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【フリー・ソウル秘話】橋本徹×高橋晋一郎の30周年記念対談

 1994年の第一弾リリースから30周年を迎えた日本を代表するコンピレーション・シリーズ「フリー・ソウル」をご存知ですか。このコンピレーションは、70年代のソウル・ミュージックを中心にしながらも、ヒップホップやジャズ、ロック、シンガーソングライター、ブラジル音楽やラテン音楽、映画音楽など、あらゆる音楽ジャンルの垣根を越えて、グルーヴィー&メロウに時代の空気をとらえていく点が新しく、それまでのコンピレーションとは一線を画し、異例の大ヒットを記録しました。それは現在のサブスク音楽サービスの「プレイリスト」カルチャー を30年先取りしていたといっても過言ではないでしょう。
 8月7日にそのベスト・オブ・ベスト・コレクション的な最新作『レジェンダリー・フリー・ソウル~シュプリーム』(SONY MUSIC)と『レジェンダリー・フリー・ソウル~プレミアム』(P-VINE)が発売されたことを記念して、今回、30年にわたって監修・選曲に携わってきた橋本徹(SUBURBIA)さんと、ソニーミュージック洋楽の現役社員・高橋晋一郎の対談をお届けします。90年代初めに大学生だった高橋は、橋本さんが主宰するフリーペーパー「サバービア・スイート」のアシスタント・スタッフとして門をたたき、長年にわたって数多くのパーティーで共にDJを務めてきた、まさに“師弟”と呼べる間柄。プライベート感あふれるインタビューを通して、90年代の東京・渋谷が放っていた熱気や輝きを感じ取ってもらえたら嬉しいです。

橋本徹 ● 編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。『Free Soul』『Mellow Beats』『Cafe Apres-midi』『Jazz Supreme』『音楽のある風景』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは350枚を越え世界一。USENでは音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作、1990年代から日本の都市型音楽シーンに多大なる影響力を持つ。最近はメロウ・チルアウトをテーマにした『Good Mellows』シリーズや、香りと音楽のマリアージュをテーマにした『Incense Music』シリーズが国内・海外で大好評を博している。
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高橋晋一郎 ● レコードショップ・シスコ、その制作会社となるサウンドスケープを経て、2008年よりソニーミュージック(キューン・ミュージック)に勤務。2021年7月より洋楽セクションとなるソニー・ミュージックジャパンインターナショナルに在籍。

8月7日に発売された『レジェンダリー・フリー・ソウル』 左:シュプリーム (SONY MUSIC) 右:プレミアム (P-VINE)

【90年代初頭:サバービア・スイート黎明期】

橋本/その頃、僕は講談社の新入社員でもあったんで、自宅でサバービアで紹介するレコードを選んだり、会社のスペースを借りて編集作業をやったりとかしてたんです。最初のサバービア・スイートのフリーペーパーが出たのは1990年の暮れで、初ボーナスをつぎ込んで作ったんですよね。実はそれを見て、何人か連絡をくれた方がいたんです。その後大切な繋がりになる方だと、二見裕志さんもこのフリーペーパーの世界観でDJパーティーを開いてみませんか? っていう絵葉書を送ってくれたんです。高橋くんも確か、その最初のフリーペーパーを見て、連絡をくれたんだと思うんだけど。

高橋/そうですね。

橋本/ちょうどその二見さんと僕と、あと小林径さんが渋谷・公園通りにあったDJバー・インクスティックで初めて会うっていうタイミングで、高橋くんともそこで会ったのが最初だったよね。1991年の前半だと思う。だからまだ4ページのフリーペーパーが1つ出てるだけで、2号目のフリーペーパーを作ったタイミングかな。高橋くんもまだ20歳になろうかというときで、学生だったんだよね。

高橋/まだ大学生でした。島根から東京に出てきて、渋谷とか新宿とかのレコード屋を巡ってたっていう感じで。あの当時渋谷にDJ PACOっていうDJ機材を置いてる店があって、そこに行ったら橋本さんが作っていたサバービア・スイートのフライヤーが置いてあったんですよ。その中にチャートが載ってて、ヒップホップのチャートと、あと多分ジャズかその頃にサバービアで推してたカクテル・ミュージックみたいなチャートがあって。ヒップホップのほうはわかるんだけど、カクテル・ジャズのほうはまったくわかんない。でも、ヒップホップにこれだけ詳しい人が載せてるんだし、そのフリーペーパーの雰囲気もすごく素敵だから、きっと良さそうだと。僕は東京に出てきたら自分と似たような音楽好きがいっぱいいると思ってたんですけど、学校に全然いなくて(笑)。

