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CTOにお会いしてきた(12)Laboratik 地藏真作さん 「プロダクトはビジネスサイドとエンジニアの共通言語」

日本経済新聞社でチームメイクアプリ「SOLMU」のマーケティングを担当している岸本勇希です。

SOLMUは "事業は、仲間から、つくる。" というコンセプトのもと、エンジニアや起業家・新規事業担当などの方々に、新たな仲間との結びを提供するサービスになります。サービス名に託された想いや、SOLMUが持つビジョンなどについては、下記のnoteをご覧ください!


今回は、エンジニアとして20年以上のキャリアを持つLaboratik株式会社のCTO地藏真作さんにインタビューをさせていただきました。では早速はじめていきましょう!

Q. 業務内容を教えてください。

「働くを進化させる」というビジョンを持ち、事業を行っている会社です。

A;は、チャットのやり取りを解析し、チームメンバー同士のエンゲージメント(関与度や熱意)を見える化することで、強い組織を作るためのインサイトを提供するサービスです。提供開始以来、1,000社を超える企業で使っていただいています。

We.は、A;をさらに進化させ、チームの「つながり」「エネルギー」といった要素をスコア化し、わかりやすいビジュアルと組み合わせて、エンゲージメントを解析するサービスです。昨年(2018)年秋からクローズドβで提供を始めています。社員やチームメンバーが数十人を超えたあたりで起きてくる、コミュニケーションの問題を解決できるサービスとして開発を進めています。

Q. CTOとしての役割を教えてください。

Laboratik社には2016年に入社しました。
CTOとして入社したのですが、最初は自分だけしかおらず、一人でコードを書いていました。量は減りましたが今でもコードは書いています。

Laboratik社は現在、CEOの三浦の他、カスタマーサクセス・広報を担当するメンバー2名、UX/UIデザイナー2名、エンジニア2名で活動していますが、それぞれの職域を超えた仕事も多々あります。

私の主な業務は、お客様からのご要望を聞いた上でエンジニアに要件定義を行うことです。営業とエンジニアの架け橋のような存在ですね。社員が増えてきてからは、チーム作りにも力を注いでいます。

Q. 営業とエンジニアの架け橋として難しい点はありますか?

お客さんの使い心地を求める営業サイドと、実際にプロダクトが機能することを重視するエンジニアサイドのすり合わせを行うことが難しいですね。

Q. そういった課題を解決するために工夫している点はありますか?

お互いにこまめにコミュニケーションを取ることで、妥協点を探っていますね。あとは、プロダクト(開発しているもの、できあがったもの)で話すことを心がけています。プロダクトは両者の共通言語ですからね。

お互いがプロダクトを客観的に見ることで、自分勝手な考えがなくなり、プロダクト目線・お客様目線で話すことができます。

Q. プログラミングを始めたきっかけや、これまでのキャリアについて教えてください。

プログラミングをはじめたのは大学生の頃です。
仕事にしようという気持ちはあまりなく、あくまで趣味でやっていましたね。

教育系の大学だったので周りもほとんどが教員になることを志望していたのですが、在学中に同級生から誘われて一緒に会社を始めました。学級新聞を簡単に作れるようなワープロを開発しようといって始まった会社でした。4人で起業して、そのまま卒業しましたね。私は数年後にその会社を離れました。

それからはフリーランスで活動することになります。いろんな方との縁で、フリーランスとして働くことができました。検索エンジンやCMS開発、文献の自動解析技術開発等の大規模プロジェクトに携わってきた一方で、複数のスタートアップやサービス立ち上げを技術面から支援してきました。

今でも様々なプロダクトに関わっていますが、Laboratik社の業務にほとんどの時間を費やしていますね。

Q. 今の会社を選んだ理由は?

CEOの三浦との出会いが大きいですね。
三浦はデザイナーで、クリエイトをバックボーンにしています。一方で私は技術を突き詰めてきたため、彼とならば文化を創るような仕事を実現することができると感じました。
もちろん、ビジョンや価値観も非常に合致していました。

