見出し画像

2023年 読書記録 #6『スイート・マイホーム』

さて、今回私が紹介するのは

『スイート・マイホーム』神津凛子著


です!

長野の冬は厳しい。スポーツインストラクターの清沢賢二は、たった一台のエアコンで家中を隅々まで暖められると評判の「まほうの家」のモデルハウスに心奪われる。寒がりの妻と娘のために、その家を建てる決心をする賢二。新居が完成し、家族に二人目の娘も加わって、一家は幸せの絶頂にいた。それなのに――。
赤ん坊の瞳に映るおそろしい影。地下室で何かに捕まり泣き叫ぶ娘。
念願のマイホームに越した直後から奇妙な出来事が起こり始める。
立て続けに起こる異変の先、賢二を待ち受けていた衝撃の結末とは。

小説現代長編新人賞の選考会でも、選考委員全員が戦慄!
デビュー作にして業界を騒然とさせた傑作長編ホラー!

ミステリーホラー

本作、一応カテゴリーとしてはホラーになるのかな。
ただかなりミステリー感のあるホラーですね。
ミステリーホラーって感じ。
その性質上本作はやはりネタバレを踏む前に読んでほしい。
なので今回の記事はかなり短くなることが予想される。

読めちゃう?

ミステリーやホラー好きな方ならなんとなーく結末が読めてしまうかもしれません。
かくいう私も中盤あたりからこうかな?と予想しながら読んでいましたが、だいたいあってました。

でも楽しい

だが待てしばし、
なんとなーく予想しながら読むものの構成がうまいからか最後までドキドキしながら読むことができました。
あと本当のラストのラスト、そんなまさかの展開が待っています。
普通なら予想できないと思います。
なぜ「普通なら」なのかって?
私は予想できてしまったからです。
予想できてしまった自分が恐ろしい。
ただ私は自称「全自動ホラー映画見に行くマシーン」というほどホラーが好きなので、
ホラーに毒されきった人間ですので、
だから予想できてしまっただけです。多分。
普通の人は予想できないと思います。
このおぞましい読後感、是非とも味わってみていただきたいですね。

祝!映画化!

本作、なんと映画化が決まっているようです。
しかも監督・斎藤工×主演・窪田正孝だとか。
斎藤工監督作品は見たことがないので何とも言えないですが、
窪田正孝さんは良い俳優さんですので、公開が非常に楽しみです。
今ならまだ間に合う!
映画の予習で読むのはいかがでしょう?


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?