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SDGs史 #0 方程式と鶴亀算

 SDGs史として、わざわざ事細かに歴史の深掘りし、記事にする意図を書きます。解説書ならたくさん出てるし、『note』でも発信されています。
 自分で最新の知見を持ちながら、歴史から入るのは、自己ブランディング的には、いささか不利な気もします。それでもそうするのは、性分ですね。


 「方程式よりも、鶴亀算が好きだったなぁ。ニヤニヤ。」学生時代、合コンでふと口走ってしまい、気恥ずかしくなったことを思い出しました。

 方程式は、一度理解してしまえば、素早く解を得ることができます。コンピューターの性能が高まれば、文字通り瞬速です。これはこれで気持ちがいいし、めちゃめちゃ役に立ちます。

 一方、鶴亀算は、面倒です。鶴は二本足で、走るのが早くて、、、などと組み合わせて、答えを導く。ややこしいし、こんがらがるし、集中力がいる。でも、答えが出たとき、嬉しかったなぁ
 中学受験しないのに、わざわざ受験参考書を攻略していた謎の日々がありました。

 中学生で方程式を習ったとき、「あっ、これなら誰でも解けるじゃん。」「たぶん、得意になる。」がっかり期待が入り混じった気になったものです。
(方程式が苦手だった方へのマウンティングとか、悪く言うことは全く意図してないです。単に生意気だっただけです。)

 これって、鶴亀算を楽しんで、導いてきたから、方程式の本質を瞬時に理解できたんだと思います。結果、今では大学生に、したり顔で微分方程式や機械学習の基礎モデルを教えています。
 ただ、数学は専門ではないので、道具として教えるだけです。なので、数学の奥深さには羨望のまなざしがあります。数式が美しい!、とかカッコいいですよね。

 一方、専門の工学には、技能技術が欠かせません。それは、まさに鶴亀算と方程式の世界です。こちらは、SDGsへの解決策の知見の集合体です。

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学生時代は勉強も好きでしたがバスケ中心。
お気に入りのAir Force180のデッサンです。
工学者なので物を観察する癖あり。

 で、何が言いたいかです。

 SDGsは、綺麗なロゴを見て、ロマンチックな良心、科学的な枠組み、17のゴールを理解し、解決策をもって169の指標に向かっていくわけです。
 その時、鶴亀算的な面倒な訓練を経てから、方程式の理解に至るプロセスを踏むと、望んだ結果につながるかも、という主張です。

 これから就活とか、ご自身の企業・団体とか、お住まいの地域とか、国や国際社会の中で、SDGsをもとに対話をする機会が増えてくると思います。そのとき、色々な人が色々な立場から、希望とか思惑を語ることになります。途中、不満をぶつける人もでてくるでしょう。

 その時に大事になるのは、ある立場の人がどんな主張をしてきたか、そして異なる立場の人とどう和解、あるいは妥協してきたか、の歴史を知っておくことです。これが、鶴亀算的な思考と勝手に名付けます。
 鶴のように二本足で、速く動ける立場の人もいれば、カメのように四本足で、ゆっくり動く立場もあり、その中で妥協案を導いていきます。そのためには、地道な訓練が欠かせません。

 それを踏まえて、ワークショップのような場に出ると、その集まりの落としどころ、つまり解を得る方程式が見えてくるようになります。もちろん、就活のグループディスカッション、企業の部内会議、地域のまちづくり協議会、国際会議の専門家会合などでは、異なるルール・法則がありますので、その理解も重要です。
 でも、いくら会議のノウハウを学んでも、鶴亀算的な思考がなければ、望む結果は得ずらくなります

 なので、面倒であっても歴史をしっかりと書きたい!というわけです。

 そんなわけで「SDGs史 潮流の中で今をとらえる」を書いていきます!
 萌芽期
  1972年ストックホルム人間環境会議~1987年ブルントラント委員会報告
 形成期
  ~1992年リオネジャネイロ地球サミット
 発展期
  ~2012年リオ+10 ヨハネスブルクサミットとリオ+20
 合意の結果
  パリ協定とSDGsが示す未来像

 お読みくださり、ありがとうございます!!!!

 これまでの文章は、『サステイナビリティ私観』をご覧ください。
 応援してくださる、と嬉しいです。!!!

サステイナビリティ私観 (5)

「世界を変えるお金の使い方(Think the Earth Project編)」に基づいて100円単位~数万円単位でできること、50項目を実行し、その報告を記事にします。 「毎日使う100円玉にも世界を変える底力があります(P11)」 応援、ありがとうございます!!!!