橋本/あるあるだね(笑)。

高橋/そのフリーペーパーに「スタッフ募集」みたいな告知が載ってて。だけど、いつ連絡してもつかまらなかったんですけど、ある日たまたま橋本さんが自宅にいたんですね。僕もこういう音楽に興味があるんで何かお手伝いしたいって言ったら、じゃあ、何かタイミングが来たら連絡するねって言われて。そこから結構時間が空いて、僕は早く関わりたくてしょうがなかったんですけど。何か月か経って急に、今日会わないかって言われて。

橋本/それは1991年の春ですね。僕も当時まだ24歳とかだったけど、5歳も若い人となかなか知り合う機会もなかったんで。高橋くんからヒップホップが好きなんですって言われて、機材に詳しくてDJとかトラックメイキングに対する知識も僕なんかより全然あったので、初めて新しい世代の歳下の友人ができるかなっていう感覚があったんですよ。なので、二見さんからイベントをやりませんかって言われて、DJバー・インクスティックのブッキング・オーガナイザーの小林径さんを紹介するから会いましょうって連絡いただいた時に、高橋くんとも一緒に話せたらいいなって。第一印象は、とにかく好青年。今でもその面影があると思うんですけど。そんなに前に出てくるようなタイプではないけども、心の底に自分がやりたいと強く思ってることがあって、縁の下の力持ち的にも尽くせる人だなっていうのが出会った頃の印象でしたね。フリーペーパーの編集を手伝ってもらったり、DJバー・インクスティックで始まったサバービアのパーティーを手伝ってもらったり、ありとあらゆる雑用をしてもらったね。

高橋/その頃、橋本さんはまだ会社員としては「ホットドッグ・プレス」の編集者で、何回か橋本さんに会いに講談社に行ったんですよ。僕みたいな一大学生が講談社の編集部に出入りすることなんてまずないじゃないですか。まだインターネットもない時代だし、編集部に行くとレコード会社からのプロモーションの資料とカセットテープが大量に置いてあって、宝の山みたいだなって。最新の音楽情報もいろいろあるし、やっと東京に来たなっていう気がして、本当に貪るようにいろんなことを教えてもらいました。

橋本/高橋くんはヒップホップがメインという印象が最初はあったんだけど、急速に、シンガーソングライターだったり、ソウルやジャズだったり、いろんなものを吸収していったイメージがあって。だからそれから4~5年経って、「フリー・ソウル・アンダーグラウンド」でDJしてもらってる頃には、むしろアコースティックなメロウ・グルーヴみたいなものが高橋くんのテイストみたいな感じになっていたぐらいで。高橋くんは短期間でものすごく幅広い音楽を吸収したと思うんですよ。そこに元々自分が好きだったヒップホップを混ぜていった感じで。初めて一緒にDJをやった時に特に印象に残っているのが、ビースティー・ボーイズが「Soulful Strut」をサンプリングした「Some Dumb Cop Gave Me Two Tickets Already」。バーバラ・アクリンの歌じゃなくて、ヤング・ホルト・アンリミテッドのインスト版をサンプリングしたビースティー・ボーイズを12インチでかけててね。ヒップホップ好きでありながら、サバービア的なものとかフリー・ソウル的なものに寄せてプレイするイメージ。そこからシスコ(レコード屋)でアルバイトをしながら、あの時代に、20代前半を東京で過ごした人間ならではの驚異的な吸収力を発揮したんだなっていう気がしますね。

高橋/シスコでバイトを始めたのは、橋本さんに出会ってサバービアに関わらせてもらった後で、1992年の秋から。だから橋本さんや周りの方から触れたこともないような世界のものを教えていただきながら、店に行ったら現在進行形の新譜を浴びるように聴いてたっていうか。

橋本/そうだよね。ちょうどあの頃、1993年だけど、ア・トライブ・コールド・クエストの「Award Tour」が出た時に、シスコが1,000枚仕入れたら3日かからずに売り切れたとか。それぐらい渋谷の宇田川町、今でもシスコ坂とか言われたりしてますけど、熱気が凄かった。僕も1993年夏に講談社を退社して、シスコの目の前に引っ越して、玄関から30秒でシスコに行けるようなところで暮らしてましたね。

Some Dumb Cop Gave Me Two Tickets Already (Beastie Boys)
Award Tour (A Tribe Called Quest)

