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~英単語との付き合い方〜 part2


4-2🚧次なる最凶・最強の壁:単語

次の壁にして最恐の壁はこれでした。

単語がまったくわかんねぇ…

やっと問題集を解くのにもお金が必要であること、コロナの給付金で買ったiPadで問題集が解けることを理解した私は
恐る恐る問題を解きはじめましたが
問題を見たときに思ったことは、

とにかく何を言っているのか全くわからない。

何が分からないのかも全くわからない状態でした。

自分なりに訳してみるのですが英単語の意味がわからないため、その訳が正しく読めているのか自分では分からないのです。

例えば
Myocardial infarction is caused by atherosclerotic lesions.

という文章があったとしても
当時の自分は「Myocardial Infarction がatherosclerotic lesionsによって引き起こされる」と読めてもその文章が示す意味がわからないわけです。

文章が脳内で映像化されない、という表現が一番しっくりくる気がします。
しまいには「atherosclerotic lesionsがMyocardial Infarction によって引き起こされるのか?」などと頭が混乱してしまうのです。

これでは勉強が一向に進まないわけです。
どうにかして文章を読み進めなければならなかった私はいくつかの方法を試すことにしました。

・iPhoneでとにかく調べる。
・Google spread sheet で単語を一括翻訳
・思い切って全部Google翻訳

などです。
このうち効果があったのは全部Google 翻訳でしたが、なんだかGoogleに負けた?気がしてその時は使いませんでした。

Uworldと異なり、Rxに表示される文章は単語のドラッグが可能でGoogle検索までスムーズに移行できるためRxの間はそれだけでも戦えるかもしれません。

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ここでは先に私が選んだ単語対策の結論を書いておきます。


Mouse Dictionaryという機能をパソコンにつけました。



世の中には天才がいるんだなーと感動したのを覚えています。
これが2020年12月、勉強開始から半年かかって導き出した答えで、結局受験の直前までこれを使いながら単語と悪戦苦闘していました。

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ここからは単語が分からなかったときに私がどのような対策を取ったのか
私と同じことを考える方もいるかと思い、いくつか
苦労の形跡を残しておきたいと思います。
どれもあまり上手くはいきませんでしたが…



        🔰無駄だった工夫(?)其の一:単語をとにかく検索



一つ目は、ひたすら打ち込んで単語
を調べる。
みんな最初はそうだと思います。
私もご多分に洩れずiPhone片手ひたすら知らない単語を調べました。
調べながらも、

「みんなもっと効率のいい方法でやっているんじゃないか」
「こんな馬鹿げたことをやっているのは自分だけじゃないか」
「無駄なことをしているのかも」

と不安に思いながら調べていたのを覚えています。
確かに実際に、先程お示ししたような簡単な方法があったわけですから
この不安は的中していたわけです。悲しい。。。
しかし当時のことを嘆いても仕方がない。
必要な道だったと思います。

気になって当時のメモや履歴を調べてみると
Pellagra,Isoniazid,VLDL
(おそらくビタミンや脂肪代謝について学んでいたタイミングです)

皆さんはこの検索された単語たちをみて、この検索履歴に隠された恐ろしい事実にお気づきでしょうか?
それぞれ日本語で書いてみると
ペラグラ、イソニアジド、VLDL。。。」
ローマ字読みで普通に読めるんです

そう。実は勉強始めは
英単語がわからなかったのではなく
医学生としての知識がただ圧倒的に欠落していたのです。
そりゃあつらいですよね、


日本語で書かれていても理解できていないのに
英語で勉強をしているわけです。


ただ当時はそんなことを知る由もなく、
英単語さえ分かれば俺だって
解けるようになるんだ!と
真面目に調べては単語帳を作っていました
(まあこれらの単語帳は作ったっきり見返されることはなく、Goodnotesのファイルの奥底にしまわれています。)



        🔰無駄だった工夫(?)其の二:文章から単語を抽出→一括翻訳


単語をいちいち調べるのは面倒だから一括で調べたい!と思い、
問題文をすべてコピーして、
ネットにあった単語を抜き出してくれるサイトに
ぶち込んで単語情報を抽出。

それをGoogle Spreadシートに貼り付けて一括で日本語に翻訳。


元の長い文章から、意味をなす短いチャンクを抽出し
提出してくれる東大のサイトを使いました。
http://gensen.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/gensenweb.html



正直なところ、本当に意味なかったですね…
専門用語を翻訳させるにはDeepLくらいの精度がないと厳しいことを学びました。

そして、DeepLには最後までお世話になりました。







        🔰意味があった工夫(?)其の三:Google全翻訳



思い切ってページをまるごとGoogle翻訳!!!
これは大きな効果がありましたし何より、
英単語に煩わされて
問題が解けないというストレスが本当に軽減されます。

そのような意味で


  • 低学年で医学的知識が乏しい

  • 新しい単元で理解が追いついていない場合

  • 基礎医学などの概念と概念のつながりが重要視される局面



これらに該当する場合は翻訳機を頻用しても後悔はないと思います。
単語が気になる場合は日本語を読んだあとに改めて本文を読む
単語の学習に集中できるのではないかと思います。


