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ロンドンのコーヒー屋について-仕事探し編

イギリスのワークビザで入国したので、イギリス国内ならどこでも仕事をしてお給料を貰うことができます。私は入国してからの1カ月間はお客さんとして毎日の様にコーヒー屋に足を運んでました。(前回の記事の内容は基本この期間に感じたもの)2ヶ月目からは仕事探しに切り替えて、1ヶ月目で感じた事を元に履歴書をお店に送りました。今回はその仕事探しをしている中で感じた事を書いていきます。
今回はめっちゃ長くなりそうだー!
頑張ってお付き合いください!めっちゃ面白い内容になってます!!!
毎回しぶとく言いますが、あくまで私の経験と私の考えで書いてます。これが良い!悪い!はありません。よろしくお願いします🤲

ではいってみよーう!

コーヒー屋(バリスタ)の仕事にしか履歴書を送ってません

まず伝えたいのは、私はコーヒー屋で働く事しか考えてなかったのでコーヒー屋にウケそうな履歴書を書いてコーヒー屋一択で就活をしました。中々特殊なのでこれから留学を考えてる人に参考になるかわからないし、そうじゃない人もこれが海外の仕事探しかーなんて思わないでください(笑)こっちでコーヒーできないなら他の国行ったるわって尖った事を言ってたぐらいだし、コーヒー屋の中でもガチガチに絞って就活しました!目的がはっきりしてる意味ではいい事ですが、全て採用されなかった時に地獄見るのでこのやり方は自己責任と言っておきます(笑)でも目的があるならそれは曲げない事をオススメします。日本とか海外とか関係ないです。私は常に目的はハッキリタイプです。

日本から持ってきたコーヒー器具たち

ロンドンの仕事探しってどうやってする?

ロンドンでの仕事探しは日本とは全く違いました。まず雇用形態から説明すると、私はフルタイム契約で仕事を探しました。フルタイム契約というのは、週40時間(参考例:1日8時間を週5)絶対働かせてくれるという契約です。バイトと社員の間というんですかね?社員と同じだけの時間働くけど、時給で働くしーって自分でもよくわからんです。でも日本だと面接とかでどのくらい入れるの?って感じで聞かれますよね!でもロンドンでは先に契約時間が決まってます。逆を言えばお店側にその雇用の余裕が無いとダメなので、採用募集してないと中々きついです。なので履歴書を送れるのがコーヒー屋って絞ってそこから採用募集してるところってなるとほんと狭い範囲で探さないといけないです(笑)

ここからは簡単に説明しますね!
基本的な話になりますが、上記の様な条件から働きたいお店を見つけたら

履歴書(もちろん英語)を作る

履歴書をメールで送る又はお店に持っていく
(メール返信遅いし帰って来ないも当たり前)

面接していいよ!って返事きたら日程調整

面接(もちろん英語)

トライアルシフト

合格通知💮

とこんな感じ
要点だけ補足しますね!

履歴書

日本の履歴書とは全く違っていて、私はこんなところで働いていましたって経歴書く事は日本と同じですけど、そこで何を学びこんな事をしました。なので私はこんなスキルがあります。って書かないといけないんです。
私はコーヒー屋にウケる様に、ホスピタリティがありますとか、ラテアートスキルやコーヒー焙煎経験あるよって書いたりしました!

面接

これはもう大変。だって当たり前だけど全て英語ですから。しかし、お店によって面接は様々です。何個か面接をした経験からすると、ガッチガチに日本の就職面接かの様に動機や自分の長所を教えてくださいって聞かれたり、面接ってよりはただの会話でお店紹介って感じな面接もありました。結局お店によって様々なので、こんな質問がくるって用意していても意味無い事が多いと思います。英語で頑張って自分の伝えたい事をしっかり伝えたり、文法も気にせずばんばん話した方がいいと思います。その方が情熱が伝わりますしね!しかも英語力0でロンドンに来た私に、「君は英語話せるよ!だって今会話したじゃん!」って言ってくれる優しい人ばかりです!心配するだけ無駄だと思いました。自分の想いを伝えれる面接って楽しいですしね!!

トライアルシフト

これは日本には無いですね。トライアルシフトってものは、普通に働かされます。コーヒー屋のトライアルシフトなのでもちろんお客さんからオーダーをとり、実際にコーヒーを作ってお客さんに提供します。これって大丈夫なの?って自分も思いましたが、普通みたいです。面接した日にそのまま「じゃあ今から働いてみるか!」ってなったお店もありましたし、面接の後にしっかり日程を決めて、後日にトライアルシフトをしてくれるお店もありました。ここで一個問題なのが、日本みたいに丁寧に仕事を教えてからスタートではありません。いきなりお客さんの前に立たされ、機械系も簡単に説明されて終わりです。あとはやってみてと放りだされます。私はコーヒーの器具を元々使えたので説明なくても問題なかったし、オーダーも英語の定形文なので楽勝です。なんなら久々にコーヒーを作れて、お客さんにもコーヒー出していいなんて嬉しすぎてルンルンでトライアルシフトに入り、めっちゃ楽しんでました(笑)エスプレッソマシンを触ることから1ヶ月以上離れてたから、それが逆に良かったんでしょうね(笑)完全に就活忘れてました。

フィルターコーヒー

そんな感じで就活をしていたわけですが、コーヒー好きからすると複数店舗の「中身」に触れることのできたとってもいい機会でした。そこから見えてきたもの、学んだこともあります。

