今回は、たどり着くことすらできないのか。御釜は遠い。でも、熊野神社の駐車場は、霧はほとんど晴れていて、頭上には清々しい青空が広がっていた。通行止めの理由がわからなかった。納得がいかなかった。
ツーリング中は、検索しない、というマイルールがあるけれど、これは非常事態だから仕方がない、と自分に言い訳した。蔵王、エコーライン、通行止め、検索。
この時期、蔵王山頂は、朝8時まで通行止め、とグーグル先生が教えてくれた。通行止めって、そういうことか。御釜を見たい、という気持ちが先走りすぎて、朝が早すぎた。時間を見た。このまま出発しても、通行止めのところに着くのは8時ちょうどくらいだった。カーナビの目的地を、エコーラインの入口にセットして、出発した。もし、ゲートが閉まっていたら、待てばいい。
結局、通行止めには引っかからなかった。8時20分に、蔵王山頂の駐車場に着いた。そして、狙い通りに、蔵王山頂は、快晴だった。無事に、御釜を見ることができました。あの日の、左斜め後ろの観光客の人、ありがとうございます。
やっと見ることができた御釜は、見える、というだけでうれしかった。すり鉢状になった火口は、手前が低くて、奥が高かった。形が均等じゃなくて、縁もギザギザしていて、いかにも、盛大に噴火しました、という迫力があった。状態によって色が変わる、という、火口の中の水は、この日は深緑色だった。すり鉢状になった火口、というだけなら、昨日見た我妻小富士と、条件はそんなに変わらないような気がした。我妻小富士の火口の中は普通の砂地で、何もなかった。なぜ、御釜の火口には、あんなに水がたまるんだろう。
蔵王山頂は、駐車場から見下ろす景色も素晴らしかった。パノラマの景色が左右に大きく景色が広がって、山が遠くの方まで見えた。眼下に、二段の高さになった雲が見えた。右の奥の方には、地面に張り付くようになっている雲が見えた。あれは、たぶん、熊野神社に行く前に通った霧だ。方向音痴なので、全然違う方向を向いているかもしれないけれど、そういうことにしておいた。

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