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新しいラグビーの学び方~ハイライト編~
「ラグビー観て勉強しろ!」と言われたことはありませんか!?
僕は中高生の頃、耳にタコができるほど言われ続けたような気がします。
おそらくラグビー経験者であれば言われたことがある、もしくは言われているのを聞いたことがあると思います。
純粋に疑問なのですが、ラグビーを勉強する方法として試合を観るということが有効的だと思いますか!?
僕自身はその当時観ろ!(強制ではなく、絶対見た方がいいぞという意味の「観ろ」)を信じてたくさんのカテゴリーの試合を観ました。
が、ここで問題発生。。。
それは…
何も勉強にならない。。。。。。。
ということでした。
具体的には、試合は見ましたが何をどのように学んでよいのかがわからなかったのです。
特に自分自身よりもカテゴリーの高い試合では、すごい選手がすごいプレーを連発していて「おぉ~~」と声を挙げるばかりでした。
試合を観ている分にはとても面白かったのですが、実際に学んでいるという感覚は1ミリも湧きませんでした。
それ以来、試合を観なくなりました。。。
ちなみに今24歳(ラグビー歴14年目になっても年間5試合も観ません)になっても変わっていません。
なぜ見なくなったかというところを深ぼっていくと、
1.)自分よりも体が大きく、パワー、スピード、テクニックのある選手がすごいプレーをしていたから
2.)自分には真似できないと感じたから
3.)そのプレーの意図が理解できなかったから
4,)ラグビーの見方を理解していなかったから
の4点にまとめることができると思います。
簡潔に考えると、ラグビーの見方を理解していなかった少年が、すごい選手のプレーを見て意図も理解せず自分には真似できないと決めつけていたから、あれ以来見ることで学ぶという事をしなくなりました。
今もこの感覚は消えていません。
ですが、ラグビーの見方は学びました。
はるかにラグビー偏差値は高くなったと思いますし、勉強をしてきたと思います。
ですが、今になっても見ない理由は「そのプレーの意図がわからないから」でした。
実際に自分自身が画面上にいる選手ではないので、そのプレーの意図がなんなのかを知ることができません。
予測することは多少可能かもしれませんが、それはかなり高度な技術と知識が必要となります。
それよりも、プレーの意図がわかる映像があります。
それは自分自身の試合です。
自分の試合であれば、そのプレーの意図がなんなのかを振り返ることができます。
実際に行ったプレーが良かったのか、悪かったのか。
改善するのであればどうすべきなのかを反省し、次に活かすことができます。
そう感じた僕は、自分自身の試合を永遠繰り返して見るようになりました。
ちなみに自分自身の試合が終わればその試合を3~5回は必ず見てしまいます…
ということで前置きが長くなってしまいましたが、
僕自身はラグビーの試合を観るというところからラグビーを学ぶということはあまりしていません。
(👆自分が出場していない試合の話)
※決して学べないということではありません。観方を学べば試合の映像はとても良い教材です。
ですが、今回はラグビーを学ぶ上で最も効率の良いと考えているものを紹介します!!
それがタイトルにもある「ハイライト」です!!
ある時から試合を80分かけてみることを辞めて、ハイライトを見つけてはしらみつぶしに見るようになりました。
そこから学べることに気づいたのです!!
ただ「すげぇ」って見ていたハイライト映像は、80分の良いところだけを3~4分に凝縮した最強のラグビー教材である。
— 岸岡 智樹/KISHIOKA TOMOKI (@Rug10cham) November 8, 2021
無料かつ、いつでもどこでも何回でも視聴可能!
時間効率を考えてもコスパ最強!
では、ハイライト映像から学ぶとはなんでしょうか!?
過去に音声配信アプリのstand,fmを使用して実際に僕自身が行っているハイライト映像から学ぶ方法を解説していますので、もし音声付きを希望される方は下記からどうぞ!!
https://t.co/r4OpDWVNJoにて2試合分のハイライトを解説して気づいたこと💡
— 岸岡 智樹/KISHIOKA TOMOKI (@Rug10cham) November 8, 2021
▶︎ハイライトは最強の教材
▶︎見るのは時間と前後の因果関係
誰もが見たことのあるであろう試合のハイライト映像だからこそ、学びの場として捉えることで周りとの"差"とできる!!
早稲田vs帝京
日本代表vsアイルランド代表
ということで僕自身が実践している方法を紹介します。
そのまえに、、、
僕自身が運営するラグビーコミュニティのトモラボでは、実際に一緒にハイライトを見ながら勉強会を実施しました!!
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— トモラボ (@tomolab0413) November 11, 2021
今日はラグビー勉強会👨🏫🏉
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以前学生向けに実施した『#ハイライト映像の見方と考え方』をこの後トモラボ全体向けに開催!ちゃんとラボらしいこともしているトモラボです😏
アンケートを取ったところ、6試合が候補に上がりました!さてどの試合にしようか…🤔
ご参加の皆さんはお楽しみに!!
