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ラグビーの教科書〜BASIC編〜

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ベーシック編ではラグビーを楽しみながら上達するために絶対に抑えておいてほしい記事で構成されています。ラグビーの重要な基礎基本部分が詰まっています。意外に知られていない情報も盛りだ…
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記事一覧

【ラグビーでよくある】キックキャッチ後にFWを一回当てる理由

今回はラグビーで起きるキックの中で、「キックキャッチしたチームがよくFWを1回当てる」という事象についてなぜ起こるのか、その意図を解説していきます。 1.キッカーのキック角度確保のためラグビーのジェネラルキックの種類は多岐にわたります。 例)ロングキック、ハイパント、チップキック、グラバーキック、キックパスなどなど これらのキックに共通して言えることとして、キックを使う目的は様々ですが、キックをする場所、すなわちキックを狙う位置には原則決まった場所が存在します。 どこ

新しいラグビーの学び方~ハイライト編~

「ラグビー観て勉強しろ!」と言われたことはありませんか!? 僕は中高生の頃、耳にタコができるほど言われ続けたような気がします。 おそらくラグビー経験者であれば言われたことがある、もしくは言われているのを聞いたことがあると思います。 純粋に疑問なのですが、ラグビーを勉強する方法として試合を観るということが有効的だと思いますか!? 僕自身はその当時観ろ!(強制ではなく、絶対見た方がいいぞという意味の「観ろ」)を信じてたくさんのカテゴリーの試合を観ました。 が、ここで問題発

¥300

【ラグビー雨の日対策】ボールを落とさない方法5選

こんにちは!ラグビー選手の岸岡智樹です! 今回はラグビーで良く起こり得る、雨の日のノックオンに対する対策として『雨の日でもボールを落とさない方法』を紹介していきます! ラガーマン&ラガールであれば誰もが経験したことのある「ノックオン」 一言で表すと、ボールを前に落とすミスのことです! 雨の日にノックオンが増えるのが当たり前なことはわかっていただけると思います! ですが、実際にこのノックオンを減らす方法を適切に教えてもらったことは僕自身なかったなと思い、現役でラグビー

岸岡智樹のラグビー教室in大阪 Review

こんにちは!自称現役ラグビーコーチの岸岡智樹です! 2020年最後のイベントとして僕の地元大阪にて『岸岡智樹のラグビー教室in大阪』と題したラグビー教室を開催しました。 これまで9,10月と横浜のアソビルにて開催してきたラグビー教室ですが、11月は感染症との兼ね合いで開催を見送ることにしました。 12月は帰省するタイミングがあったので、その時に!と思い企画しました。 〇ラグビー教室企画の方法僕がどのようにして今回のラグビー教室を開催したのかについて、説明していきます!

¥3,000

本物のキャプテンとは?

みなさんこんにちは!岸岡智樹です! 今回は僕には少し疎遠な話かもしれませんが、キャプテンについて書いていきます。 なぜこれを書くのかは単純明快です。 僕自身約1か月前からstand.fmというアプリを用いて音声配信を行っています。 初めたときから今まで僕自身の毎日の記録として毎日更新しています。 その他、コラボ収録としてゲストをお呼びして配信させていただいているものがあります! 現在第5回まで行っているのですが、これまでの5人の共通点を考えるとそれは「キャプテン経

キックオフレシーブについての考察

みなさんこんにちわ!岸岡智樹です。 先日このように記事を見つけました。 といっても書いている側の人間ではあります(笑) 今回はこのキックオフレシーブの教科書というタイトルの記事について触れていきます。 その内容についての僕なりの考えを書いていきます。 まずは、この記事を読んでみてください! ※注意 この記事は考えるきっかけを与えてくれるものとなっていて、そのきっかけを与えたいという願いから作成されています。 あくまで筆者の考えです。 これがすべてではないので自分なりの

プロキックコーチから考えるハイパントとは

みなさんこんにちわ!岸岡智樹です!! 先日こんなツイートを発見しました。 プロキックコーチとして活躍されている君島さんからのお題でもあります。 今回はそれに対して僕なりの意見を書いていきます。 ラグビーワールドカップ日本大会2019でかなり印象的だったプレーでもあるハイパント。 その中でもSH(9番)からのハイパントが主流となりました。 僕(私)はラグビー初心者だと思う方はこちらを先に参考にしてみてください。 ●ハイパント(high punt)とは その名の通り、高

