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オランダの新政策、エネルギー関連を深掘り、SDGsへの対策は?

オランダの社会の変貌について書きたいことが多すぎて、どこから書いていいのかと迷い、チンタラ悩んでいたら、極右政権が選挙で勝ってからもう、半年経ってしまった。なんてこと!

ようやく、4つの党の連立が決まり、その党首たちが首相にならないということも決まり、政策もほぼ決まった。あとは首相選びだ。(5月24日の現在まだ決まらない)

誰が首相になるのか。この1週間巷で噂されていたのは、ロナルド・プラステルク氏。過去に閣僚経験がある労働党出身者。右派連立に左派の労働党から首相が選出されるのは、非常に興味深いが、まだこれは正式に発表されていない。いずれにせよ極右PVV党のウィルダース氏(写真)が首相にならないことは確かである。

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そんな折、夫の元同僚、オランダ人の友人宅を久しぶりに訪れた。

友人の彼女が住んでるそこは、飛行場の近くに開発された持続可能性を謳った地域。
今では特に金持ちのIT系の移民たちがこの辺りの家をどんどん買って住んでいる。(インド系他)
オランダ語より、英語が通じる場所になった。

一番最初の家ができ出したのが約25年前。それからエリアはどんどん広がっている。3Dプリントの家も確か近くにある。環境に配慮する人々に人気のエリアというわけだ。

彼女は離婚後、この家でティーンエンジェーの綺麗な娘さんたち二人と住んでいる。共同親権のオランダ、もちろん娘さんたちは、あちらと(元夫さん)こちらとうまく行ったり来たりをしている。

私たちは素敵な家の空間で、アペリティブを飲みながら、最近のオランダのドラマティクな変化について話した。


SDGs、これからどうなるのか?


政府の政策の変化が激しい。そしてその話の流れで、この地域はどうなっていくのだろうかと心配になった。なぜなら、この政権は環境問題についてはかなり消極的であるからだ。

この家々の地域は、電気のみの使用。ガスは使わない。
ちょうど彼女が住み始めた頃……。初期の25年前くらいからなので、ソーラーパネルはすでに貼り替えているし、送電網が時々エリア全体で壊れるらしい。ブラックアウトである。

そして屋根の修復は、ソーラーパネルを剥がさないとできない。
環境のためにとこの地域に家を買った彼女ではあるが、心配と大変さは尽きない。

何にしてもこの地域のインフラが古くなりすぎている。

というわけで、心配性の私なら夜も十分に寝れないな、と思ったので新しいエネルギー政策を深掘りしてみた。(別に住んでいるわけではないけど、そこは友達の気持ちになって)

とてもシンプルにまとめられているのがこのすぐ下のサイト!



・原子力発電所設置計画推進
・2026年からセントラルヒーティングをハイブリッドのウォーターポンプに替えねばならない義務が廃止される
・電気自動車を購入の際の助成金は2025年で廃止

オランダ ポートフォリオ ニュース


そして、すべての政策の詳細はこの上のオランダ語のサイトにある。
その中のエネルギー関連をDEEPL で長い文章をさらりと翻訳したのがこの下! 読むの面倒な人は飛ばして、次の章へ。


エネルギー転換、安定供給、気候変動への適応(内閣のエネルギー政策)



エネルギーと安定供給に関して、オランダは現在、信頼性の低い国々に依存しすぎている。そのためエネルギー転換は、既存の依存を減らし、新たな依存を防ぐことに焦点を当てるべきである。
エネルギー転換は、既存の依存を減らし、新たな依存を防ぐことに焦点を当てるべきである。その際、小予算の人々や中小企業を犠牲にしないことが重要である。パン屋さんや便利屋さんなどの中小企業を犠牲にしないことが重要である。
現在利用可能なエネルギー転換のために現在利用可能な資源の一部は、特にこうした人々のために使われる。将来に備えて将来への備えとして、気候変動への適応にしっかりと取り組む。

