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SMBCデザインチームをつくることへの挑戦

初めまして。4月に入行した森川です。
入行して3ヶ月、デザインチーム内外の皆さんと積極的に話したり、食事に行ったりして少しずつ距離が縮まってきて楽しく過ごしています。様々な案件にも参加させてもらい日々忙しく過ごしている中で、少し時間は経ってしまったのですが遅い自己紹介も兼ねて、入行の経緯とデザインチームに対する想いを書いていきます。
まずは、今までの経歴について、簡単に紹介させてください。

経歴
2014 - 2018年:多摩美術大学 情報デザイン学科 情報デザインコース
2016 - 2018年:デザイン制作会社 アルバイト
2018 - 2022年:IT系企業でWeb・UIデザイナーとして働く
2022年:三井住友銀行入行

  • 主なデザイン経験

  • 小規模LP/大規模ECサイトのデザイン・コーデイング、Web開発

  • スマホ/特殊デバイス用のアプリケーションUI開発

  • デザインシステム作成

  • エディトリアルデザイン

転職を考えるようになったきっかけ

転職を考えるようになった理由は主に2つです。1つ目は、UX領域への興味です。
UI・Webデザイナーとして、数々のデジタルプロダクトのUIを突き詰めていく中「画面をどんなに使いやすくしても、そもそもの出会いの体験が求めるものじゃなかったら意味がないのでは?」「ユーザーのインサイトをもっと知らなければ、自信を持って提案ができない…」「プロダクトやサービスとの出会い〜その後まで一貫した体験を提案したい」と思う機会が増えていきました。ひとつ前の記事で郭さんが書いていた「考えるデザインに力を入れたい」に近い気持ちかもしれないです。

2つ目は、幅広いユーザー層に身近で利用してもらえるような、プロダクト・サービスに携わりたい気持ちがあったからです。
前職では、ユーザー層が偏ったコアなサービスに携わっており、その性質上、感情移入が難しく、デザインをする上で仮説を立てて検証していくことに限界を感じていました。

銀行は街を歩けば必ず目にする存在で、誰にでも利用してもらえるチャンスがあるものです。自分自身がまさにユーザーの一人として、根本の課題や改善方法を自分ごと化して考えることができます。更にSMBCのデザインチームでは、サービス・プロダクトを0から生み出すプロセスに積極的に関われると知り、興味を持ちました。

現在、3ヶ月間働いていく中で、良いなと感じることはたくさんありつつ、私にとって最も魅力的なのは「自分が学びたいデザインの領域(UX)のプロフェッショナルがいること」と、「幅広い案件に上流から携われること」で、まさに自分が求めていた理想的な環境だと感じています。

「チームで働くこと」への想い

UX領域への思いが強まる中、社会人になってからずっと抱いている思いがありました。チームでデザインしていくことへの憧れです。
まさに今からデザインチームを作っていこうとしている、SMBCデザインチームに魅力を感じたのも、入行した大きな理由です。

デザイナーのチーム力が、アウトプットには必要不可欠な要素である、と気付いたのは、デザイン制作会社でのアルバイト経験がきっかけでした。

大学生だった自分の力量以上の案件を任せてもらい、多くの成果を出すことができました。中でも、コーポレートサイトのデザイン〜公開まで成し遂げられたこと、飲食店の店舗看板を制作したことは、自信に繋がる大きな糧となりました。
振り返ると、このような貴重な体験を成し遂げられたのは、成熟したデザイン組織に身を置いていたからこそだと思います。

印象的だったことがいくつかあります。
まず、一人ひとりが、チームを作っていくことに積極的だったこと。
自分がはまっているモノ・サービスをデザイナー観点でプレゼンし合う「チーム内LT会」で、互いの知見を高め合い、更には会社全体の価値向上に繋げようと日々知識のインプットに勤しんでいました。
また、様々なタイプのデザイナーが集まってものづくりしていたのも印象的でした。UX思考が強いデザイナー、エンジニアスキルを持つデザイナー、ベテラン職人のデザイナー…。レビューの際に、多角的に意見をもらうことができ、高精度なアウトプットを出すことができました。

