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頑固店主、フェアトレードショップを語る

2日前、私はオンラインショップをオープンしました。

今日はね、この事業に関する私の想いを語らせてください。

少し長いです。(笑) 5分、いや8分あれば読めるかな。

少しお付き合いください。

なぜ、フェアトレードコンセプトのショップにしたのか?

立ち上げたショップは、日本とアフリカ、関わる人全てが幸せになれる、フェアトレードコンセプトのショップです。

あ、ショップ名がない!いいアイディアがある方はDMください★

第一弾として、ガーナの100%オーガニックなドライフルーツの予約販売中です。日本の有機認証【有機JAS認証】を取得している、身体にやさしい安心のドライフルーツ。

ECドライフルーツ

日本で売られているドライフルーツは、砂糖や保存料など添加されているものがほとんど。

これでは、果物に砂糖や薬品付けているようなもので、素材が泣きます・・・。

そもそも、なんでメーカーは砂糖やシロップ漬けにするのか?

それは、商品重量を増やすためです。

フルーツは、乾燥させると重量が1/10-1/20にまで減ります。

これでは、フルーツが何個あっても足りない!商品にならない!

だから、重量を増やすために砂糖やシロップに漬けて、重量を「盛る」んです。

おまけに甘くなるし、一石二鳥。

だから、バカ正直に素材だけで勝負しようとすると、重量差が出てしまい、価格競争に勝てないんです。

女性の化粧に例えると、

化粧「盛り」 vs    すっぴん

それぐらい違う。

うん、例え下手!(笑)

でも、すっぴんで勝負できる人もいますよね?

その人の素材がいいというのもあります。

でも、女優のような美人じゃないけど、化粧しなくてもナチュラルな可愛さがある人っていませんか?

それは、食事、運動、睡眠という美のベースとなることにしっかり気をつけているから。

フルーツも一緒で、大量に空から農薬蒔いて、近隣住民の健康を害してでも大量に栽培する方法もあります。

加工工場でも、見栄えを綺麗に、そして少ない数で包装できるよう、重くなるように、

砂糖に漬け、色を着色したり、逆に漂白したり、長期保存できるよう保存料添加したり。

ビジネスにしようとすると、なるだけコストを下げ、長く売れるように

こうした加工がされます。

でも、身体にないものを使わない栽培、製法でも、

農家の人や加工する人が、自然のチカラを利用しながら、

丁寧に手をかけてあげてれば、素材だけでも美味しくなります。


思うんです。

「化学薬品まみれの製品をつくる過程で、仕事してる人は、幸せなんだろうか?」と。

私も6月まで14年間会社員をやっていました。

ずっと営業職が長く、お客様と接している時間が長かったです。

給料が安い、でも激務。そんなブラックな職場の場合、日々スタッフの不満や愚痴が聞こえてきます。

そうすると、お客さんの文句ばかり言ったり、酷い時は「あの客」呼ばわり。でも、私たちの給料は、「あの客」からいただく売上から来ている。

自分を含む、覇気のない人たちでつくられた仕事に、自信が持てない時期がありました。

数字で成果はあげられても、給料はもらえても

「この仕事で、本当に人を幸せにしてるんだろうか?」

とモヤモヤ。

つまり、自分の仕事に「自信」「誇り」を持てない。

だから、私はこの事業をはじめる時

「自分の仕事に誇りを持ってる人たちと仕事をしたい」

と思いました。

そして、仕事でパートナーシップを組む際も、

・相手が社会的信念を持っている

・関係者(ステークホルダー)がハッピーになるビジネスをしている

・将来へのビジョンがある

この3点を重視して探し、声をかけました。

話をショップの話に戻します。

なぜ、高いのか?

このショップ。

見ていただくとわかりますが、正直ね、安くないです。

むしろ市販のものと比べると、


高い(笑)。


でも、それなりの理由があります。

今販売中のオーガニックドライフルーツに関しては、つくり手が本当に手間暇かけてつくっています。

身体に害がある、合成肥料、農薬使わずに、契約農家さんが果物を育ててます。パイナップルを例にとれば、1つの実が成るのにかかる期間。

どれぐらいかご存じでしょうか。


なんと、


2-3年!!


この姿になるまで、2-3年もかかるんです。驚きですよね!!

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生えてきた雑草も、こうして手で除去してるんです。


そして、加工も手間と時間を惜しまず、1つ1つ手作業で加工して作っているんです。

彼女たちの仕事は、地元の未来を担う希望です。
彼女たちのこども達、孫世代にも受け継がれていく仕事かもしれません。

だから、持続可能なビジネスという形で、その製品を仕入れて売上を立てる。

その売上が、彼女たちの賃金になるし、その家族たちの生活や子どもたちの学費にもなる。つまり、未来を育てることだと私は思っています。

彼女たちの仕事には価値があり、彼女たちにはきちんとした対価を受け取って、自分たちの仕事に誇りを持って欲しい。

だから、遠く離れた日本で、商品が大量に積まれ安っぽくたたき売りされてる姿は見せたくないし、私はやりたくない。

その方が、売れるのかもしれないけど。

食べてくれる人にも、身体にいい、自然なもので健康になってもらいたい。何より、価値のあるものとして、お腹も気持ちも満たして欲しい。

「私、社会にいいことしてるんだ」

という自信でもいいですし、

「アフリカのこと、もっと知りたいな」

という気持ちの変化でもいい。

食べる人の数だけ、色んな思いを感じて心豊かになれる時間をご提供したい。それが、私たちがお客様へご提供できる価値だと思っています。

お安くていっぱい食べられるものをお求めの方がいらしたら、

ご期待に沿えずごめんなさい。市販のものをお買い求めください。

SOLASIS Japanとしては、こうした想いで品選び、価格設定をしております。

共感いただき、私たちと一緒に、食べてアフリカを応援してくださる仲間が1人でも増えてくださる嬉しいです。

なんか、「黙って食え!」って言ってる、ラーメン屋の頑固おやじみたいですよね。

これで売れなくて、来年再就職してたら、全力で笑ってください。 笑

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ありがとうございます。いただいたサポートは事業拡大への大きな力にさせていただきます。