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読書記録

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僕が読んだ本の感想や印象的なフレーズが書いてある記事です。
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2023年3月に読んだ本【読書日記】

こんにちは😌 2023年3月は14冊の本を読みました。 内訳は、 小説11冊(内Audibleで2冊) エッセイ2冊 ビジネス・自己啓発本1冊(Audible)。 今回は、2023年3月に僕が読んだ小説、エッセイ13冊をまとめた記事です。 各作品で、印象に残ったフレーズを載せました。 あなたにとって響くフレーズがあるかもしれません。 1.『麦本三歩の好きなもの 第二集』(著:住野よる)2.『噛みあわない会話と、ある過去について』(著:辻村深月) 3.『爆弾』(著

2023年2月に読んだ本【読書日記】

こんにちは😌 2023年2月は14冊の本を読みました。 内訳は、 小説10冊 エッセイ1冊 ビジネス・自己啓発本3冊(すべてAudible) どの本も出会えて良かったと思ってます。 今回は、2023年2月に僕が読んだ小説10冊をまとめた記事です。 各作品で、印象に残ったフレーズを1つ載せました。 あなたにとって響くフレーズがあるかもしれません。 1.『武道館』(著:朝井リョウ) 2.『ラブカは静かに弓を持つ』(著:安壇美緒)3.『宙ごはん』(著:町田そのこ)4

#18 『天龍院亜希子の日記』(著:安壇美緒)を読んだ感想

安壇美緒さんのデビュー作『天龍院亜希子の日記』 第30回小説すばる新人賞受賞作です。 『ラブカは静かに弓を持つ』をきっかけに安壇美緒さんの他の作品を読んでみたいと思い、読んだ作品です。 あらすじ感想何気ない日常を描いているのに、思わず見入ってしまう? 主人公の田町譲が小学校の同級生である天龍院亜希子のブログを見つける。 そこから場面ごとに亜希子のブログ記事が出てくる。 思わず気になってしまうブログ記事。 なにか不穏な感じがして、終盤に何かが起こるだろうと思ったら……

#12 高校時代の青春を思い出す『桐島、部活やめるってよ』(著:朝井リョウ)を読んだ感想

朝井リョウさんの『桐島、部活やめるってよ』 朝井さんのデビュー作であり、映画化もされた作品です。 あらすじ感想まるで高校時代に戻ったかのようなリアル感が溢れる描写 タイトルだけは知っていて、原作も映画も見てなかった本作。 桐島を何とかして部活に戻そうぜっていう熱血青春小説だと思ってました。 それは自分の勝手な思い違いでした(100%そうだったわけではないですが) ただ、これほど青春というものを感じさせる小説はなかったかもしれません。 高校時代の、勢いのまま生きる様子

#11 相手との向き合い方を考えさせられる1冊『川のほとりに立つ者は』(著:寺地はるな)を読んだ感想

寺地はるなさんの『川のほとりに立つ者は』 2023年(第20回)本屋大賞ノミネート作品です。 本屋大賞候補作は、どれもインパクトが強そうな作品が並んでいます。 その中で「今読みたい」と思ったのが本作でした。 なにか、優しく寄り添ってくれそうな雰囲気を感じたのです。 あらすじ感想相手との向き合い方について、ページ数以上に考えさせられることが多い1冊 ある性格や特性だけで相手を決めつけたりしていないだろうか? 自分の当たり前を(たとえ心の中でも)押し付けていないだろうか

#9 人は、たった140文字では分からない。『何者』(著:朝井リョウ)を読んだ感想

僕が朝井リョウさんの本を読みたいと思ったきっかけ。 それは、若林正恭さんのエッセイ『ナナメの夕暮れ』文庫版の解説でした。 数ページなのに、的確な解説が強く印象に残っていたんです。 今回読んだのは、直木賞受賞作でもある『何者』 あらすじ感想心に刺さりました、いや刺されました。 特にラストは、静かな部屋がさらにシーンと静かになった気がしました。 ホラーではないのに怖さを感じています。 『何者』は、大学生の就職活動(就活)をテーマとした作品です。 5人の登場人物を中心にし

