見出し画像

ヒトの本質について 1

拡大。拡大に次ぐ、拡大。

 子供と子供の友達が家でキャーキャーと騒いでいる。二匹の斥候アリが家内の引戸のレールに現れたらしい。僕は親指でプチ。プチ。とつぶしていく。斥候アリが食料を見つけて巣に戻られると大群を連れてやってきてしまうから。

 アリを潰した僕を見て、子供たちはまたキャーキャーと騒いでどっかに行ってしまった。

 アリは同じ道をたどれるようにフェロモンを道標に残します。なので、室内で見かけたら床の拭き掃除もしたほうがいいですね。

 我が家では不燃ゴミの袋を無造作にポンと部屋の隅に置いてあります。私はアリ達が甘い匂いに釣られたのかもしれないと思い、不燃ゴミの袋を持ち上げると、やはりアリがポツポツと我が家に侵入してきていた。

 私はそれらのアリをバンバンと手のひらでつぶしました。斥候アリが情報を巣に持ち帰り大群で来られると困るから。つぶしては丸めて、つぶしては丸めて、30匹程殺して掃除機をかけて拭き掃除。

 斥候アリの数から推測すると数千匹のコロニー(巣)が我が家の地下にあるみたい。
 斥候アリはコロニーの中でも比較的大柄なアリが所属する。寿命は3年程と言われている。
 コロニーの奥深くには女王アリが卵をせっせと産んでいる。コロニーの中で卵を産むことができるのは女王アリだけだ。体長は斥候アリの2倍の大きさで20年ほど生きると言われている。
 女王アリがせっせと卵を産んでコロニーが拡大して大きな社会が形成されていく。
 子育てに励む者。
 土木工事により巣を拡大するもの。

 僕の手に殺された斥候アリ達は遠路はるばる冒険に出てコロニーに食糧をもたらすもの達だ。

 どのアリ達も個体としてみると貧弱だが群体としてみると、昆虫界の中で見事に適合している種だと私は見ている。そして、それらの特徴がヒトとそっくりだと私は見ている。

 国家と呼ばれるコロニーを形成して環境を自分達の都合がいいように整えていく様が、
 特徴に合わせて社会に埋没していく個人が、
 コロニー同士がぶつかった時、コロニーの存亡をかけて戦争をするところが、

 ヒトとアリはそっくりだ。

 ヒトもアリも本質としてはただただ増える。ひたすらに増える。
 ヒトもアリもそれだけの存在ではないだろうか?

 国家として様々な人間が群を作り、白人種、黒人種、黄色人種、様々な人間が淘汰され、生き残った種が大きな国を作り、相手の巣を攻撃する為の道具(核兵器)を備えて冷戦となった。

 今日では後進国の人種を奴隷のように働かせて、自らの国家の糧としている。

 ただただ増え続けるヒトは今後宇宙へと飛び出して、月や火星に適合していくのだろう。適合出来なかった場合は弱いヒトを淘汰して住みやすい環境に地球を作り変えるのだろう。

 ヒトの本質は増えるところにあると僕は思います。

 今日の記事は読者からテーマをいただいて書きました☺️僕の友人の中でズバ抜けた知性を持った女性からのネタだからワクワクしました🧬『人間の本質、エロースについて』
エロスについては丁度勉強しているところなので、次に書こうかな?

 感想や疑問をコメントでもらえると嬉しいです🎈

 ではでは。

(アリを殺して罪とは感じなかった?)
(どうだろう、わかんないなぁ)
(アリにも魂はあると思う?)

サポートしてもらえたら飛び上がるほど喜びます! あなたのサポートで執筆にもっと時間を割いて頭の中を掘り出します!