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solar-crewのきっかけ

僕が初めて地域と関わったのは、24歳でリフォーム会社を立ち上げてから2年目のことだった。起業当初は空き部屋のリフォームビジネスを仲間と3人でスタートした。会社の拠点は横浜だったのだが、当時は千葉、埼玉、栃木など遠方の仕事が多かった。

最初は良かったのだけれど、2年目には人に裏切られてしまったり様々な状況から借金を抱える状態になり、もうだめかな~と悩み続けていた。そんな時にふと気がつくと、そういえば地元の仕事は1個もない・・・ということに気づいた。

もうダメかもしれないという状態であったが、何か始めなければと思い、朝会社の周りをゴミ拾いするようになった。拾ってみると意外とゴミが目に付く。毎朝続けると朝散歩をしている地元の人達に出会う。

最初は「おはようございます~」と挨拶を交わすだけだったが、「兄ちゃんゴミ拾ってんだ。仕事は何やってんの?」と会話をするようになった。そんな時に「ちょっとさー、自治会の餅つき大会手伝いに来てよ。若い人いないから困ってんだよ」と声をかけられたので参加することにした。

実はその人が町内会の役員をしている人で、そこから家のリフォームの相談や太陽光の相談、そして空き家のお困りごとを相談されるようになった。

そう、地域には実は小さな「お困りごと」がたくさんあったのだ。横浜は住む人の多い街だけど、昼間にいる若手は少ない。地域のことは昔からいる年長者の方々が担ってくれている。

地域の課題を地域で解決する。そしてそれがきちんとビジネスとして回っていく。そんなつながりを作っていこう。とその時決意した。

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あれからもうすぐ8年。起業してから10年間続けてこれたのは間違いなく地域の皆さんのおかげだし、出会えたたくさんの人とのつながりがあったから。10年続けたからこその気づきや学びもあった。

2033年になるとデータ上では日本の家の3件に1件は空き家になってしまうという現実。実はこれは地方だけが抱える問題ではなく、関東圏でももちろん起こること。何もしないとそんな状況になってしまう。時間はあるようでない。

だから、空き家を活用して地域に貢献できる拠点にするという取り組みにチャレンジした。最初は試行錯誤。やっとできて軌道に乗り始めた!と思ったら、まさかの地域の皆さんからお叱りを受けたり‥。いろんな経験を積み重ねてどうすれば地域とつながりながら、空き家を明かりのともるつながりの場として活かせるかが少しずつ分かってきた。

そして1件、2件・・と増えてきている。少し離れた地域から活用方法の相談を受ける機会も増えてきた。でも一人では活用できる空き家の数も進めていくスピードも追いつかない。だから、空き家という地域の「お困りごと」に一緒に関わって、楽しみながら解決していく仲間が欲しいと思った。

太陽の光が大地や人に力を与えてくれるように、僕らの活動が地域のお困りごとを解決し、ふるさとがたくさん増えていくような、安心で楽しめる場づくりを仲間と一緒に広げていく活動に取り組んでいこうと思う。

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