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【ESGニュース】植物肉って肉じゃないの!?

「信越化学、植物肉素材に参入 ESGで需要増」

(記事要約) 信越化学工業は大豆など植物由来のタンパク質で作る「植物肉」向け素材に参入。普通の肉に比べカロリーが低く、環境負荷も少ない「エシカル消費」として需要が伸びている。動物由来の肉の消費を抑え、環境などへの姿勢を考慮して企業を選別するESG投資の視点からも評価されやすい。
日本経済新聞の記事より要約 (2020/8/31)

しーえすばあさん:
「植物肉」は ”しょくぶつにく"であってますか?

いーえすじいさん:
あってますよ。
もともとは精進料理など仏教の戒律で食べられない場合がある。

いーえすじいさん:
今はフレキシブルという人がいて、ベジタリアン、ヴィーガンなど植物しか食べないという人ではなく、食べてもいいけどお肉の量を減らしましょう、という人もいる。ダイエットのため、健康のため、という理由もあれば、信条で始める人もいる。「お肉を食べたいけど、お肉っぽいもので、お肉を食べているような錯覚になる」インポッシブルバーガーとか、日本でも流行ってますよね。

えすでぃーじいさん:
化学薬品をつくっているイメージですけど、なんでまた信越化学工業が?

いーえすじいさん:
大豆など植物肉になる成分をくっつけるための、いわゆる接着剤をつくっている。パティとかステーキ状になるようにする。

えすでぃーじいさん&しーえすばあさん:
へぇ~

いーえすじいさん:
塩化ビニール樹脂とかプラスチック関連の技術で、日本でも最大手の会社。そこがこの植物肉マーケットに参入する、と。
みなさんは、ぶっちゃけ、どう思いますか?

えすでぃーじいさん:
たんぱく質はたんぱく質なので、動物性で取ろうが、植物性で取ろうが、体の中に入ってしまえば、たんぱく質としては栄養価としては同じなのかなと。

えすでぃーじいさん:
某ビジネススクールでフードパワーという授業があって、
人間の摂取カロリー量の変化を測る指標がベーグルの大きさで
20~30年間でベーグルの大きさが倍になっているんですよ。
要は、人間は摂取カロリーが右肩上がりで増え続けていて、
カロリー取りすぎなんですよ。
いーえすじいさん:
ではなんで植物肉をつくっているか?
単純に、お肉に味を似せてつくるという話ではなくてね、
本当の理由は「食糧難」。
食肉100gをつくるために牛さんから排出されるCO2は
自動車が18㎞走った時に排出される量に相当するという研究があって
ハンバーガーのパティをつくるために、牛が牧草を食べて、げっぷをして、排出物を出して、そういう過程で出るCO2の量は、
大豆を育てる過程で出るCO2の量よりも多い。

人が太ることを避けよう、健康のために、ということではなく
地球上のCO2の対策として、ということが発端となっている。

えすでぃーじいさん:
なるほど~

いーえすじいさん:
お肉を食べちゃいけない、ということではなくて
先ほど言っていたように、大豆も食べるとかバランスを取って
加速度的に増えているお肉の量を減らすということ。
これから地球の人口は、70憶人規模になる。食糧が足りなくなる。
だから昆虫からたんぱく質を取る研究もある。
そういう食糧難という大きな問題に備えましょうということですよ。
えすでぃーじいさん:
SDGsの「No Poverty」「 Zero Hunger」にも関連しますね。

いーえすじいさん:
今後はマーケットも増えてきて、将来的にはお肉を食べた時の満足感、またはそれ以上の満足感があるような、体にも悪くなく、味覚も合えば、10年後には当たり前になってくると思います。食の文化は変わるかもしれません。

しーえすばあさん:
植物肉や大豆製品は、本質的には環境問題、食糧問題ですが
日常生活で、ダイエットする人や、宗教上の理由でお肉を食べられない人も、ベジタリアンやヴィーガンやフレキシブルの人にも、
「ハンバーガーはお肉だから食べられない」ではなくて、
植物肉のハンバーガーという選択肢が増えるのはいいですよね。
それこそ「誰ひとり取り残さない」なのかなと。

えすでぃーじいさん:
そうですね。ではそろそろ・・・

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植物肉 憎らしいほど 肉っぽい 
ダイエットにも ジャストミート

御後が宜しいようで・・・

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