安定した政策が重要である。市民と企業は、自分たちの立ち位置を知る必要がある。気候政策は耐えうるもの、実現可能なもの、実行可能なものでなければならない。市民と企業の行動視点が重要である。私たちは既存の合意に固執する。

目標を達成できない場合のみ、代替政策をとる。欧州の政策に新たな国の見出しをつけることはない。

エネルギー転換、
エネルギー自給率を高め、持続可能なエネルギー生産を実現するための努力がなされている。適切な対策は、グリーンな成長を促進し、有害な排出を削減する。そのためにはオランダは、再生可能エネルギーと技術革新に投資することで、起業家精神に好都合な環境を作り出しています。
起業に有利な環境を作り出します。これは、よりクリーンな環境だけでなく、経済成長と新たなビジネスチャンスにもつながります。

以下の要素が対象となる:

気候変動資金は、低所得者や中所得者のエネルギー転換を支援するために使われる。
気候変動資金の一部は、エネルギー転換における中低所得者や起業家の支援に使われる。例としては以下のようなものがある:
o 中低所得の人々や起業家による住宅や事業所のエネルギー転換を支援する。これにより、エネルギー代が確実に安くなる。具体的にはヒートネットワークに接続された結果、エネルギー代が大幅に高くなった人々は、はるかに高いエネルギー料金に直面する。

o 持ち家には強制的なラベルジャンプはなくなる。
2026年以降、ボイラーを交換する際にヒートポンプを設置しなければならない義務は廃止される。
の設置義務は廃止される。
o 電気自動車の購入は引き続き支援される。
電気自動車の購入は引き続き支援されるが、「化石ドライバー」のための維持と、両グループ間のコストの公平な配分も念頭に置かれる。
電気自動車の購入支援は継続される。補助金は2025年までにすべて廃止し、MRBの重量補正(税)は残す。(税)は残す。ゼロ・エミッション・ゾーンの設立をどのように延期するか検討する。ゼロ・エミッション・ゾーンの設置は、起業家のための例外を認めるためもあり、延期することができる。
全国的(標準化)。ゼロ・エミッションゾーンの設置は依然として市町村の決定である。
- さらに、気候基金
気候基金は「CCS」や「グリーン水素」といった技術革新やテクノロジーへの投資にも使われている。
CCS "や "グリーン水素 "などの技術革新やテクノロジーへの投資にも使用される。必要であれば、中間段階として青色水素を使用することもできる。
中間段階として利用できる。バイオエネルギーへの補助金は早急に廃止する。
CO2回収・貯留(BECCS)やバイオマス発電所と組み合わせたバイオエネルギーへの補助金は、以前に合意された段階的廃止の道筋に沿って、できるだけ早く停止する。
バイオエネルギーへの補助金は、以前に合意された段階的廃止の道筋に沿って、CO2回収・貯留(BECCS)とバイオマス発電所と組み合わせて、できるだけ早く中止する。
- 発表されたCO2税の増税は撤回される。
- オーダーメイドの協定は、業界の競争力と収益性を維持するために重要である、
したがって、これらは継続される。このオーダーメード方式を、例えば新規参入や新規参入のために拡大できるかどうかは、今後検討される。
例えば、新規企業や地域的な企業や技術など、移行に貢献できる企業や技術に適用できるかどうかが検討される。
移行に貢献できる。
- ボルセール原子力発電所は稼動を継続し、2つの原子力発電所の建設は継続される。
また、2基の原子力発電所が追加され、複数の小型発電所が建設される可能性もある。