身近で、幅広いスキルを持つ人の働き方を見れたことは、自分のキャリアアップのモチベーションに繋がり、チームでデザインしていくことの大切さに気付かされました。

SMBCデザインチームでの挑戦

SMBCデザインチームはまだ過渡期であるため、これから挑戦していきたいことがたくさんあります。
人員は一気に増加をしていますし、メンバー全員のバックグラウンドも様々です。経歴や過ごしてきた環境も違うため、仕事をしていると、同じデザイナーでも価値観が全く違うなと感じました。
また、在宅や大手町・豊洲オフィス、デザインガレージなど、働く場所が自由に選択できるという良さもありますが、コロナ禍もあってじっくりと対面で話す機会はなかなか取れない状態です。

物理的、心理的な距離感からチームとしての実感が湧かず、「チームで動く真価」みたいなものがまだまだ見えづらい状態だと捉えています。
メンバー同士の交流のきっかけを作り、互いのことを知りたいと考え、以前の職場でチーム創業期にやっていたWevox Values Card(遊びながらお互いの相互理解を深めることができるカードゲーム)のワークを提案しました。

Wevox Values Card の実施

上長に相談するとその日の内にカードを購入してくれました。チームメンバーの皆も快く受け入れてくれたので、スピード感をもって進めることができました。
テーマ決めは、全員が「参加してる」と自分ごと化してもらえるよう
①「デザイナーとして大事にしていること」
②「人生で大事にしていること」
の二択でアンケートを行い、②「人生で大事にしていること」に票が集まりました。(まさかの全員一致だったので、決めやすかったです!)

開催中、「このカードを捨てるの?」や「それ欲しかったです」などの会話が生まれて盛り上がったり、仕事で絡む機会のなかった方とも砕けたコミュニケーションが生まれました。
個人的に面白かったのはカードを捨てる時です。皆さん捨てるカードなのに綺麗に整列させて捨てていたのが面白かったです。

前職メンバーとは違う部分だったので、SMBCデザインチームの慎重で、じっくり物事に向かい合う姿勢や、互いの間にある緊張感を感じました。それ以外にも悩んでいる最中の呟きだったり、捨てるカードの判断の素早さだったり、過程で生まれるコミュニケーションの端々に皆さんのパーソナリティを感じることができました。

綺麗に並べられて捨てられるカード

愛を大切にする人、人格者のような人、カオスな人、奉仕の人、本当にいろんな価値観が出揃いました。その通りと思うような人もいれば意外な人もいて、発表の仕方にも価値観が反映されていた気がします。これからの採用面接の課題にしよう!といった冗談が出てきたのも、いい雰囲気だなと感じて嬉しかったです。


日々忙しく仕事をこなしていると、こうした話をする機会もないので、1時間まとまって喋る時間を取れたことだけでも距離が縮まり、良い時間だったなと感じました。

ゲーム結果(一部抜粋)

①ワークの満足度: 4.88/5(平均)
②コメント(一部抜粋)
・デザインチームのみなさんの生き方をちょっと知ることができたり、
自分自身の現在の想いを少し整理できた
自分を見つめなおすこと、相手を知ることができて仕事とは違った脳を使えて、仕事では得られないことが得られて1時間でも満足度が高いワークだった。
チームメンバーと雑談をすることがないので、いい機会だと思いました。
・パーソナリティについて直接聞ける距離感でもないので、皆について知る良い機会でした。
意識して時間・機会をつくらないとこういう、メンバーと話できない
③今後もチームビルディングに関するワークに参加したいか?
参加したい(8) 参加したくない(0)

​開催前は、チームの雰囲気を知らなかったこともあり、銀行内で遊びのようなこのワークを受け入れてもらえるか不安でした。しかし実際にやってみると盛り上がってもらえ、楽しくワークができました。アンケート結果にもそれが現れているのかなと思います。相互理解の目的でしたが、感想の中に「自分のことを知ることができた」という自己理解に繋がる意見があり、興味深かったです。

自分自身の考え方の変化に気付けたり、新しい発見もあったので、また時間を置いて開催したいと思います。

今回のワークをきっかけに、今後はもっと深層心理の理解を深めるワークを実施し、距離感を縮めたいと思います。チームのらしさについてみんなで考えたり、新しい文化をつくったり、日々の業務に加えてアクティブに動いて、SMBCデザインチームが今後、更に一致団結したらいいなと思っています。

これから

SMBCのデザインチームは1から作っていけるし、その挑戦を後押ししてくれる人ばかりです。また、デザインチームの全員がチームを作っていこうとアクティブに動いています。大きな組織の中の一つのチームを自分たちで考えて作っていけることはかなり魅力的なんじゃないかなと思います。
「こうしたい、ああしたい」がたくさんあるデザイナーの方は、ぜひ一緒にSMBC DESIGNをつくって行きましょう。