お店の本質

就活生はお店側からお客さんとしていく時とは全く違った対応をされます。それは良いことも悪いこともです。そこからお店の本質が見えてきます。

自分が嫌だなと感じた経験から話すと、店名は伏せますがそのお店は面接に英語のネイティブスピーカーを2人用意していて、2-1の面接でした。そこから日本の面接の様にガッチガチな質問を2人いっぺんに容赦なしに質問してきました。もちろん聞き取れるわけもなく、私は聞き返しの連続。10分もないくらいでいきなり面接は終了でコーヒーも作らせて貰えずに、もちろん不採用。

海外の就活ってこんなもんだよな。そりゃ英語できないと話にならないか。と頭で理解していたし、これをいま聞いた人でもそう思ったと思います。

これが普通でしょ。英語できないと働けないよ。

って

でも私はこの時何か違和感を感じてました。美味しいコーヒー出すことが1番なんじゃないかって。英語ができなくてもバリスタの腕くらい見て欲しかったなって思ったし、それ踏まえてダメならこんな気持ちにもならないんだろうなと。

そう思ってる中で、その後に面接したコーヒー屋に上記で私が思った違和感を理解してくれるお店がありました。

面接でも優しくゆっくり話を聞いてくれて、それだけコーヒーが好きなら問題ないってトライアルしようと言ってくれたり、君は英語話せるよ!と褒めてくれる方までいました。

結局何が言いたいかって、そのお店が何を大事にしてるかです。
前者のコーヒー屋はコーヒーのクオリティよりも接客に力を入れてました。オシャレなデザインされたコーヒー屋を作りたくて、バリスタまでデザインということ。接客ができないと話にならないというわけです。もちろん素晴らしい取り組みです。私がコーヒーのクオリティに拘りたい人間だっただけで、お店側は接客や雰囲気作りを第一に考える。オシャレなカフェにはその良さがあります。

後者のコーヒー屋は1番にお客さんに美味しいコーヒーを飲んでもらいたいと思ってるお店でした。美味しいコーヒーが作れて、コーヒーのパッションを持っていて周りのバリスタにいい影響を与えれるバリスタなら英語は二の次でいいと考えます。その考えはコーヒーのクオリティに拘りたい私にとって、共感できる部分が多かったです。

簡単に2パターン紹介しましたが同じコーヒーを扱うお店でもどの部分に力を入れてるかはそれぞれだし、実際にお店に行ってみないと有名なお店は美味しいで有名なのかインスタ映えで有名なのかなど本質がはっきりわかりません。ましてはロンドンっていう異国でそれを見極めるのはとても難しいと思います。めっちゃ有名でオシャレなお店ほど、お客さんの中で有名=美味しいってなってる気がします。嗜好品であるコーヒーの美味しい美味しくないは人それぞれなんで決めれませんし、私の好みじゃない味が好みな人も絶対います。そこは難しい話になってくるんですが、適当にコーヒーを作ってるところが美味しいって言われてるとなんで?って思っちゃいます。プライド持ってコーヒーやってる尊敬できる方々を沢山知っているので、その方達の素晴らしいバリスタ姿を見てもらいたいです。

フィルターコーヒーとエスプレッソ

色んな場面での返信の遅さ

もっと苦労したのは返信の遅さです。日本人がマメな性格なのか、ロンドンの人が怠惰なのかはわかりませんが、基本返信が遅いです。もちろん早いお店もありますが、最初から遅いと思ってた方が気持ちは楽です。

返事なしも当たり前だし、返事が1週間後ってこともあります。なので他の予定も入れれないし、リスケも難しいです。

また、仕事探しで計画してた希望順に面接も思うようにいかないのでタイミングに任せるしかないのも難点ですね。絶対行きたいってところだけ受けるのがいいかもですね。

海外の仕事探しに必要なのはスキル

最後にお話ししたいのが、仕事探しに英語は必ず必要かと言ったらそうじゃないということ。まず日本人の時点でネイティブより英語が出来ないのは当たり前です。ネイティブも働くようなお店で仕事探しをするわけですから英語で勝負しようとしてる事が間違ってると思います。それよりも自分には何ができるか。が大切です。

私に関しては
・コーヒーを作れる
・コーヒー屋で働いてた経験がある
・日本語が話せる
・フルタイムで働けて、シフトに柔軟に対応できる

などなど

英語よりも大事なスキルが沢山あります。それをさっき紹介したような履歴書に書くわけです。英語を専門にした仕事ならもちろん英語は必要ですし、英語に自信があるなら思いっきりアピールしたほうがいいです。英語できることに越した事はないですから!私は働けるほどの英語力が無かったので、他のスキルに頼るしか無かったんですけどね(笑)働いてからもなんとかなります。なんとかなってます。

自分にはどんなスキルがあるかしっかり考えてみましょう。海外に限らず、日本でも言える事だと思います。学生時代は皆んなと同じようにする事が良いと教育され、就活になったとたんに人と何が違うかと個性を出せと言われる。仕事が決まったらまた厳しいルールの中で皆んなと同じ事をさせられる。そんなのおかしいと思うし、皆んなそれぞれにいい個性があります。自分で自分のスキルはこれだとわかるのは大事だと私は思います。

海外の仕事探し編はどうでしたか?

今回は私の主観が多かったので、共感できるところできないところたくさんあったと思います。この仕事探しで色んな経験ができて、色んなコーヒー屋に潜入できてとても勉強になりました。ワーホリで海外に行く人も1番大変なのは仕事探しだと思います。何も情報がないところから自分で探す。大変だけどめっちゃいい経験です。

次のブログでは仕事は決まった編として、どうやって仕事が決まったかにフォーカスして書いていけたらと思います。

では次の記事で会いましょう

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