水災・防災は日頃の点検を

梅雨前線の影響もあり、一か所に集中して大量の雨が長時間降り続けると水災害の危険性も一気に高まります。

崖崩れや土砂災害など、大規模な自然災害は個人レベルで防ぎようがありませんが、早めに危険を察知して避難するなどの対策・対応は個人でも十分可能です。

ここ最近頻発している1時間に100mmを超えるような記録的集中豪雨では、住んでいる場所や地理的な条件によっては、ほんの数十分遅れただけで避難できずに取り残される、なんて事も珍しくありません。

同じ町内であっても危険度に大きな差が出る自然災害は、行政からの避難指示や勧告を待ってから動くのでは間に合いません。

広域向けの行政やメディアの情報をアテにしなくても、町内会や自治会が自主的な非難を呼び掛けて、速やかに安全な所へ避難できる体制は作っておきたいですね。

特に自力での避難が難しいのが、障がい・疾病・要介護・高齢などにより、自力での移動が難しい方、医療機器等を用いらないと生活に不自由をきたす在宅療養中の方、家族に未就学児や乳幼児を複数抱えていて移動するにも時間を要する方には、優先的にサポートして避難できるような工夫が必要です。

我が家も長男と次男が年子だったので、天気の良い日でも荷物を持ってベビーカーを押したり、おんぶや抱っこをしながら乳幼児を連れて移動したりするのはかなりの重労働ですし、それを悪天候の台風や大雨の最中、時に夜間や深夜にともなれば急いで避難するのはかなり難しいでしょう。

個人情報を気にし過ぎて、行政や自治会・町内会での情報共有もままならないようですが、逃げ遅れて救出する場合には、警察・消防・自衛隊などの多くの人員と装備、時間も必要になってきます。

しかも救援者側にも出来る事には限度がありますからから、そういった事態に遭遇する前に、早めに、しかも確実で安全に避難できる対策は必要でしょう。

道路や河川などの状況によって、浸水・冠水してしまうような道路は、いざ避難しようとした際に自動車でさえ移動に使えなくなる可能性もありますから、たとえそれが最短距離・時間での移動手段だとしても、それとは別の安全な避難路を確保しておく必要があります。

日頃から雨で冠水しやすい道路はチェックしておきましょう。

また、水が高い所から低い所に集まるのと同様、ゴミや泥も低い所ほど溜まりやすいので、それが原因で排水溝の目詰まりを起こす場合がありますし、台風の時などは、突風で飛ばされた折れた傘が排水溝を塞いで冠水している、なんて事もあります。

ゴミなどの障害物が無くて、雨が上がってもしばらく水溜りが無くならない所は、排水溝が詰まっている原因が何かしらある筈ですから、町内会・自治会役員経由か、役所の下水道・土木・道路維持管理(自治体によって呼称や担当部局は異なります)に連絡して早めに排水溝の点検をしておいた方が良いでしょう。

道路の両側が斜面で道路が一番低くなっている場所は両側から流れ込んでくる雨水迄は下水道が処理しきれずマンホールから噴水の様に吹き出す事もありますし、川沿いの低地で海が近い所では、潮の満ち引きに影響されて、満潮時に大雨が降ると川に流れていく排水溝より水位が高くなり、逃げ場がない雨水が逆流する事もあるのです。

また、オフィス街や住宅地など都市部では、道路も路肩も整備されているが故に、排水溝以外に水の逃げ場がないところは、ちょっとした雨でもすぐに水たまりが出来て冠水してしまいます。

昨日も地域によっては大雨洪水警報が出るほどの降水量でしたから、一夜明けても水溜りが解消していないところは注意が必要です。

これは、先日の雨上がりにしばらく水が溜まっていた所ですが、排水溝が目詰まりしているとこんな感じになります。

冠水

子ども達が通う通学路でこんなところがあって放置していると、水溜りの泥水を子ども達がかぶってしまうかも知れませんよ。


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