しかし当時3年生のやる気満々だった私は
とにかく英語の勉強がしたいわけでしたので、
日本語に直して問題を解くというこの方法を
やたらと毛嫌いしていました。
日本語で勉強してたら英語がいつまでも読めない!とも思っていました。
今ならわかりますがそんなことはありません。


そして日本語で読んでも理解できてなかっただろうに。。。
(さらに結局英単語を調べ続けることに挫折して、勉強しなくなった時期があるわけですので本当に勿体ない…。)




この方法はUSMLEの合格を最優先においた場合、
律速段階無しで初心者を駆け抜けることができる可能性を秘めています。
(実際に割り切って全翻訳で勉強して合格された先生がおられました。)

さらに医学的知識を身につけるという点において
母国語に勝るものはありません。



私も結局受験の2週間前は、問題演習の数を増やすために全部日本語に翻訳して、意味の分からない日本語になっていたときだけ英語を読むという方法にシフトして一日150問ほど目を通していたと思います。



(ちなみに病理所見の表現は英語で読まないとカオスでした。お試しあれ…)

⭐︎問題が解けなすぎて挫けた時のアドバイス


ここで一つアドバイスです。
目の前に立ち塞がっている問題、今解けなくていいんです。
解説からキーセンテンスが一つ二つ抜き出せれば勝ちです。

世の中の受験者は全員初めて出会った時にその問題を一発で解けてるわけじゃないんです。
過去に一度類題を見たことがある、学校の定期試験で出た予備校講師が授業で言ってた、など
必ず”たまたま”以前にその問題を解くための知識を持っていたのです。

逆に言うとあなたは次、似たような問題を解いた時、前に類題を見たなと思うわけです。
その瞬間だけを見た周りの人は、なぜ一発でこの難しい問題が解けるのか?天才なんじゃないか?と言う気持ちであなたを見るわけです。

つまり、最初に解けたか解けなかったかではなく次同じ問題に出会ったらどうすれば解けるかそれだけが重要なのです。
確かに何度やっても忘れてしまうこともあるでしょう。
でも大丈夫。本当に大事な知識なら模試を解いたり問題集を解く中で必ずまた出会います

目の前の問題は本番への布石であって、教科書なのです。
だから解けなくて悔しがらなくていい
だから悔しさで立ち止まらないで!!
みんな初見だったら絶対解けないから!!!


4-3🚧敵前にて早くも倒れる:1度目の挫折学校の定期テスト


これが最初の挫折ポイント🚩

~~~~~学校の定期テスト~~~~~

 3年生からは臓器別の試験がありましたので舐めてると落ちるわけです。
更に当時の私は定期テストの勉強の仕方よくわかっていませんでしたので
余計時間を取られます。


せっかく学んでいた
ビタミンAの欠乏症の症状(Bitot Spot)も
腎臓の定期テストの前ではあまりに無力。
定期試験の合格に意味のない呪文
4週間の試験勉強のあとにはすっかり忘れてしまっておりました。


もう忘れないBitot spot。
Ankiで見たっきり本番まで
一度も遭遇することはありませんでした。
これを覚えられていなかったと
当時は嘆いていましたが無駄な挫けでした。



そして知識の儚さに辛さを覚えた私は
定期テスト終了後、Ankiの通読から逃げて別の英語学習の方法を模索します。

逃げる中で改めて考えた私は突拍子もない事を思いつきます。
英文を読めないのなら、単語がわからないのなら、いっぱい英文を読めばいいんだ!
論文を読んでみよう!
そう思いました。

今ならわかります。
それが全くUSMLEの正答率を上げることには繋がらないことを。


結局その妄想からは、相談させていただいた先生の
なんかズレてるよという鋭い指摘のおかげで抜け出せました。
正しい道を知らないときは本当に途方に暮れて
無茶な方向に走ってしまうものです。



そんなときは素直に諸先生方に相談してみましょう
あなたの本気は先生方の適切なアドバイスを引き出せるはずです。


そんなこんなで定期試験の影響で
3年生の6月から始めた勉強は8月には下火になり、
9月にはぱったり止まってしまいました。

再開したのは2022年2月末、
勉強をやめてから半年後Rxという問題集をおすすめされてからでした。


そしてこれが私のUSMLE受験への正式な第一歩となりました。

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今回の記事はここまでで終了にしようと思います。

4000文字と長い記事でしたが、まだ私のUSMLEの勉強は始まったばかりです。。笑

次回の記事は


でお送りしようと思います。

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ではまた!


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