見出し画像

学校で教えない大切な技術(9)緊急と重要の優先順位

PDCAサイクルでは実行(D)と改善(A)で手足を使い、計画(P)と評価(C)で頭を使います。手足と頭を交互に使ってPDCAを回すのです。

PDCAサイクル各工程に必要な素材と能力?(Copyright SOCIOVISIO)

とはいえ手足の仕事を止められなくなって、頭を使う時間が後回しになりがち。それはなぜならズバリ仕事の優先順位を正しく付けられないからです。

ベストセラー書「7つの習慣」では下図のように「緊急性」と「重要性」を見極めて仕事の優先順位を正しくつけることが示されています。(これも私生活で活かせるから中学生から教えたらいい)

出典:「働き方の哲学」村山昇 (著), 若田紗希 (イラスト)

だけど重要と緊急の区別が非常に難しい。それに悩んで不安になると、手足を使う仕事を片付けて気を休める。PDCA不全になるのはこれが理由で、計画(P)と改善(C)を考える時間を作れなくなるからです。そんな負の連鎖に陥らないよう私はこのように整理しています。参考になれば幸せです。

緊急と重要の違い ©SOCIOVISIO

役に立てばいいなと思いつつ… 緊急・重要を見極める目を持つことと、<第Ⅱ領域>を優先することを習得するとPDCAを回しやすくなりますよ。

<第Ⅱ領域>は自分を急かすシンドさがありますが、その分<第Ⅰ領域>が減って精神衛生に良いですよ。逆に、外圧に急かされる<第Ⅲ領域>ばかり片づけると、外圧がないと仕事ができない指示待ち体質になります。

<第Ⅰ領域>を片付けても<第Ⅱ領域>に手を付けず、外圧慣れすると<第Ⅲ領域>をダラダラこなす。後回しにした<第Ⅲ領域>に火が付いて騒ぎ<第Ⅰ領域>になったら”やる気スイッチON”。それが指示待ち体質です。

こういうタイプは重要な<第Ⅱ領域>を闇に葬る癖がついて、自分の裁量に任せてもらえる仕事は巡ってこなくなります。マニュアル通りに働けば良い仕事なら問題ないけど、そんな機械みたいな仕事、嫌じゃない?嫌でしょ?

で、結局、この優先順位は資源のつかい方全般の話だと気づいてましたか?

会社の勘定科目では広告宣伝費、研修費、研究開発費、新聞図書費、交際費などが組織を成長させる未来費用と考えられています。私生活でも自分の貴重な資源(時間とお金)を自分の未来のためにどう費やすべきか?その配分を考える上で、この優先順位の付け方は大変役立ちます。

内定をもらった学生諸君、これ知ってると入社後の伸びが違いますよ。
私生活でも役立つから、今のうち身につけることをオススメしますね。

この曲もリリースから25年か… ピアノアレンジが美しいNYハウス。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?