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教員の働き方改革|夢と希望に燃える先生たちが心折れないためのメッセージ

子どもが大好き!

教えることが大好き!

子どもと一緒に成長することが喜び!

そんな希望に燃えた新採用の先生たちが

疲弊して休職に追い込まれたり

退職してしまうケースが後を断ちません。

最悪のケースでは自死にまで至る。

なぜこんなことになってしまうのか?

あなたの心が折れることなく

これからも楽しく教員生活を過ごしてほしい!

まもなく退職を迎える

教員暦33年の私から

若いあなたへ向けたメッセージです。

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教員は全体の奉仕者だから無定量に働いて当然?

教育基本法では教員の身分について

次のように書かれています。

教育基本法
第 6条第2項 法律に定める学校の教員は、全体の奉仕者であつて、自己の使命を自覚し、その職責の遂行に努めなければならない。このためには、教員の身分は、尊重され、その待遇の適正が、期せられなければならない

教員は公務員ですから

法に則って職務を遂行しなればなりません。

と同時に

その身分は尊重され、その待遇の適性が期せられなければならない

とあります。

しかし実際には

奉仕が強調され待遇がおざなりになってきた

これが私の実感です。

勤務時間を超えての活動が普通にあるのはおかしいのです!

学校にも当然勤務時間があります。

大方の学校では16時半頃で勤務終了になっているはずです。

ところが、定時で帰宅できることはまずない!

なぜなら

放課後には部活動があるからです。

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調整給があるから時間外の勤務は当然?

普通に考えたら勤務時間外に部活動あるのっておかしくね?

That’s Right!

そう感じたあなたは正しい!

時間外なのになんで残業手当出ないの?

そう思いますよね。

ところが私たち教育公務員は

給特法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)

という法律の定めにより

給料の4%を

調整給として上乗されているのです。

これは月8時間の残業を算定基準をして出されたものなんです。

すでに残業代込みだからね。

これが勤務時間外の部活動が組み込まれている理由なんです。

でも、

おいおい!今時月8時間の残業で収まっている先生どれだけいるの?!

そう思いますよね。

今の私で週8時間ぐらいの残業です。

これでも昔に比べたらとんでもなく楽になっています。(そう言っていることがすでにおかしいんですけどね)


私があなたと同じくらい若かった頃を振り返ってみます。


先生方は不景気とか関係ないからいいよね!

地域の方との飲み会で

そんなことをよく言われたものです。

だから自分の残業のことや

何よりもこうしてプライベートな休日にも

地域の方と飲んでいること自体がストレスなんだよ!

なんでやねん!って!

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そんな心の声なんて言えないわけですよ。(笑)


高い給料もらってるし、子どものためなんだから
働いて当然でしょ!

そんな空気を若い頃から現場で感じていました。

だから

プライベートのお付き合いも仕事の一部。

それが当然と思っていたんです。

特に田舎の小さな学校に勤めていた新卒時代は。

地域の要請もあり

土日も学校の先生のプライバシーはあってないようなもの。

休日も地域行事に参加するのが当然。

部活動や大会引率で休日が終わってしまう。

そして、また月曜日から普通に仕事。

平日は部活動、授業準備で毎日家に帰っても

翌日の授業準備があります。

特に新採用の年は

教材研究をしていたら

もう翌日になっていたなんて

日常茶飯事でした。

プライベートと仕事の境目がわからない感じ。

毎日普通に5時間は時間外勤務をしていたと思います。

あなたも、同じような経験ありますよね?

これやばくないですか?(はい、やばいですよ)

月の残業は軽く100時間を超えています!!

これ今でいう過労死ラインをラクラク超えています!!

死んでまうがな!

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過労死ラインとは、病気や死亡、自殺に至るリスクが高まる労働時間のことであり、それらの害が労働に起因するものだと認定する基準のことを言います。法律上では、「発症前1ヵ月間に100時間」あるいは「発症前2~6ヵ月間平均で80時間」を超える時間外労働の場合は、業務と発症との関係性を認定できるとされています。

幸いにも

私は心折れることなく乗り切りましたが

先輩の中には

鬱から自死した事例もあります。

人一倍責任かが強く

夢と希望に燃えていた明るくて元気な先輩だったのに。

もしあなたが昔から

まじめなで

責任感があって

明るく人付き合いも良い

なんて非の打ち所がない良い人だったら

私はとっても心配です。

なぜなら

自分の中の

「辛い」

という心の悲鳴に蓋をしてしまっている可能性があるからです。


※ちなみに今は働き方改革の要請もあり、月に1度は定時退勤日があることや、週に2日の部活動の休みが義務付けられていることから毎日の「残業」は平均すると1時間〜2時間で済むようになりました。あくまでも私の場合です。もちろん突発的な生徒指導があれば何時間でも日付が回っても勤務しているし、期末時期はテスト、成績をつけるために、今でも普通に4、5時間は残業をしていると思います。

でも定時で仕事が終わらないことってどうなの?って思いますよね。


心の声に蓋をしてはいけません。耳を傾けてください。

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部活動って勤務なの?

