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スターウォーズと嘘つきの貧者

 心が上ずっている。心が何処かに滑り続けているようで落ち着きがない。かといって希死念慮ほどではないし、もしかしたら、僕の鬱病が薄まっているのかも知らない。
 だとしたら、コレは治療薬を1年間欠かさずに飲んでいた証かも知れない。ソワソワとする。セラニンという安定剤を飲もうかしら?
 今、コレを書きながらそんな事を考えている。飲もう。飲んで心を観察しよう。

 家族が出払ってひとりで留守を守っている。最初のスターウォーズを見直して水をちびり、ちびりと飲んでいた。何度も見ている映画だが今日は没入出来ていなかった。
 僕がスターウォーズが好きなのは何故だろうか?ゆったりとした画面の使い方と音楽。どちらも退屈なのに。でもキャラクターに魂が宿っているからだ。監督、脚本家のジョージルーカスの心が作品に流れているからだ。
 スターウォーズep2ep3は映画館に観に行った。どちらも一生懸命に観ていたが音楽と画面が心地良くて眠ったのを覚えている。そしてクライマックスの伊達のシーンで目覚めるのだ。ポッカリと空白があるのだが、迫力の戦闘シーンはそんな事を忘れさせてくれる。
 そして、オーケストラのサウンドが心地良いのだ。

 今日はテレビを切ってSNSなんぞ見てたら退屈で心が埋まらない。埋まらないのだ。
 ヨガをする。ヨガは動的な休みなのだ。ヨガを始めたのは、ここ数ヶ月になるが毎日欠かさずやっている。
 頭でっかちな僕が体に意識をおろす大切な儀式だ。体を動かしながら心を観察する。すると親にとらわれている自分を発見するのだ。会社に捧げた人生と、自分を裏切った自分を発見するのだ。

 嘘はいけない。特に自分につく嘘はもう分からなくなる。ティーンの頃の僕は嘘ばかりついていた。言うこと全て嘘で纏ってしまえば僕の心を見られなくする事ができると思ったからだ。
 ひとりで生きる為には強くあらねばいけなかった。誰にも頼れなかった。頼らなかった。女を作った。嘘ついた。嘘つきはモテるのだ。相手に常に合わせた。人を重ねた。たくさんの人と知り合い自分を分厚くした。薄い自分を強くする為に人に頼った。

 いつか、殺そうと胸に秘めていた親にも嘘をついた。親に従順に生きた。そして、いつか、自分が正直者だという嘘を自分が信じたのか?

 弱さを見に纏ったのか?

 僕は命に頼られている。子供を産み。今度は親として生きている。しかし、全てを手放した。今、俺が持っているものはポケットの中の3000円だけだ。

 また、ヒモになってしまった。歳上の女性に甘えているのだ。しかし、自立しなければ。退路がない。破産した身だ。資本主義社会では多くを持つ者が権利を持つ。持たざる者はコツコツと一から積み上げて行くしかない。

 そうだ。お金を貯めよう。もっと貧しく生きるのだ。貧しく生きる覚悟が僕には足らない。安易に酒も飲まない。勝利した時に飲むのだ。

 いったい誰に勝利するのだ?

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