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「今日は生きてみよう」を毎日作るコミュニティーを作った話。

小泉です。
私は高校生の時、TikTokに自分の世界観を表現する活動に力を入れていました。

途中で残しておいたアカウントのスクショです。


私の世界観の根元にある想いはずっと変わらず、世界に疲れた人がそのまま消えてしまうのではなく何かのきっかけで「今日は生きてみてもいいかな」と思えるということです。その「今日は」が毎日重なったら、一週間、1ヶ月、一年、この世界にとどまってくれる。そして、その先で「生きていてよかった」と思える日に繋がったらそれほど嬉しいことはありません。その世界観を実現するために私がとった行動は、「今日は生きてみよう」のきっかけを自分の紡ぎ出した言葉で作るというものです。

これもただ記念に撮ったアカウントのスクショ


 活動をしていくと、今すぐ会いたい、ただそばにいたいと思う人とたくさん出会いました。そして、世界を一緒に嫌いになったり、やっぱりいいねと共感したりたくさんの言葉でありふれたコミュニティーが私のアカウントにできていて、「誰かの支えに」とか「生きるための」とか、与える側だった私がいつの間にか勇気付けられる側になっていたり、私にとって世界一居心地のいい場所になっていました。
 そんな私とみんなの世界を今日は振り返り、この世界のどこかで必死に生きる誰かを想いながらお話をします。

「おやすみ」に「生きていてくれてありがとう」

 私が作るコミュニティーは、「おやすみ」の時間から始まります。そして、集まってくる人に年齢や立場などは全く関係ありませんでした。社会人、学生さまざまです。そして、それぞれの所属しているコミュニティーの中の立ち位置もみんなバラバラなんです。でも唯一共通していることがありました。それは「毎日しんどい」「真っ暗な道をただ歩いている感覚がある」ということです。だから、朝を迎えるしんどさを精一杯抱え「おやすみ」からみんな集まってくれます。それぞれの人生を持ち寄り、ただみんな「そうだったんだね」と聞いてアドバイスや共感の言葉はほとんどありませんでした。でも一つだけ。「それでも今日を生きていてくれてありがとう」というんです。私がそう言おうと提案したわけでもなく気づけばそんなコミュニティーができていました。それを目の当たりにした時、ただただ「こんなにも人を思い、寄り添える心を持った人たちがなんでこんなにも息苦しく生きていかなきゃいけないんだろう」と悔しくなりました。学校に行けていない子、会社で自分だけ浮いていて毎日が苦しいと話す人、生徒会長をしているけれど、頼られることでしか自分の価値を見つけられずここでは弱音を吐かせてという女の子。たくさんの優しさがあってこその苦しさに触れ、いつも笑っていても実は泣いていている人がこんなにもいるんだと毎日「痛い」なと感じていました。同情とか、共感とかそんな言葉では表せない「痛い」という感情に出会い、どうしたら報われるんだろうと答えのない問いを考え続けていました。その答えは出ないけれど、この先絶対忘れたくないことは見つかりました。それは、海の中で泣いている人を見逃さないということです。真っ暗な海の底まで沈んでいかないように、私はこれからも探し続けます。もちろんこれは、チームメンバーなど身近な人も含めてです。
 そして、見つけた時にはただ「生きていてくれてありがとう」と言いたいです。

「おはよう」に「また今日も会えたらいいな」

夜が明ける頃、「おはよう、また今日も夜会おうね」そんな言葉を残してみんなそれぞれの人生に戻ります。とっても寂しい気持ちになったり、また今日も頑張ろうと思えたりたくさん思うことはありますが、一番私が忘れられない出来事があります。それは中学2年生の学校に行けていなかった女の子が朝私のダイレクトメッセージに「おはよう、今日は1時間だけ学校に行ってみようと思う。背中を押してくれてありがとう」と送ってくれたことです。私は,中学の頃友達が学校に来れなくなったことがあったのでその一言に思うことがたくさんありました。この活動を始めたきっかけとなる気持ちを作ってくれたのはその友達がいたからだったので、「友達が学校に来れなくなってしまった出来事がただ過ぎる時間の一部として流れるのではなく、違う誰かの背中を押すための出来事として無駄ではなかったと言えること」が本当に嬉しかったです。
 私はこれからも、みんなの辛いがただの辛いで終わらず、意味のあったことなんだと無駄ではなかったと言える世界を作りたいです。

空を見て誰かを想う。

 今、夜中の1時なんですがもう10月ということもあり窓から冷たい風が入ってきます。この風にあたり同じ空を見ている人がこの世界のどこかにいると思うと不思議な気持ちになります。でも今日は、そんな誰かを想いながら寝たいなと思います。そして、昨日の西くんの夢の話みたいですが、思う誰かと夢の中で会えたらいいなと本気で思います。
 「明日の空もこの世界の誰かと共有している」そう信じて、私はこれからも空を見ながら言葉を紡ぎ続けます。

まだ出会えていない「貴方」を想いながら。

今日の空です。


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