【渋谷ビッグバン:フリー・ソウル前夜】

「サバービア・スイート」、DJパーティー「フリー・ソウル・アンダーグラウンド」のフライヤー

橋本/1992年春からはTOKYO FMで「サバービアズ・パーティー」っていう番組が始まって、毎週いろんなテーマで僕が選曲して小西康陽(PIZZICATO FIVE)さんに喋ってもらうようになって。他にも「サバービアズ・ダイアリー」っていう番組も1993年に半年間ぐらい平日に毎日あって、カヒミ・カリィにオープニングでささやいてもらってたり(笑)。これはかなりボリュームがあったから、とてもじゃないけど講談社で働きながらこなせる選曲量ではなくて、曜日によって高橋くんにお願いしたりしてたね。

高橋/あれはTOKYO FMで録ってましたっけ? だから僕、学生の頃、しょっちゅう半蔵門に放送で使う1時間分のレコードを持って行ってました。

橋本/制作会社のスタッフのロッカーに入れるんだよ(笑)。そこから少しずつ、高橋少年が音楽業界との接点が出来ていったんじゃないかな。

――その頃、ギャラは出てたんですか?

高橋/貰ってたと思います。イベントとかも。あとはとにかく橋本さんにご飯とかほとんどご馳走してもらってたんで(笑)。冗談抜きで1円も払ったことない。そういう時代でもあったんでしょうけど。

橋本/その後、高橋くんがシスコで企画を立ち上げたりして、アナログ・リイシューなど制作面でもフリー・ソウルと密接に結びついていくんですが、1991年に初めてのDJパーティーをやって、1992年に最初のサバービアのディスクガイドが出て、ここで一回ビッグバンみたいな状態になったんですね。そのディスクガイドが出る直前に高橋くんが言ったことをすごい覚えてますね。“これが出たらとんでもないことになりますよ”って。そしたら、本当にとんでもないことになった。

高橋/生意気ですね(笑)。

橋本/その出版直後から、中古盤屋さんはこれに載ってるものを世界中からかき集めてくるようになったり、レコード会社のカタログの担当者から、この中でうちで発売できるレコードはありますか? みたいな感じで連絡をもらったりするようになりましたね。特に、1冊目のディスクガイドでは映画音楽を大きくフィーチャーしたんで、WAVEとキング・レコードと組んで『黄金の七人』のサントラとかその辺りの“イタリアーノ・チネ・ジャズ”をリイシューしたらとんでもなく売れて。それこそ渋谷系のメッカと言われたHMV渋谷の邦楽売り場の“太田さんコーナー”で、サバービアで紹介した洋楽旧譜のリイシューとか映画音楽が売れるような事態になって、まず1回目の大ブームがくるんですよ。でも僕は、ちょうど現在進行形でグラウンド・ビートなどのUKソウルやアシッド・ジャズとかが盛り上がっていた時代で、それらとリンクするような70年代の中古レコードをすごく買っていたんですね。そういうものを、それまでのソウルの評論家やコレクターとは違った感覚で、自分たちのテイストを基準に再発見・再編集して、現行の音楽と一緒に楽しめるようなDJパーティーだったり、コンピレーションCDだったり、ディスクガイドだったりを作ろうっていうのが、1993年にすごく考えていたことですね。その中で、僕は1冊目のレコードガイドで紹介したようなお洒落なテイストもやりますけど、70年代のソウル・ミュージック周辺もやりませんかってフリー・ソウルの提案をしたことを覚えてます。で、高橋くんもその様子をずっと横で見ててくれて。「フリー・ソウル・アンダーグラウンド」っていうDJパーティーをやろうっていう時に、二見さんや山下洋くん、小林径さんというのはその時点で名前が知られていたんですけれども、チャーベ(松田岳二)くんや高橋くんのような下の世代とやりたいって、DJバー・インクスティックに話をしたのはすごい覚えてますね。とにかくこの頃、すごい量のオファーが来てたんです。

高橋/ものすごいスピード感でしたよ。もう滅茶苦茶。僕も横で見てたからよくわかるんですけど、次から次にリイシューの話が来るようになって、え、またCD作るんですか? みたいな感じで。倒れるんじゃないかってくらい。

橋本/最初はサバービアのフリーペーパーってどこに行ったら手に入るんだろう? ぐらいの感じだったものが、ディスクガイドを出したことで、東京以外の街にも流通するようになり、1回目のビッグバンのきっかけになりましたね。で、1994年の春にスタートさせたフリー・ソウルは、より音楽的に幅広い層にアピールできるメロウ&グルーヴィーなものだったこともあって、さらに広がっていったっていう。本当にホップ・ステップ・ジャンプって感じがありました。