するとこのようなコメントをいただきました!
終わった後に何かに似てるなぁとずっと考えていたのですが、実験論文のようなオフ会だったんだなと。
目的→仮説→検証方法→結果→考察→結論
ラグビー論文が書けるんじゃないかと思うぐらい、理路整然としていてラグビーだけど理系な、トモラボの「ラボ」を感じるオフ会でした。次回の講義も楽しみにしています。
昨夜の勉強会は、5分足らずの映像で解説60分。かなりの密度でした。
ラグビーの構造を知り、見るポイントを抑えることで、切り取られた映像でもあんなにも想像できて楽しめるんだ!とかなり面白かったです。
ハイライト映像の見方を通じて岸岡さんの着眼点やラグビーに対する奥行きに触れらるのも魅力ですね。
プレーヤー側が語る「PGとは」も新鮮で、岸岡語録ができそうだなと思いました。
得点が入った時間に着目する
連続得点は要注意
最初に取られた得点は、ご挨拶なので気にする必要はない
ラインの並びをみると、セットプレーの直後かどうかわかる
といった視点はとても新鮮でした。また解説聞きたいです!
コメントを見てもトモラボに参加していただいている方のラグビー愛を感じることができよね!!
ということでどのような内容を扱ったのかを書くと、コメントの3つ目に少し内容が反映されていますが、重要な項目を羅列していきます。
・映像の時間
・得点の順番と時間帯
・PGの使い方
・3~4分を60~80に引き延ばす力と予測する力
以上4つが重要ポイントとして僕自身が考えています。
各項目を簡単に紹介していきたいと思います!!
【映像の時間】
大前提として知っていただきたいことが「得点が入りやすい時間帯がラグビーには存在する」ということです。
その時間帯を知っているだけで試合の観方が変わってきます!
具体的にいくつか紹介します。
試合の中で一番初めに点数が動きやすい時間帯は「開始5分前後」です。
その理由は考えればすぐわかっていただけると思うのですが、試合開始直後は両チーム緊張をしていることからミスが起きやすくなります。
また別の視点から考えると、お互いかみ合わない部分が出てくるので反則をしてしまう可能性が増えてきます。
これをレフリー目線で考えると、かみ合わない部分があることと、その試合の基準を作るためにも1つ目の反則はかなり大切になりますし、線引きをするという理由から前半5分前後までに必ずと言ってよいほど反則が起こります。
意図的に笛を吹いているレフリーもいると思います。
以上のことから試合開始直後は得点が入りやすい時間帯と言えるでしょう。
もう1つ具体的な時間帯を紹介します。
それは「後半20分以降」です。(高校生など30分ハーフの場合は後半15分から)
理由としてはこの時間帯から実力差が露呈してきてしまうからです!!
基本的に圧倒的な実力差がない限り前半から大差になることは少ないです。
ですが、実力差がほんの少しでもある場合(その日のパフォーマンスの出来も含む)はどこかで”差”が生じます。
その時間がこの残り僅かな時間になります。
実力差が前半は出ないのは、15人という人数の多さによります。
ラグビーはコンタクトスポーツであるものの、その本質は「人数合わせゲーム」になります。
なので、前半体力が消耗していない時間帯に数的優位を作り出すのは至難の業になります。
※コンタクトレベルなどに圧倒的な差がある場合はこの前提が崩れ大差になるケースがあります。
具体的にはよくわかっていない選手がディフェンスをしていても、人数の多さから立っているだけでぶつかってしまうケースがよくあります。
なので、前半トライをとれたとしてもそう多くはないですし、地道にPGを重ねるかモールでトライをとるか、BKでも一発サインを駆使するかというところでない限りそう簡単にトライをとることは難しくなります。
逆に、体力が消耗してきた場合はこの人数合わせゲームが狂ってきます。
その時間帯が点数が動きやすい時間帯になります。
またその時間帯になるとリザーブメンバーが投入される時間になります。
それがうまくいくケースもありますが、1つ目に挙げたように、メンバーが変われば嚙み合わない部分が生まれる可能性が生じます。
そういった観点からも得点に結びつく場合を考慮すると、後半20分以降も得点が動きやすい時間帯と言えるでしょう。
実際高校生の試合を観ていても、後半15分までは同点もしくは1トライ以内の差だった場合でも、15分を超えてから3トライ取っている場面も多くあります。
そこまで辛抱強く我慢していれば、残りわずかな時間にチャンスが来ると考えることも良いかもしれません!!