初顔合わせのとき、三浦はシンガポールにいたのですが、日本に帰ってくるまでの数週間が待てないと言われ、ビデオ会議をしました。そのようなスピード感がある点も、自分と波長があう気がしましたね。

Q. キャリアは計画的に作られているのですか?

なんとなく、20代のうちは好きなことや面白いと思うことにどんどんチャレンジしていこうと決めていました。その中でやりたいこと・やるべきことが見えてくるのではないかと思っていました。

実際に、様々な開発経験やたくさんの人との出会いを通じて、おぼろげながらに自分のやりたいことが見えていった気がします。

Q. キャリアを変えた出会いやきっかけはありましたか?

キャリアの転機は3つあります。

1つは、大学で友人と一緒に起業したことですね。彼らとの出会いがあったことで、エンジニアとして生きていくことを決めました

2つめは、フリーランス時代にJ-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)の開発を行ったことです。J-STAGEとは、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が構築した日本の科学技術情報の電子ジャーナル出版を推進するプラットフォームのことです。それまで一匹狼でフリーランスとして働いていたのですが、いきなりチームでの開発を経験することになります。しかし、ここでの経験が、マネジメントの重要性を理解するきっかけになりました。

J-STAGEの開発での経験から、チームで働くことの楽しさや、協力することの大切さ・面白さに気付きました

3つめは、2011年にスタートアップのプロダクト開発を手伝ったときです。スタートアップは社員が少ないので、エンジニアも開発のみではなくビジネスサイドの業務も行う必要があります。そこでビジネスの基本を学びました。そのとき、フリーランスでも生活はできますが、スタートアップに入る方が自分に向いているかもしれないと感じました。

上記の3つが、スタートアップでCTOをしている現在の私をつくってくれた大きな出来事だと思います。

もちろん、弊社CEOの三浦との出会いについては、言うまでもなく私にとっって最も大きな出会いの1つです。

Q. CTOになって現場エンジニアとの違いはありますか?

全然違いますね。現場のエンジニアとして働いていたときは、自由度が高く、自分のやりたいことを追及できました。

一方で、CTOはチームとして成果を出すことがゴールです。デザインや営業など様々な職種の人と協力してつくります。開発規模もその分大きいものが多いです。色々な方と協力して1つのプロダクトを作り上げる楽しさがありますね。

Q.学生や若手エンジニアへのアドバイス

大学のときに、パッケージソフトウェアを開発している企業のバイトを受けたのですが、断られました。コーディングの自信はある程度あったのですが、「できたものをもってこい」と言われました。

まずは、どんなに小さなものでも良いので1から10まで自分で作ってみてください。

優れたエンジニアは、綺麗なコードを書ける人ではありません。自分で完成物を作ることができる人です。答えを出せる人ですね。

Q.SOLMUで会いたい人は?

若手エンジニアのメンターになるのも興味があります。いずれにしても、先ほど言った通り、何か自分で作ったプロダクトがある方と会ってみたいです。

あとは、エンジニアに限らず、他業種の方との情報交換も行いたいです。他業種のことをインプットしておくのも大事ですから。

告知があればお願いします!

We.は現在クローズドβですが、今年の春にオープンβを開始予定です。社員やチームメンバーが増えてくると、お互いが何をやっているかが分からなくなります。そういった課題を持っておられる組織の方にぜひ使っていただければと思っています。

また、Laboratikでは、こういった組織改善を行うサービスに興味のあるエンジニアを募集しています。主として、インフラも含めたサービス全体のアーキテクチャを設計・実装するシステムアーキテクト、HTML/CSSだけでなくd3などのビジュアル表現も含めたUX/UIをデザインするフロントエンドエンジニア、解析精度を高めるデータサイエンティストの3つの職種ですが、それ以外にも、私たちが作るサービスに関心があるエンジニアの方にはぜひお会いしたいと思いますので、以下からコンタクトをとっていただければと思います。

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