高橋/僕もその空気を直に感じる部分はあって。例えば、シスコのほとんどのスタッフにとっては、初期のサバービアは、これ何ですか? みたいな感じだったんですけど、置いてみたらこれが飛ぶように売れるし。そうすると世の中の評価とかがどんどん変わってくるんですよ。サバービアや橋本さんの名前が出てるレコードをみんな聴きたがり、その後フリー・ソウルの時にもまったく同じことが起こったんですよ。最初はフリー・ソウルって何ですか? みたいな感じでしたけど、それがイベントとか、コンピレーションCDとか、こういうディスクガイドで一気に広がっていきましたね。

橋本/すごい加速感で動いてたの、思い出すよ。その頃DJパーティーのためのフライヤーを作って、そこにチャートを入れたりしてたんですよ。僕や各DJが個人的によくかける曲を載せて。そういうものに対する反応が本当に凄かった。あっという間にどっかの中古盤屋で何万円で並んでたみたいな。だからそういう一番コアで素晴らしい曲が入っているレコードを、レアなヴィンテージ・デニムを買ったりするのと同じ感覚で買う人たちにとっての、ファースト・プライオリティーだったと思うんです。イケてるものを血眼で自分のものにしたいっていう人たちにとって水先案内人的な役割を果たしていたんでしょうね。そういえば今ふと思い出したんですけど、「Olive」とか女性ファッション誌からサバービアとかフリー・ソウルに関する取材の依頼があると、僕じゃなくてルックスのいい高橋くんに出てもらったりしてましたね(笑)。僕はコア・ファン担当というか、男子担当で(笑)。

1994年4~5月に発売された「フリー・ソウル」第一弾  上:「IMPRESSIONS」「VISIONS」(BMG)、下:「LOVERS」「COLORS」(SONY MUSIC)

【フリー・ソウルは90年代東京の集合知】

高橋/もともとフリー・ソウルは、それまで音楽マニアの間で認識されていたソウル・ミュージックの価値観に対するアンチテーゼだったと思うんですけど、渋谷にいる民衆の意思の方が強くて、そういう専門家の方たちの意見を塗り替えちゃった感じがしますね。

橋本/本当にそうだね。圧倒的な現場感みたいなものと、デザインやネーミングのキャッチーでフレッシュな魅力や、何より音楽の吸引力で一気にひっくり返せたところがあるから、とても幸運だったと思っていて。それはお堅い黒人音楽の評論家の方たちに対してだけでなく、DJやクラブ・シーンにおけるヒエラルキーの問題とか、上下関係みたいなことに関しても当てはまるんですけど。「フリー・ソウル・アンダーグラウンド」っていうパーティーも初めに、歳上のちょっと怖い有名DJたちを集めてたらそうならなかったと思うんですよ。チャーベくんや高橋くんがいてくれて、あとやっぱり山下くんですよね。だからこそ、何かフレッシュで、勢いがあった。オープン・マインドで、フレンドリーで、夜の街でとかクラブで音楽を楽しみながら遊びたいって思っている20代にとって、リアルで身近なものとして感じてもらえたっていうのはあるんじゃないかな。なんかトップダウンじゃないピースフルな感じがよかったというか。

高橋/僕は橋本さんの選曲を見たり聴いたりしていていつも思っていたんですけど、圧倒的に自由な感覚で、本当に強いもの、四番バッターみたいなものを作ってちゃんと世の中に提示することが、橋本さんはとても上手いなって。とかくマニアックな人ってマニアックさで勝負してしまいがちなのに。

橋本/裏をかくとか、オルタナティブなものを用意するとか。今でいうと逆張り。そういうことをしないで、ど真ん中でいくっていうのは、やっぱり意識してましたね。ただ、あの頃毎週毎月DJをやってると、高橋くんや周りのDJもフリー・ソウルならではの人気曲やキラー・チューンだけでなく、音楽好きだからもっといろんなものをプレイしたいという気持ちはあったんじゃないかな。

高橋/各DJが、ちょっと外れて何かいい曲ないかなみたいなことは常に考えていたと思いますけど、フリー・ソウルのど真ん中っていうか、屋台骨みたいな部分は橋本さんが担ってくれているっていう感覚は、暗黙の了解でわかっていたと思いますね。

橋本/そういう風にいろいろ探してきてくれた中で、想像もしなかったほどの人気になった曲もあるしね。例えば大貫妙子の「都会」なんかそうだと思うんだけど、1995年の時点で、僕の中では高橋くんがよくかけるテーマ曲っていうイメージだから。30年前に高橋くんが「フリー・ソウル・アンダーグラウンド」で種を撒いてくれたからこそ、いろんなことがつながっていって、今や世界的な人気になっているわけで。

