なぜグループワークが苦手なのか ~実体験を交えて~

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グループワークが苦手な理由

今回はグループワークが苦手な理由について考えてみたのでいくつか提示してみたいと思います

同意できない部分もあるかもしれませんが、あくまで私個人の見解ということでご了承ください

そもそもコミュニケーション自体が苦手

まず基本として、そもそもコミュニケーション自体が苦手だということが挙げられます

声が小さくて意思疎通が難しい、他人が近くにいるだけで緊張してしまって冷静に考えることができない、同年代のノリに合わせるのが恥ずかしい、うまく自分の意思を主張できない……

具体的にはこんな背景が考えられると思います

人と話したり感情を共有したりすることが難しければ、いずれグループ内で孤立してしまうでしょう

グループ内で孤立してしまう

グループワークですから時にはメンバーと協力しなければならない場面が出てきます

しかしグループ内で孤立してしまえば協力どころではありません

自分以外の人たちは仲良さそうに談笑しているのに、自分だけ浮いてしまっている

みんな自分のことを変な目で見ているかもしれない

そんな状況では「自分は落ちこぼれだ」とか「自分はこの場にふさわしくない」という風に自己嫌悪に陥ってしまいます

そして自信を無くし、さらにグループ内で主張できなくなり孤立してしまいます

メンバーに迷惑をかけてしまう

メンバーとコミュニケーションが取れず、協力できない状況では次第にメンバーに迷惑をかけてしまうことになります

自分だけが何もしないわけにはいきませんが、かといって話し合いに参加することもできない

自分が疎まれていることはなんとなく察しているけれど、だからといってその状況を打開する能力があるわけでもない

迷惑をかけ続けることでさらに自分のことが嫌いになっていきます

ときに気を遣わせてしまう

中には心優しい方がいて、話を振ってくれたり意見を聞いたりしてくれます

そんなときには「自分なんかに構わなくてもいいのに」と思いつつ精一杯期待に応えようとするのですが、強い緊張で空回りしてしまいます

結果的に恩を仇で返すような事態になってしまい、再び自己嫌悪に陥ります

内容が難しくてできないと思われるのが恥ずかしい

たとえば大学の授業などでは自分で考えたところでわからない問題と出くわすことが珍しくありません

そんなときにコミュニケーションが取れるのであれば友人や先輩から教えてもらえるのですが、頼れる人がいない場合は自分で文献を探して考えなければなりません

それも勉強のうちではありますが、一人ですべてこなそうとするのはなかなか難しく、カバーできない範囲も出てきます

このような状況でグループワークに参加しなければならないとなると「内容が難しくてつまずいていることがバレるのが恥ずかしい」という思考になります

これもグループワークが苦手な要因の一つです


実体験:大学時代の話

ここでは私の大学時代の失敗について話したいと思います

大学時代のグループワークの失敗

一年

まず私は大学に入学してからサークル、飲食のアルバイト、委員会、自主セミナーに参加することになりました

サークルとバイトは自主的に参加したものですが、委員会は半強制的に参加、自主セミナーは誘いを断り切れずに不本意ながら参加することになりました

いまでもメンバーには申し訳ないと思っています

(ちなみにセミナーとは、学生が先生役になって他の学生に教科書の内容を講義するというスタイルの授業です。自主セミナーはカリキュラムに含まれていない、あくまで有志で行うセミナーのことです)

そして半年が経過したころに私はすべて音を上げました

サークルは夏の発表を終えたところで脱退、バイトは九月頃からフェードアウト、委員会は九月以降も継続するかは自由だったので辞退しました

自主セミナーはなあなあになって霧散しました

二・三年

二年目からは本格的に授業で躓くようになってきました

一年生のころからグループワーク自体はあったのですが、二年後期にそのストレスがピークに達しました

演習という授業がありました

演習というのは、あらかじめ配布された問題を学生が解き、黒板に解答を書いて学生に向けて説明するというものです

十一月ごろから出席しなくなり、結果的に単位を落とすことになりました

三年では本格的な実験の授業も始まります

実験では基本的に二から四人のグループを組んで役割を分担し、レポートを書きます

三年前期はなんとかやり遂げたのですが、後期で次第に出席しなくなり実験の単位を落としました

ちなみに同時期に二年演習の授業も受けていたのですが、二年のころと同じく単位を落としました

この二年演習と三年実験は四年に進級するために必ず単位を取得しなければならないのですが、どちらも落としているので留年することになりました

二度の留年

前期のカリキュラムはすべてやり遂げていたので半年休学し、後期に二年演習と三年実験を履修しました

結果、二年演習だけは単位取得できましたが三年実験は落第したので再び留年です

三年実験はこの次の年に単位取得しました

四年

晴れて(?)四年に進級し、研究室配属となります

研究室のメンバーは優しい方が多かったのですが馴染めずにいました

三年後期と四年前期にセミナーの授業を二つ取らなければならなかったのですが、グループワークへの苦手意識が強く、取らないまま逃げていました

しかし卒業には必須なのでその二つの授業を四年後期にまとめて単位取得しました

そして逃げるように卒業しました

解決策

正直に言うと、どうすればいいのか、どうしたらよかったのか、よくわからないところです

おそらくそう簡単に解決できるものではないのだと思います

一般論ではありますが考えたことを述べておきます

緊張や恐怖心は否定しない

まずは「緊張や恐怖心は否定しない」ということです

感情や身体反応は抑えようと思ってもできないものです

無理に抑圧せず、不安、緊張、恐怖心は自分のものとして認めてやる方がメンタルにいいのだと思います

低空飛行を目指す

次は「低空飛行を目指す」ことです

グループの中でうまく立ち回りつつ良い成績を残すというのはかなり負荷が高くなると思います

あまりハードルを高く設定せず、それなりの成績でもいいのでやり遂げることを目指すと良いかもしれません

仲間を作っておく

はい……

……

まあこれが出来たら苦労はしないんですけどね

薬・リラクゼーション法・カウンセリング

最後は「薬・リラクゼーション法・カウンセリング」に頼るということです

社交不安症への対処の基本的な手法ですね

私は学生時代には心理学を専攻する大学院生の方のカウンセリングを受けていましたが、もしかしたら本格的にプロのカウンセリングを受けた方がよかったなと思うところもあります

ただ、当時のカウンセラーの院生の方には感謝していますし、何もしないよりはよかったと思っています

【まとめ】

今回はグループワークが苦手な理由について、個人的な体験を交えてお話ししました

私としては恥ずかしい体験ですが、同じような境遇の方が共感したり少し気が楽になったりしていれば幸いです

それでは、最後までお聞きいただきありがとうございました

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