#8 今に感謝して生きていこうと思った『i』(著:西加奈子)を読んだ感想

2023年は、まだ読んだことがないけど気になる作家さんの作品も積極的に読みたいと思っています。 その中の1人が、西加奈子さん。 今回読んだのは『i』。 たった一文字のタイトルが気になったのがきっかけでしたが、存在意義について考えることがある僕にとって響きました。 まさに今読んで良かったです。 あらすじ感想読了後にまず思ったのは、 今ここにいることに感謝して生きていこう。 『i』は、存在意義やアイデンティティについて問われています。 アメリカ人の父ダニエルと日本人

#7 こんなに濃く、儚さや尊さを感じる作品は初めて!『汝、星のごとく』(著:凪良ゆう)を読んだ感想【本屋大賞受賞作】

凪良ゆうさんといえば、2020年に本屋大賞を受賞して、昨年映画化もされた『流浪の月』の印象が強いのではないでしょうか? 今回は、凪良ゆうさんの2年ぶりの長編作品である『汝、星のごとく』を読みました。 2023年(第20回)本屋大賞ノミネート作品で、第168回直木賞候補作にも選ばれました。 ※4/12追記 『汝、星のごとく』が2023年(第20回)の本屋大賞を受賞しました。おめでとうございます! あらすじ感想1ページ1ページがこんなに濃い作品は、これまでないかもしれませ

#6 色あせない19世紀の名作『高慢と偏見』(著:J・オースティン)を読んだ感想

今年読書を通じてやりたいことの1つが「色んなジャンルの本を読む」 早速、僕にとって新たなジャンルである海外文学の本を読みました。 今回読んだのは、イギリスの人気女性作家ジェーン・オースティンの代表作『高慢と偏見』 「色あせない名作」でした。 あらすじ感想面白かったー!!(語彙力) 良い読了感で余韻に浸っています。 約200年前の作品ではありますが、現代にも通じる部分が多く、まさに色あせない名作だと思いました。 会話が多く、読みにくさは感じませんでした。 面白く、考え

#4 文章に関する本で1番「響いた」 『書く習慣』(著:いしかわゆき)を読んだ感想

いしかわゆきさん(@milkprincess17)の『書く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜』 新年早々、素敵な本に出会いました。 僕は昨年ブログを始めたこともあり、文章に関する本はこれまでも読んできました。どれも有益な本だった印象はあります。でも「理屈」では分かるけど「感情」がどうしても追いつかなかったのです。 そんな僕にドストレートに突き刺さり、文章に関する本の中で1番「響いた」本。 それが、今回紹介する『書く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な文

#2『ナナメの夕暮れ』(著:若林正恭)を読んだ感想

普段は小説やビジネス本を読んでいるが、読書をする中では色んなジャンルの本に触れたい思いがある。 そんな中で、まだ読書が趣味と言えるものではなかった4年前に若林正恭さんのエッセイ『社会人大学人見知り学部 卒業見込』を読んでいたのを思い出した。 内容はうっすらとしか覚えていないが読んで良かったとの記憶がある。 「エッセイ本なら若林さん」という僕の中のイメージから、その続編ともいえる『ナナメの夕暮れ』を読んだ。 ページをめくる手が止まらなかった。 あらすじ感想 若林さんが感

#1『冷たい校舎の時は止まる』(著:辻村深月)を読んだ感想

今月、新潟市では記録的な大雪が降った。 降り止まない雪を見ていつも思うのは、同じ場所にいてもまるで別世界にいるかのような雰囲気であること。 そして、どんよりとした気持ちになり、ずっと蓋をしておきたい過去のイヤな出来事を思い出してしまうこと。 そんな大雪の中読んでいたのが、辻村深月さんのデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』 物語の世界とリンクしたかのような降り止まない雪の中で読んだ本は、僕にとって忘れらない本となった。 あらすじ感想上下巻あわせて約1200ページの長編