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詩集「縷縷」

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詩 「生と死」

詩 「生と死」

生と死について、

考えない日があったとしたらどれほどいいだろう。

地球儀の青い海は死で、

大地は生。

大地は唸る。

海は攫う。

今大地に立つ私から、

海は攫うのだ。

生きてたものを。

私が死後にどこにいこうと、

今の私には知りもしないが。

あの命が今どこにいるのか、

地球儀を何回廻しただろう。

地球を何周しても、

海に飲まれた鼓動は聞こえない。

足音は鳴らない。

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