高橋/いやいや、とんでもないです(苦笑)。

橋本/チャーベくんがアンジェラ・ボフィルを300円くらいで買ってきてプレイしたり、ジャンルや年代も関係なく、高いレコードだけでなく、安いレコードにもいい曲が入ってるんだよってことを集合知にしてくれたりね。次世代の音楽好きに今回の『レジェンダリー・フリー・ソウル〜シュプリーム』と『レジェンダリー・フリー・ソウル〜プレミアム』を聴いてもらって、“これが90年代の東京の総合力”だったんだよっていうことが伝わったらいいな。ここに入ってる曲は、最初からスタンダードだったわけじゃなくて、自分たちの時代のスタンダードを作りたいって気持ちで続けた結果なんだよってことだからさ。

「都会」大貫妙子

◆対談構成/有田尚哉(SMJI)


【最新作の紹介】

お二人の対談はいかがでしたか? ぜひこの機会に、『レジェンダリー・フリー・ソウル~シュプリーム』(SONY MUSIC)と『レジェンダリー・フリー・ソウル~プレミアム』(P-VINE)をお聴きいただいて、自分にとってのとっておきの音楽を探ってみてください。

〈最新リリースのご紹介〉
■2024年に30周年を迎え、シリーズ通算120作以上を数える大人気コンピレイション、Free Soulのスペシャル・コンピCD『Legendary Free Soul - Supreme』が2枚組・42曲収録、2,500円(税別)のスペシャル・プライスで登場。
■グルーヴィー&メロウなFree Soul的センスの真打ちにして、今では伝説的なシーンの全盛期90年代のドキュメントとも言えるベスト・オブ・ベスト・セレクションで、監修・選曲はもちろん橋本徹(SUBURBIA)。ライナーノーツ対談/橋本徹×山下洋
■最近はUNITED ARROWSやJOURNAL STANDARDなどとのアパレル・コラボも好評で、再び新しい世代のリスナーからも脚光を浴びているFree Soulの決定盤。同コンセプトの『Legendary Free Soul - Premium』(P-VINE)も同時リリース。

好評発売中『レジェンダリー・フリー・ソウル~シュプリーム』(SICP 6609~10)

<DISC 1>
1. Breakwater / Work It Out
2. Bill Withers / Lovely Day
3. The Jackson Five / It's Great To Be Here
4. Melissa Manchester / Bad Weather
5. Coke Escovedo / I Wouldn't Change A Thing
6. Jane Birkin / Lolita Go Home
7. The Isley Brothers / If You Were There
8. Alice Clark / Don't You Care
9. Jackson Sisters / Miracles
10. The Pointer Sisters / Waiting On You
11. Freda Payne / We've Gotta Find A Way Back To Love
12. Sister Sledge / Thinking Of You
13. Al Kooper / Jolie
14. Jose Feliciano / Golden Lady
15. Donald Byrd / You And The Music
16. Jon Lucien / Would You Believe In Me
17. The Friends Of Distinction / When A Little Love Began To Die
18. Weldon Irvine / I Love You
19. Deniece Williams / Free
20. The Jones Girls / This Feeling's Killing Me
21. Earth, Wind & Fire / Brazilian Rhyme <Extended Version>
<DISC 2>
1. The Spinners / It's A Shame
2. Niteflyte / You Are
3. Salena Jones / Am I The Same Girl
4. Dorothy Moore / Girl Overboard
5. Diana Ross / One Love In My Lifetime
6. The Isley Brothers / Love The One You're With
7. Eugene Record / Overdose Of Joy
8. Colin Blunstone / Mary Won't You Warm My Bed
9. Angela Bofill / Only Love
10. Edna Wright / Oops! Here I Go Again
11. Maryann Farra & Satin Soul / You Got To Be The One
12. Al Johnson / I've Got My Second Wind
13. Michael Wycoff / Looking Up To You
14. Lou Reed / Walk On The Wild Side
15. Minnie Riperton / Simple Things
16. Lou Courtney / I Don't Need Nobody Else
17. Zulema / Wanna Be Where You Are
18. Earth, Wind & Fire / Feelin' Blue
19. Tamiko Jones / Touch Me Baby
20. Johnnie Taylor / Your Love Is Rated X
21. Booker T / Jamaica Song
Compiled by Toru Hashimoto for Suburbia Factory
Total Playing Time: 159’06”

〈P-VINE盤も同時発売〉

同時発売『レジェンダリー・フリー・ソウル~プレミアム』(PCD 25406~7)

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