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当り前の生活を自分の街で過ごすこと

都会と地方だと人材不足どころか地域の人口すら極端に違うことに気付いている人もいるでしょう.今日は人材の不足している地域の町おこしについて考えてみたい.

地域の維持や共同生活に必要な人が減っている,いわゆる限界集落があちらこちらでみられる昨今,地方部ではどのように町を維持していくのか.

全然人がいない,のどかな風景.
それは観光スポットにもなり人が訪れるかもしれない.
しかしその地域に暮らす人にどれだけの恩恵をもたらすのか,ということを考えてみたいと思います.

田畑に囲まれた山間の町.農村部の宝は土です.
はるか以前,先祖が荒野を耕し土を入れ替え作物を育てることが出来る地域にした.
各地それぞれにある開墾を記した石碑等に記されている地域がいくつもあります.
小学校で地域の歴史を学ぶ授業がありますが,そのなかでも生まれ育った町の歴史を学んでいく授業を受けたことを覚えている人もいるでしょう.
いわゆる郷土の歴史です.

地域の宝は作物が育つように作ってきた田畑とその土.
その大切さを感じている人は今どれだけいるでしょうか.

地方部は本当に街中に人はいません.
街というか町.
都会にあこがれる若い人や地方の移住を考える都会の人.
今は注目を集めている移住で田舎暮らしをしたいという人もちらほらとテレビでは見かけます.
しかしそれは本当に地方の住民が暮らしがよくなる方策なのかということが私の疑問です.
今の地方に対する見方のままでは日本はほとんどが誰もいない土地になるのではないか.
人がいるのも都市部に限られ,都市部であっても空き家が増えていき地域生活やコミュニティを維持していくのが困難になるのではないか.
地方部,農村部を見ているとそのような感が否めません.

若い人が多ければ,活気のある街づくりを.
誰もが理想のように夢を語ります.
しかしその夢は実現するのか.

私は実現します,と敢えて答えます.
それはコンパクトシティを形成することです.
それも地方部と都市部の密接な接続による地方部都市部に問わない町の再構築です.

今世界ではその素養は生まれています.
数年前から普及したリモートによる接続,病院へ通う際の遠隔医療,細かいところだと電気ポットや電球,また郵便局などの見守りサービス.

家の灯りがついたとき,その家にいる人が電気をつけたということ.
夜に湯気が出てきたら,夕食を作ったり風呂に入ったりしているということ.

生活とは何なのか,暮らしとは何なのか.
それは世界における課題の一つでもありましょう.
過疎地や限界集落の維持や復興に技術は必要不可欠です.

さらに言えば,技術は目的とクライアントである顧客や住民をイメージできなければ普及はしない,と私は考えています.

ニュータウンもう一度ニューに 高齢者の足に自動運転 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

家電製品が未だに売れるのはなぜか考えたことがある人はあまりいないのではないでしょうか.
暮らしをイメージできる製品だからこそのロングセラーということでしょう.
住民にとってより良いサービスとは何か,過ごしやすい環境とは何か.
新進気鋭の技術から本当に普通の当り前のことまで,総ざらいして考える時期が来ているのかもしれないなと感じます.
もちろん田畑があることに対する感謝まで.



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