以上の2つを考えても映像内にある試合経過時間を逐一見ていくことでどのような点数の動き方をしているのかがわかります。
得点が入りやすい時間帯に得点が入ることは必然ですし、その時の得点方法を見ることでその試合の全体像を把握することができます。
また例に挙げた2つの時間帯以外にもいくつか得点が入りやすい時間帯は存在し、それも合わせて是非考えていただきたいと思います。
【得点の順番と時間帯】
さきほど得点が入りやすい時間帯について解説しました。
次はその時間帯を前提に、得点順番についてです。
ここでの目的としては、「得点前後の因果関係を理解する。」こととしたいと思います。
まずラグビーというスポーツは得点を取りあうゲームになります。
基本的に0対0で終わる試合はありません。
本当にたまに3-5などのスコアを目にしますが、ラグビーの構造を理解すれば理解するほど得点が動くようになっていることに気づきます。
ということでラグビーにおける得点の構造を1つ紹介します。
≪得点の順番≫
みなさんはラグビーをやっていて、観ていて得点の順番を気にしたことはありますでしょうか。。。
ほとんどの方がそのようなことに意識を向けることなく、自分のチーム、自分の応援するチームが”常に”得点することを望みます。
が、スポーツというものはルールによってうまくコントロールされており、希望通りにいきません。
具体的に得点の順番を考えていきます。
例として赤(Red)チームと青(Blue)チームが試合をしているとします。
まず、先制点をとったのが赤チームだったとします。
その次に得点をするのは(チームに力量差がないと考えれば)青チームになります。
その理由は得点する条件にあります。
【得点条件】
ボール保持 < エリア
ラグビーにおいては上記のような関係が成り立ちます。
この意味合いとしては、ボールを保持しているチームが得点する機会を得ているのではなく、エリアを保持しているチームが得点機会を得ているということになります。
近年のラグビーではPG(ペナルティゴール)が主流になっていることや、ルール改正により攻撃側が有利になっているにもかかわらずディフェンスシステムの構築、その精度の向上という点からボールを持っているにもかかわらず不利になるシーンも多く発生しています。
ボールを持っていると、インゴール内でグランディングをしなければいけないが、ボールを持っていなくてもキックを駆使すればハーフウェイからでも得点する機会を得ます。
以上のことから得点の可能性があるのは、ボールを保持しているチームではなく、エリア(地域、テリトリー)を支配している(敵陣にいる)チームだと言えます。
このことを抑えると、赤チームが得点をした後に得点をする可能性が高いのは青チームだと言える理由を理解していただけると思います。
その理由としては、
赤チームがトライをした後に行われるは、青チームのキックオフになります。
これが意味することは、無条件で得点条件にあるエリアの確保をして良いというルールが、失点した青チームに与えられているのです。
そのためこの場合に得点の可能性が高いのは青チームになります。
『余談』
上記は15人制の話で、7人制の場合得点条件の不等号は逆になるため、7人制のキックオフは得点側に与えられています。
以上のことからラグビーにおける得点の順番は交互というのが構造的に考えられることになります。
基本的に同点になる、もしくは1トライ差に得点が落ち着くはずなのです。
では、どのように試合を勝つのでしょうか。
1つ目のシンプルな考えとしては、連続得点をすることです。
連続得点をすることで勝利の確率は非常に高くなります。
仮に2トライすることができれば、負けるためには3トライ取られる必要があります。
2トライするより3トライする方が難しいですよね。
感覚的にも連続得点の有効性を実感していただけると思います。
その他にはコンバージョンキックを利用することになります。
ラグビーは得点方法が1つではない面白い競技になります。
基本的にスポーツは得点方法が1つしかないにもかかわらずラグビーは3点や5点、7点と様々な得点の種類があります。
トライの数は同じだけどもトライ後に与えられてる2点を得るためのコンバージョンキックによって勝敗がつくケースも少なくありません。
同じ得点方法(この場合トライを指す)ができるようになっているラグビーだからこそ、ハイレベルな試合になればなるほどその後の2点が最終的なスコアの差になることが多いです。
ということを踏まえると試合の観方が変わる気持ちになりませんか!?
応援しているチームが得点をとっても、構造的には次は失点するのもですし、失点しても次に得点チャンスがあるのは自分のチームだったりするのです。
これをしっておけば応援にもより一層力が入ると思います!
逆に連続失点した際にはかなり焦らなければいけない可能性もあります。
得点というスコアによってプレッシャーをかけていくこともできるこのスポーツだからこその面白みがここにあると僕は感じています。
ここまで読んでいただいた方はかなり頭を使っているのではないでしょうか。
キーポイントは4つ中2つ目ですが、残り2つの紹介は有料とさせていただきます。
(公開から24時間は無料にします)
続きが気になる方は是非読んでみてください!
是非時間効率も含めコスパ最強のラグビー勉強法であるハイライト学習をマスターしてみてください!!
今後機会があればオンラインにて実際に映像を見ながらの講義形式も行えればと思います!!
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いつも読んでいただきありがとうございます。 一人でも多くの方に読んでいただき、ラグビーをより楽しんでいただけるようこれから頑張っていきます。 コメントお待ちしています!! よければスキもお願いします。