自分が社交不安症なのではないかと思ったらどうするべきか
※筆者は精神医学、臨床心理学いずれにおいても専門家ではないのでご了承ください。
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そもそも社交不安症とは
そもそも社交不安症とは何か、という話ですが、おそらく私の記事にたどり着いている方であればなんとなくは知っているはずだと思います。
詳しくは精神科医や心理士の方の記事や動画を参照すると良いと思います。
社交不安症は一言で言えば、人前に出ると恥ずかしい思いをするのではないかと不安になり、人付き合いが難しくなってしまった状態を表す疾患です。
例えば学校のスピーチや会社でのプレゼン、初対面の人と話す場合などの社交場面で強く緊張してしまう病気です。
というと、そんなのは誰だって緊張するものではないか、と思われるかもしれません。
もちろんその通りです。
しかし重要なのはその程度です。
精神疾患では正常と異常との間に明確な境界線が引けない疾患が多くあり、社交不安症もその一つと言えます。
人前で緊張すること自体は至って正常な反応なのですが、その緊張があまりにも強い場合は社交不安症とみなして治療の対象とするのです。
生涯有病率
生涯有病率は様々なデータがあるみたいなのですが、おおよそ1割程度と言われています。
ですから決して珍しい病気とは言えないでしょう。
社交不安症は受診すら避ける
では日常に支障をきたすほど対人緊張が強い場合はどう対処したらよいのでしょうか。
もちろん疾患ですから専門機関に相談することをおすすめします。
しかし問題がひとつあります。
相談も社交場面の一つということです。
そもそも社交不安症の方は相談自体が苦手な方も多いと思うのです。
私の場合、大学一年の頃に異変を感じ専門機関に相談したほうがいいと思い始めたのですが、実際に大学の相談室に連絡をしたのは1年ほど経過してからでした。
またそこから進んでメンタルクリニックを受診したのは大学を卒業してからのことになります。
どうしても専門機関への相談が難しいという方もいらっしゃると思います。
そのような方へはひとまず自学自習をおすすめします。
書籍で治療法を学ぶことも出来ますし、現在はネット上で多くの専門家の方が発信しています。
オススメのコンテンツについても当チャンネルにていずれ紹介していきたいと思います。
クリニックorカウンセリング
では専門機関に相談しようと思い立ったときにはどのようにすべきなのでしょうか。
主な選択肢としては2つあります。
一つは精神科や心療内科のクリニック、もう一つは心理士によるカウンセリングです。
ときにこの2つを混同されてる方もいらっしゃるのですが、基本的には別物と考えていただいて結構です。
クリニックでは薬物治療がメインであり、カウンセリングでは心理療法を受けることが出来ます。
まれに心理療法も受けることができるクリニックもあるのでホームページで確認しておくと良いです。
クリニックの選び方
大学病院や総合病院のような大きな病院もありますが、まずはメンタルクリニックを受診することが多いと思います。
メンタルクリニックというと心療内科と精神科の2種類があるのですが、厳密な違いはあるにせよどちらでも対応してくれるそうです。
クリニックを選ぶ際に注意点が3つあります
医師が持っている資格
早稲田メンタルクリニックの益田先生曰く、精神保健指定医・精神科専門医である精神科医は一定期間ごとの訓練を積んできていることの証明になるのでホームページで確認するとよいそうです。
初診までの時間
現状メンタルクリニックはどこも初診予約が難しい状況となっており、初診まで数週間から数ヶ月ほど待たなければなりません。
例えば私の場合は1つ目のクリニックではキャンセル待ちでの予約しかできず結局諦めることとなり、2つ目のクリニックで1ヶ月待った結果受診することができました。
いきなり初診予約が取れるようなクリニックは特別な事情(例えば急遽キャンセルにより空き時間ができた、など)がない限りは避けたほうが良いと思います。
クリニックへの通いやすさ
通常精神疾患の治療は長期的なものとなります。
クリニックの地理や開業時間などを調べてできるだけ通いやすいクリニックを選ぶと良いです。
カウンセリングの選び方
社交不安症の場合、心理療法も有効であり、心理士のもとで心理療法を受けることも選択肢の一つとして存在します。
私は心理療法は受けたことがないのですが、一般論として選ぶ際の注意点をまとめておきたいと思います。
カウンセラーの持つ資格
精神科医と同様、カウンセラーにも資格があります。基本的には公認心理師、または臨床心理士という資格を持っているカウンセラーが望ましいと言われています。
値段
心理療法は現状保険適用となることがあまりなく、原則自費負担となります。
大体の相場としては50分程度のカウンセリングで5000〜15000円ほどとなります。
相場から外れてあまりにも高すぎる場合は避けておくのが無難かと思います。
対応可能な心理療法
心理療法といっても多くの種類が存在しています。
社交不安症の場合、認知行動療法が有効と言われています。
また場合によってはトラウマ治療が必要となるそうです。
みなさんが必要とする心理療法に対応しているかどうか、ホームページで確認しておくと良いでしょう。
まとめ
以上、自分が社交不安症ではないかと思った時の対応についてまとめました。
上で書いたもの以外にも行政の相談窓口や学校の保健機関などがあり、私もお世話になりました。
他にもネット上で同じ悩みを持つ人に相談してみるなど、選択肢はあります。
気が向いたときにはとりあえず相談してみることをオススメします。
それだけでも余裕が生まれて冷静に考えられるようになるかもしれませんよ。
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