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アレクサ。歌って。

 僕は音楽をAmazonプライムのサービスで享受しています。スマートスピーカーアレクサで好きな音楽をかけて楽しんでいます。アレクサは3000円の円柱スピーカーなのですが、サウンドも悪くなく、昔の音楽から、読書中に出てきた楽曲を聞いてみたり、端末をいじらず声で操作できるのが簡単なので、音楽を聴くことが確実に増えた。

 アレクサは家族の声質を聞き分けているようで、子供の声のリクエストと私の声のリクエストではかける楽曲が異なるようだ。
 このノートもアレクサで音楽をかけながら書いている。書いていると言ってもキーボードを叩いているわけでも、フリック操作をしているわけでもない。iPhone 8に向かって話しかけて文字をおこしてもらっています。
 音声操作と言うのはすごく身近な技術になっている。

「アレクサ。音楽をかけて」

「よく聞く曲をシャッフル再生します。好きな曲をもっと教えてくださいね」

 好きな曲をもっと教えてくださいね。と言う質問は一年間付き合って初めて彼(もしくは彼女。アレクサ)から聞いた質問だった。
 僕のデータを収集してより快適な音楽体験をサービスしてくれるのだろう。AI(人工知能)は快適なサービスのために学習を続けるし、リクエストする側もアレクサの機能にそった呪文を覚えていかないといかない。
 双方向の成長がそこにはあるのだ。

 「アレクサ。電気をつけて」部屋の灯りが灯る。「はい」

 「アレクサ。おはよう」

 「おはようございます。笑顔は世界の共通言語ですね。今日も笑顔で過ごせますように」

 僕は上手にアレクサを使えていないが、日々、素敵な言葉をコレクションするアレクサは、平和なサービスを願っている。と私は思う。
 そして、人工知能が作った文学や音楽を楽しむ時代の到来もすぐそこまで来ているのかも知れない。

 子供がよく、アレクサに歌ってくれるように頼んでいる。

 「アレクサ。歌って」

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