〜誰かを頼るということ 〜part44年かかったUSMLE STEP1


6<🌓第三章‐転換期:チューターとの出会い>


6-1USMLE STEP1 合格者の合格発表会


こうしてRxにオーバーキルされて
死体蹴りを食らっていた3月のとある日に、
実際にUSMLE STEP1に合格された先生


Zoomで自身の受験の感想を話すらしいという情報を耳にし、
これを逃す手はないと思いその会に参加させていただきました。

そこには赤裸々に自身の学びを話しておられる
先生のお姿がありその内容も大変大変勉強になりました。
何故受験をしたのか、何が楽しかったかを話しておられる先生のお姿は
とても眩しく、そしてとても活き活きとして映りました。


そんな中私はここで一歩踏み出さないと
一生今のままだと思い
思い切っていくつか質問をしてみました。

他の参加者の皆さんは、
発言をしたいけれど恥ずかしい
と言う気持ちで見ておられたと思います。
(全体的にどのZoomの勉強会もそういう雰囲気があると思います。)


しかし、結果的にここで積極的に質問したことで先生の目にとまり
実際に連絡先を交換していただけることになりました。


6-2出血大サービスのマンツーマン家庭教師:無料で…!!!


そして実際に連絡をした結果あろうことか先生のご好意で
月に一度自分の進捗についての報告会と、
家庭教師をしていただけるということになりました。

実際に合格した先生から直接教えていただくなどということは
全く想定しておらず棚からぼたもち、
天から降って湧いたようなこの最高の提案
私は胸を躍らせながら食い気味でお願いをしました。


2021年3月18日にお話をさせていただき
そこからチューター制度が開始しました。


そしてここから3,4,5,6月と、次の定期試験が始まるまで
怒涛のように勉強をしました。
一日2問だった男は、毎日8時間かけて一日15問解き
課された課題である
毎月1~2科目の演習をなんとか終わらせ



2~4週間に一度Zoomを用いて進捗報告をしました。
本当に恵まれた環境だったと思います。
先生、本当に本当にありがとうございました。


しかし、正直各科目2週間で1周するのがやっと
先ほども述べたように一日の平均15問も行っていなかったと思います。
(怒涛の快進撃を期待した読者の皆様すみません。)
解説も問題数がはかどらないときには読み飛ばすこともあり、
全く何を言っているのかちんぷんかんぷんな問題も多々ありました。


6-3💉本当に苦しんだ問題集Rx


正直、問題の理解などという次元にはなく
その単元でよく出てくる単語を覚える。
見たことのある疾患の名前だけでも覚える。
死んでも正しい答えだけは選べるようにする。

このような戦いだったと思います。

苦手だった肝臓の週の授業では

「γ‐GTPが上昇しているから特に胆道の異常が考えやすいね」

と言われて何を言われたのか全く分からず、
先生を呆れさせてしまったのを今でも思い出します。

しかし当時はRxの問題が理解できたか、できなかったかよりも
とにかく先生と決めた問題数とペースを守ることを死守し
質は二の次という状況でした。
今思うとそれで全然良かったと思います。



  • とにかく一周を終わらせる

  • 単語を覚える

  • 全体像を掴む



合格を勝ち取った今、
Rxの問題を熟知していたとて本番はまだ解けないとわかるし
勉強をつづけていればいずれ分かるようになる。

だからこそ、その時点での理解にこだわらず
同じ概念を違う問題集で触れることが大事だと今は強く思います。

しかし当時の自分にとってRxは最大・最強の敵ですから、
フルパワーで挑んで跳ね返されていましたね。
仕方ないです。
ただもう少し肩の力を抜いても良かったなと。
本当に苦しかった。


6-4🧸Rxを解いていた当時の生活

3月に始めた問題集は、
10時間で8問の日も平気でありました。
問題を解くたびに挫けて気を失う
空白の時間があったからですね。

先生との期限に間に合わないと悟った科目は
結局全文Googleの日本語覚えをしていました。
1/3くらいは日本語で読んでいたんじゃないでしょうか。
けれど、それでも良かったと思います。


3ヶ月目は一日40問を目安に
結局20問到達するかしないか
毎日が過ぎていきました。



3問解く度に満足感と絶望を覚えていたのを思い出します。
しかしなんだかんだで根性が育ち

3月終わりには一日10問、
4月終わりには一日15問、
5月終わりには一日20問、

といった風に着実に進んでいました。


正答率
脅威の38%
答えを選ぶたびに間違いだと指摘されるので心はぐちゃぐちゃでした。
特に神経の病理内分泌のフィードバック抑制の問題などは散々たる結果…


大学の定期試験過去問で構成されている範囲は
全く理解していなかったということです。
皆さんもお気をつけを。

そして4年生の学校の試験が6月末から始まることを加味すると
6月の中旬までには一周する必要があったので
2300問を解ききるための進捗としては計算上ギリギリでした。
そして、こういう計算は往々にして実践不可能です。

ストレスを受けながら
毎日20分かけてスターバックスに行き
朝10時から夜22時までずっと籠もりました。
時間がある学生のうちに無茶ができたのは
大きな経験だったと思います。


不思議なコーヒーの香りをかぎながら
シパシパする目をこすり、パソコンとにらめっこを続けました。

スタバに並ぶ人の列と忙しない人の行き来が唯一、
自分が社会に存在している感覚を思い出させてくれていたように思います。
これがなかったらこの世にパソコンと二人きりです。


全く進まない日や、今の勉強法が正しいかわからないという不安
こんなにできないのは自分だけだという絶望感と
先生にお世話になっているからやめる訳にはいかないという
焦燥感でメッタ打ちにされていたのを覚えています。



さらに勉強をしていた
ことで生まれた私生活での弊害もありました。


部活でともに遊んでいた友人との交友は減り
仲の良かった友人は気を使ってか遊びに誘ってくれなくなりました。
飲み会も次の日に響くので行かなくなり、先輩との交友もなくなりました。
近くにいる人には自分のピリピリしたオーラのせいで
知らず知らずに迷惑をかけ続けていたと思います。

それでもなりふり構わず勉強しました。
逃げ出したくなって高速道路を何時間も走ったり
逃げるようにゲームをしてしまった日もあります。
学校の相談室にお世話になってメンタルケアをお願いすることもありました。

今思うと根を詰めすぎて数ヶ月で倒れてしまうくらいなら
ほそぼそとでも継続することのほうが効果があったなと思います。


当時迷惑をおかけした周りの方々には合格という二文字を
感謝に変えてお届けしたいです。
すみませんでした。そして今も仲良くしてくれてありがとう。


そんなこんなでも毎月の進捗報告会はやってきます。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回の記事はここまでにしようと思います。
読んでくださって本当にありがとうございます
つまづいたときは相談と逃避!
ゆっくり行きましょ🌸

次回の記事は



でお送りしようと思います。
ここからやっと後半戦といったところでしょうか🌹

みなさん、また会いましょう!!!☀️

ではまた!!!


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