小型発電所も含まれる。発電所の良好な空間的統合は重要である。官民協力と知識開発が建設に貢献する。
- 送電網の混雑解消が優先される。
誰がいつ送電網に接続されるかの(再)優先順位付けも含む。
- 供給の安全性を確保する。ガスについては長期契約を締結し
ガスと重要な原材料の埋蔵量を確保する。フローニンゲン・ガスの廃止。
北海でのガス採掘を拡大する。風力タービンは陸上ではなく、可能な限り海上に設置する。
風力タービンは陸上ではなく、可能な限り海上に設置する。ここで慎重なバランスが求められる。
- 欧州の規制に対する国の新たな見出しはつけない。エネルギー供給のための化石燃料補助金の廃止はエネルギー供給のための化石燃料補助金の廃止は、欧州の文脈で行われる。
- 資源の移行においては、他国への依存を減らすことが重要である。
中心である。材料は可能な限り再利用する。
適応/気候変動への適応。オランダは気候変動にさらに適応する必要がある。
- 適応のアプローチは更新されつつあり、少なくとも以下の点に焦点が当てられている:
o 乾燥による食糧生産への影建物やインフラへの基礎被害
o 淡水の利用可能性(塩害との関連も含む)。
- 河川は、オランダにとって、内陸航路による物資輸送だけでなく、淡水の利用可能性、貯水量、塩分濃度などにおいても非常に重要である。
また、淡水の利用可能性、貯水、自然、レクリエーションにとっても重要である。プログラムを更新し、河川は航行可能であり続け、より多くのスペースが与えられている。
空間が与えられている。
- 高水保護プログラムは、堤防が今後も十分かつ適時な保護を提供できるよう、見直される予定である。
堤防は今後も十分かつ適時な保護を提供する。

                         以上、翻訳から。

左のゴミ箱が紙類 


私が気になっていた、お友達の家はこれを読むと、なんとかなりそうだ。

ただ、送電網は優先順位付があるというのが気になった。

電気自動車はまだ推進。でも税補助は来年まで。積極的には推進しないことがわかる。まぁもう、電気自動車からハイブリッドに時代は移ったのは確か。

そして一番気になったのは、原発! 2基増やすと言っていたのが、4基へ。小型発電所も増えるらしい。自国でエネルギーを賄うというのはわかるが、原発には大反対の私には、なんだかなぁである。この小さい国で、、、。

もう少し原発がとてもじゃないけどクリーンではない、その上危険であるこということを、知ってほしい!

分別ゴミ、プラスチックがなくなった! 


そして家ゴミの分別でありますが、紙類は分別用のゴミ箱を(大きすぎ!)各家に配り、ゴミ税を上げたのですが、プラスチックは他のよくあるゴミと一緒に出すようにという指示がきました。

プラスチックを分けて集めるのをやめたのです。驚きました!

理由はプラスチックを集めたところで、資源の再利用はできないし(それをやってくれる国はもうどこもないのだ)、ということ。

プラスチックは他のゴミと同様燃え切らないものは海のゴミへ。(巡り巡って、マイクロプラスチックは私たちの体に入り、それがアルツハイマーの原因の一つに)

オランダ政府はこの非常にネガティブな、プラスチックのゴミ処理問題は、世界全体が変わらない限り、もう無駄だと対応を諦めたのでしょう。

ある意味これは諦めの勇断かもしれない。

無駄なことに、力を注がない! 

もちろん、ゴミ問題をどうかしようとしている省庁とか、団体はたくさんあるはず。ただ、現状では何もできない。そういうことです!


それではオフィスの中はどうかというと、

使い捨てのプラスチック、紙コップは終了。
セラミックや、ガラスのマグカップに全て置き換えられた。

そして、スーパーの食品でも徐々にプラスチックを使わないようになっている。使わずに済まされないものだけ、プラスチック。

生産、使用を減らすことは、とてもポジティブ!

また、デリバリーなども、蓋がない状態で、箱のまま運ばれる。

ここには隠す、包み隠す、綺麗にそれらを見せるということは元々文化としてほぼなかったので、それがより徹底へ。


プラスチックへの依存をやめるという選択へ。

と、これが、オランダである!

いろいろトライして良さそうならすぐにやってみる。ダメならすぐにやめる。そんな感じである。(ある意味無計画?)


ということで、だいぶ長くなりました。新しい内閣の政策、エネルギー問題を中心に今回は書きました。

また、ゴミ問題はプラスチックに限らず、大きな世界的問題だと思うので、先へ行って書こうと思う。よろしくです!

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