高校ラグビーは頭脳が9割

今回は本のレビューを書きます。これを書こうと思った理由は、今の自分の立場を俯瞰して考えた時に、自分の原点はどこになるんだろう。とふと思い出した本だからです。 スポーツライターの斎藤健仁さんが書かれた本書について、このnoteで書かせていただくことも快諾していただきました。 本当にありがとうございます。 【高校ラグビーは頭脳が9割】というこの本は高校ラグビーの原点にして頂点だと僕自身は感じます。 なぜ僕がそう思うのかは読んだいただければすぐにわかっていただけると思います。

劣勢での戦い方

今回はラグビーの試合中、劣勢な状況の中いかに試合を優位に進めていくのかについて、僕なりの見解を書いていきます。 まず、ラグビーというゲームにおいて相手より優位に試合を進めるための条件としては2つあります。 1.相手の強みを出させない。 2.自分たちの強みを押し出す。 この2点を考えながら試合を進めていくのです。 あたりまえのことを書きましたが、決して陥ってはいけないことがあります。 それは、「試合が進んでしまうこと」です。 これまでの数行をなんとなく読まれたかと思いますが

大学ラグビーの価値

今回は大学ラグビーの価値について書いていきます。 ■ラグビー界の実状日本国内のラグビーのシステムは世界的にも一見変わっているようにも思います。 野球と比較するとわかりやすいと思います。 〇野球 高校野球で活躍→ドラフト会議で指名→プロ野球選手へ 大学へ進学(orプロテスト)→ドラフト会議で指名→プロ選手選手へ 〇ラグビー 高校→大学へ進学→スカウトから声がかかる→トップリーガーへ 大学へ進学→トライアウト(プロテスト)→トップリーガーへ 現在日本ラグビー界最高峰のリー

円陣で話す内容

今回は質問をいただいた、円陣の際に僕が意識して声掛けをしていることについて書いていきます。 以下、円陣のことをハドル【huddle】という風に書きます。 ハドルとは 直訳すると「群がる」、「群衆」、「ごった」などの意味を持ちます。 アメリカンフットボールなどのスポーツで試合中に円陣を組み、選手同士の間で次の作戦を確認することを指します。 いうならば、作戦会議のことです。 以前出した金正奎さんのイベントに参加してた際に感じたことをまとめたものがあるのでまだ読めていない方は

意外と知られていないラグビーのルール

今回はリクエストでいただいた、意外と知られていないラグビーのルールについて書いていきます。 内容については、実用的なものとマニアックなもの中で以下の6つに対いて紹介していきます。 ・クイックスローができるか否かの基準 ・ラインアウト時の10mオフサイドラインの解消基準 ・ルール改正に伴うラックでのオフサイドラインの基準(ワンサイドラック) ・インゴールでボールを置くときの基準 ・ゴールキック成功の基準 ・試合終了の基準 まず、WORLD RUGBYが出しているサイト

天候に応じた試合の運び方

今回はリクエストのあった天候に応じた試合の運び方について書いていきます。 天候というワードから影響がでることは3つほど思いつきます。 1.雨 2.風 3.太陽 この3つについて深掘りしていきます。 まず、初めに天候は自らの手ではどうすることもできないので、自分たちが合わせる必要があります。 なので、解決策は頭にいれておくだけでミスが起きたときに素早く対処することができるようになります。 ■雨 雨と聞いて一番初めに思い付くことは、ミスが増えることです。 その理由は言う

サインコールは誰が出すの?

今回はBKのセットプレー以外のサインプレーのコールを誰が出すのがよいのかについて書いていきます。 ■SOは何も発しない これは僕自身が意識していることです。 どこのチームでもSOというポジションの人間が、ゲームをコントロールしているゲームメイクを行うものだと思います。 ここで意識してもらいたいことは、ゲームメイクをする=声を出すではないことです。 どういうことかというと、ゲームメイク=選択だと思っています。 プレーを選択することに声を発する必要はありません。 なので、試