時間外勤務は次の4つの特例以外は認められていないのです。

(1)生徒の実習に関する業務 
(2)学校行事に関する業務 
(3)教職員会議に関する業務 
(4)非常災害等やむを得ない場合に必要な業務 の4項目が含まれます。
さらにこれに関わる業務であっても超勤を命じることができるのは、「臨時または緊急にやむを得ない場合」に限られています。

いくら調整給があるからといって

部活動を命じることはできないのです。

だからあくまでもお願いされてやる。

なんとも曖昧な立ち位置。

それが部活動なんです。


しかし部活動は日常の業務の位置付けて学校が動いています。

実際、子ども達にとっても部活動は大変意義深い教育活動です。

しかし 我々は以下の特例4項目以外に時間外勤務を命じられることは法律で認められていません。

特例とは次の4項目です。

(1)生徒の実習に関する業務 
(2)学校行事に関する業務 
(3)教職員会議に関する業務 
(4)非常災害等やむを得ない場合に必要な業務 の4項目が含まれます。
さらにこれに関わる業務であっても超勤を命じることができるのは、「臨時または緊急にやむを得ない場合」に限られています。

え?じゃあ部活動って何?

そう思いますよね。

普通に割り振りされて

これを拒否するのは他の先生方に迷惑をかけるし

子ども達の教育活動にマイナスの影響を出してしまう。

そう考えて

多くの先生方は管理職からのお願いを受け入れている。

なんとも曖昧な立ち位置が部活動なんです。

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部活動をやらない先生はダメな先生?

普通に考えておかしい!

だから部活動は引き受けない!

そういう先生もいました。

でも現場ではかなり異端者扱い。

結局その分他の先生がカバーするわけですから。

そうやって

みんなもやっているから

と押し付けられてしまう。

あなたは

授業準備だけでも大変なのに

もしかして

担任も任され

さらに部活動も主顧問だったりして?


それ、普通にやばいですよ。


そんな状況で心が折れない方がおかしい!

そう思います。

間違っても

自分に力がないから

とか

周りに迷惑をかけるから

とか言って

辛い気持ちに蓋をして頑張らないでください

そうやって

多くの先生達が心身に不調をきたしているからです。

部活動をやらない選択肢はあって然るべきなんす。

部活動をやらない先生がいたっていい。

部活動をやらない先生がダメな先生なんておかしいのです。

少なくともなんでも若手に押し付ける。

そんな無茶を我々ベテランは見過ごしてはいけません。

でも、

苦労は勝手でもしろ!

なんて言って

なんでも押し付けられる。

そんな職場もありますよね。

最後に

そんな時のメンタルを保つ方法についてお話しします。

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心が折れないための必殺技はSNSでのつぶやき

おそらく私なんかより

あなたの方が詳しかったり、

自分の安心できるフィールドがあるからもしれませんね。

それがSNSでのつぶやきです。

Twitterなんかでは教員のつぶやきが活発です。

同じような悩みを持った人たちの

元気が出るツイート

グチ、弱音のツイート

を見れば

悩んでいるのは自分だけではないんだ!

そんな元気がもらえるのではないでしょうか。

え?そんな毒づいちゃっていいの?

なんていうツイートにも出会います(笑)

いいんです!

自分に正直になりましょう!

そうやって心のつぶやきに耳を傾ける。

自分との対話を大事にしましょう。

ここをしっかりと持っていれば

心が折れることはまずありません。

元気が回復すればよし。

もし、しんどいな。

そう思ったら

そうつぶやけばいいんです。

それでも回復しなければ

やめたっていいんです。

一番大事なことはあなたの命なんですから。

命ある限り何度だって

思うようにやり直しが可能なんですよ。

あっ、そうそう

一番は職場で相談できる同僚がいるのがベストですね。

安心して何でも話せる職場。

笑顔の絶えない職場。

そんな職場なら明日への英気を養えます。

しかし、必ずしもそのような職場ばかりとは限りません。

そんな時は、SNSで心を解放する手もありだと思います。

特に初めての勤務校では

自分の中に他と比べる経験がないですよね。

そんな時こそSNSでの情報交換は有益になるはずです。

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まとめ

以上、現場で奮闘している若い先生方が心折れることなく教員を続けていくためのメッセージでした。

✔️教員は全体の奉仕者だから無定量に働いて当然?
▪️勤務時間を超えての活動が普通にあるのはおかしい。
✔️調整給があるから時間外の勤務は当然?
▪️時間外勤務は特例4項目以外は命じられない
✔️部活動って勤務なの?
▪️お願いでやっている曖昧な仕事
✔️部活動をやらない先生はダメな先生?
▪️部活動をやらない選択肢もある
✔️心が折れないための必殺技はSNSでのつぶやき
▪️辛いという自分の呟きを逃さない自分との対話が大事

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終わりに

いかがでしたか?

あなたの心が少しでも軽くなったり

元気が出れば幸いです。

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☘️最後まで読んでいただきありがとうございました。

☘️素敵なご縁に感謝です。

☘️「スキ」「コメント」「フォロー」も頂けたらとっても励みになります。これからも「読んでよかった!」と思える記事を皆さんに届けられるよう努力していきます。今後もよろしくお願いします。

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