見出し画像

「移住したい」と思うモチベーションの重要性

「田舎暮らし」をしたい。
僕も30代後半ぐらいでぼんやり考えていました。

どこがいいかなあと考えていた時のその頃の条件は、その時の仕事やライフスタイルをある程度保持することを念頭に置きながら、場所を探していていたように思います。

しかしながら、その頃の田舎暮らしのモチベーションは、現在の自分から見れば、まったくの甘ちゃんだったなと思います。
あの頃考えていたのは、田舎暮らしではなく、ちょっと自然が多い郊外の町村に引っ越そうかなぐらいの考えでした。
当時、福岡市の郊外の市に引っ越したころで、その家は海にも近く、都心に比べれば静かで、休日にはのんびりできる環境にあって、こんなに郊外の街がいい感じなら、さらにもっと都心から離れたところに引っ込んでいっそ山の中みたいなところで静かな暮らしをしたいなと思っていました。

でも、田舎暮らしを経験した今の僕から言えば、それはいわゆる移住とか田舎暮らしというものには該当しないレベルだったなと思います。

田舎暮らしをしたいと思って実践した人の多くは、
「人生を大きく変えてみたい」
という気持ちをもった人だと思います。

最初はもちろん「憧れ」から始まると思います。
でも「憧れ」を抱いていても、現状の生活に満足している間は、移住を決断することはないと思います。

「憧れ」はモチベーションになりません。
「夢」もそうだと思います。

それをモチベーションにして、移住を決めた人はおそらくまたすぐにもとの生活に戻ることになるでしょう。

なぜなら、都会暮らしもひとつのライフスタイルです。
都会暮らしが好きな人もたくさんいます。
田舎暮らしが理想のように語られることがありますが、都会暮らしがダメなわけではありません。
憧れるような自然豊かな田舎で育った人の多くは、都会に出ていきます。都会の人とは全く逆です。

要は、自分の居場所として、田舎が合っているのか、都会があっているのかです。
繁華街、商店街、ショッピングモール、ブランドショップ、映画館、美術館、コンサートホール、ライブハウス、アミューズメント施設、レストラン、スタバ、ファミレス、カフェ、バー、立ち食いソバ、マンション、高層ビル、地下鉄、高速道路、ビジネス街、
こういう華やかで便利でにぎやかな場所が大好きな人もたくさんいます。

でもこの都会のなんでも充実した生活環境と余暇を充実させてくれる施設に囲まれていながら、

「何かが足りない」
「ここでは満たされない」

という思いが芽生えたとき、
「都会ではなく、田舎」という選択の岐路に立つのだろうと思います。

そんな思いを抱きながら、
旅行先で見た田舎の風景に感動し、
ああ楽しかったという普通に感じる感動とは別に

「ここに住んでみたい」
そしてさらに具体的に
「ここで暮らす方が自分に合っているかもしれない」
と思い描くようになった人は、
「田舎暮らし」を求めているのだろうと思います。


ここでまとめ。

移住生活を考えるモチベーションは

「ここでは何かが足りない」という気持ち

です。



何でも充実している都会に居ながら、
「ここでは何かが足りない」という気持ちが芽生えた時に
田舎暮らしという選択を考えてみるということです。



話のつづき。

今の移住生活を始めて、3年が経ったころ、今から9年前ぐらいのころ、たまたまある仕事の関係で元居た福岡市の都心のマンスリーマンションで約1ヶ月過ごしたことがあります。
久しぶりの都会生活なので、仕事のあと、夜はどこに遊びに行こうかとウキウキしていたのですが、
実際は、1週間経った土曜日には、車を飛ばしてすぐに自分の家に帰ったのでした。

都会の喧騒に耐えられませんでした。

慣れていたはずの地下鉄での通勤は、利用することは問題ないのですが、電車の中の人混み、電車の大きな音、みんな下を向いてスマホを見つめる人たち、押し流されるような改札の人の波はだんだん苦痛になってきました。
今こうして書きながら思い出すだけで、胃袋が変な感じです。

僕は都会暮らしはもう向いていません。



自然豊かなこの島が僕の「居場所」です。

そんな島暮らしのVLOG始めました。
よかったらチャンネル登録お願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?