お隣事情はエンターテイメント
こんばんは。最近寝落ちばかりしてしまうシンガーソングライターことソーダ・ヒロです。
本日は『お隣事情はエンターテイメント』というタイトルでムーミンを題材に記事を書いてみたいと思います。
最近、岡田斗司夫さんのムーミンについての考察を見たんです。
ムーミンを観た時の印象
ムーミン自体は小学生の時にリアルタイムではなくて再放送で観ていた記憶があるのですが、
パッと見た目の印象はかわいらしいキャラクターの出てくる子供向けのアニメ、という感じで、おもしろいおもしろくない、という価値観より前に、アニメをしていたらとりあえずそのチャンネルをつけて観ている状態でした。
そして観た印象としては、「よく分からない」でした。
それと同時にもう一つ感じたのが「なんだか気になる」でした。
アニメの物語として、敵と派手に戦ったり、新たな力を手に入れてめちゃくちゃ強くなったり、「なんだとぉー!」と言い争っていたり、みんなが笑顔のハッピーエンドが待ってたり、、、することもなく、
淡々と、ムーミンの世界での理(ことわり)に従ったこちらには分からない掟や会話、行動がなされていく様に、
「なんか不思議。」「なんか奇妙。」「なんか怖い。」など、ストンっと落ちてくれないモヤモヤ感がすごく残っていた印象です。
だからこそその体験がインパクトを持って記憶に残り続けていたのでしょうね。
岡田斗司夫さんのムーミンの解釈
そんなムーミンでしたが、
岡田斗司夫さんの解説を聞くと、今更ながら「なるほど、そうなのか。」と納得をいただけ、長年の月日を経て"答え合わせ"をしたような気がしました。
その一つの解答というのが、
『ムーミンというのは作者トーベヤンソンの自叙伝』ということ。
ムーミンはトーベヤンソンの身内の話
作中に出てくる主要キャラクターであるムーミンパパ、ムーミンママ、ミー、スナフキンなどは、トーベヤンソン自身の父や母、元カレなど実際の人物をモデルに作られたキャラクターだそう。
ミーに関してはトーベヤンソン自身の理想であり、自分という確固たるものをもつことや決断力を持つことへの憧れを映したキャラクター、というもの。
その他のキャラクターもトーベヤンソンの理念や身の回りに起こる事象など、何かの象徴を具現化したものだったりするそうです。
『海のオーケストラ号』なんていう船の名前逆立ちしても思いつきませんが、それもお兄さんが書いてた小説のタイトルから取ったとのこと。
トーベヤンソンの身の周りには普通の顔して存在するものたちなんですね。
他人の生活を覗き見している感覚
そうした時に、一話一話の物語に派手なオチがないことも頷けて、
日常暮らしていればそう大きな変化には出会わないわけで、トーベヤンソンの日常の中でのささやかな気づきや心の機微をお話しにしているのであれば、
その物語自体"トーベヤンソンから見える世界"の話。
なんだか他人の暮らしや気持ちを覗き見しているような感覚にもなります。
ただ、その感覚って同時に"エンタメ"にもなり得るな、とも思います。
“知らないこと”はエンタメ
その人からしてみれば日常の景色でも、こちらから見れば新鮮で興味深く、憧れを抱くこともあります。
文化の違いから始まり、倫理観、常識、正解不正解、また一個人としての考え、生活、習慣、食事、嗜好、
ありとあらゆるものが一致していることなどない世界で、その"差"や"違い"を知ることで自らを省みたり、自らの世界を広げたり、とてもおもしろい"ズレ"がそこにはあるな、と思います。
そして、その"ズレ"をムーミンという魅力的な架空のキャラクターや世界で表現していることがトーベヤンソンという人の才能であり、表現物として多くの人の目に触れることができるのだと、改めて尊敬しました。
人とは“教えられる”より“気づきたい”
教壇に立った人から"教えられる"のではなく、作品という形で楽しい•おもしろいから"知りたい"に変えることができるから表現というものが学びとして、また人々の満足度や幸福感につながる大切な存在として長く愛されてきたのだと感じました。
“作品”の持つ力
音楽というのは時に嗜好品。
でも嗜好品だからこそ手軽で身近に触れてもらえるものであり、興味や関心をもって作品を味わってもらえる、とも思うので、
僕はその中で、自分の感情や体験をそのサイズ感のまま忠実に音楽という形に落とし込むことに夢中になれたら、と思います。
ムーミン、もう一回見返してみようかな。
ではまた!
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