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12ページに7,292分かけて感じいる異分野への尊敬

長かった。。。5年かけて地道に、地道にブロックを拾い集め、レゴを組み立てるように、破壊と創造を繰り返し、論文を書き上げ、何とか形になろうとしています。

これまで40本ほどの査読付き学術論文に携わってきたけど、今回が書くのに一番、時間がかかった、たぶん。

7,292分、とワードが教えてくれました。

なぜ、時間がかかったかというと、数式が一つもないからです。

よく文系と理系といわれます。私は、工学者、時々、哲学を名乗るくらいだから、文系とか、理系とか関係ないと思っていました。

でも、いざ数式のない論文を書き上げてみると、大きく違う文化だと思いしらされました。

理系脳からすると、数式と数字で語るのは楽です。だって、誰が見ても同じように理解できるのだから。

ロジックも基本的にはいつでも一緒。だから、科学・サイエンス。

社会的意義→研究上の意義→目的→方法論→結果→考察→結論

どこから書き始めてもよいので、隙間時間でもいけるわけです。

私のとっての「守」。型にはまってなんぼの世界です。

一方、今回の論文は、これまで社会的によい、と数式、数字で示してきた結果が、なぜ実現しないのか?という課題に取り組みました。

よく「研究者は、理想をいっていればよいんだからよいよね。」なんて言われてきましたが、理想を現実にするためには何が課題なのか?を論文にしたわけです。

その間に、10年も前に書いた論文で提唱した仕組みを実現しようというプロジェクトが立ち上がり、そこにも加わり、地道な議論に加わってきました。

民間企業、公的機関含め、多くの現場の声を拾い上げ、国際情勢もにらみ、論をまとめる、、、

言うは易し行うは難し。

これまで、同じ内容でプレゼンする機会も多々あり手ごたえもあったし、報告書にもまとめています。でも、論文となると、難しい。

ロジックは同じはず。でも、なんだかしっくりこない。

「客観的事実」と「主観的考察」の境目が、わからなくなるんです。

「数式で計算したらこんな結果になりました。」
「これは、前提条件の範囲では、客観的に正しいです。」
を前提に話したい。

でも、記述だけで「客観的事実」を保証するのは、かなり難しいですね。

哲学とか、社会学とか、歴史学とか、そのほか文章だけで戦っているの方々は、大変な苦労をされているんだな、と感じ入りました。

尊敬申し上げまする。

と、とりとめもないですね。

noteもそうですが、どこか「破」を目指しているのかも。

それには、論文よりもまとまった文章の方が試しやすいですね。

といいながら、査読では、「文意が伝わらない」=やさしく「何を言っているのかわからない」の指摘がたくさんでした。

まずは「守」=「型」を磨き直さないと、かもです。

試行錯誤ですね。


最後に

科学と技術、そして人が、謙虚であらんことをお祈りいたします。
黙とうをささげます。


「世界を変えるお金の使い方(Think the Earth Project編)」に基づいて100円単位~数万円単位でできること、50項目を実行し、その報告を記事にします。 「毎日使う100円玉にも世界を変える底力があります(P11)」 応援、ありがとうございます!!!!