「生産性」を手放し、「役に立つ」こと以外の楽しみで軽やかに生きる
人生100年時代を予想もしなかっただろう心理学者ユングも、40~50歳を人生の正午として「中年期の危機」を唱えていた。
人生の後半を豊かに生きるため、中年期から自分と向き合い、こう問いかけてみよう。
「自分は何が楽しいと感じるのか」と。
▶▶「生産性」とか「役に立つ」で生きた末路は・・・
定年まで働いていた職場で、与えられた課題を達成したり、効率を上げることにエネルギーを注いできた人がいたとしたら、
定年後の生活では、似たような「生産性」を求められることは少なくなるだろう。
そして、職場以外でも同じ。
たとえ趣味であっても「将来のためになる」「人の役に立つ」「お金になる」といったことが裏の意図としながら行動していなかっただろうか。
だとしたら、
定年を迎えるまでに、改めて自分としっかり向き合ってみたいと思うのだが、そう簡単にはいかないもの。
ふと、楽しいと感じた事があって、興味がわいたとしても、
「そんなことしてどうなんの?」「それ、いくらかかんの?」「どうせプロにはなれない」・・・と、
いつものネガティブなセルフトークが瞬時に頭をかけ巡るだろう。
まるで「生産性」が原動力になって生きていたのではなかろうかと、そんな自分にハッとしてしまう。
定年後は、何年続くかわからないのだから、その「生産性」や「役に立つ」を手放して楽しみを見つけていきたい。
「自分は何を楽しいと感じるのか」に向き合うこと。
「誰かさんのため」「家族を養うため」「評価のため」と、
自分の感情を抑えて生きてきた人ほど、どんなクイズより難しい問いかけに違いない。
まず、そんな自分をねぎらってあげたい。
自分を犠牲にして、これまで本当によく頑張ってきたんだと。
自分の両腕で、自分のことをしっかり抱きしめてあげたって、バレないし、誰にも文句はいわれまい。
いまさら、人の顔色はどうでもよいのだから。
これからは風の時代、頑張らない時代、所有しない時代・・・
いろんな表現があるけれど、
いつでも、これからは「オレの時代」と言ってのけるような
何歳になってもワクワクしている生き方を目指したい。
「老後の一番の資産は、お金よりメンタル!」
参考図書:自衛隊メンタル教官が教える 50代から心を整える技術 下園壮太著
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