上海ラストは朱家角逍遥(上海旅行/3日目)
波乱の初日、楽しい2日目、そして訪れた最終日。上海郊外の朱家角に行った。水郷とか水の都って言われるとこ大好き。
【1日目 https://note.mu/smaragdein/n/nd07cfa2e0ffa】
【2日目 https://note.mu/smaragdein/n/n2a8f49c1e2d6】
3日目 朱家角
都会もいいけど昔ながらの風景も見ておきたいな、と思って行ったのが上海から地下鉄で行ける水郷の街、朱家角。明・清時代の建物、運河に浮かぶ船、オシャレなカフェという昔と今が交錯しているところが良い。小さな街なので数時間しか観光できない最終日でも問題なかった。
駅から朱家角までは少し歩くが、大きい道なのでそこまで危なくはない。通りでは上海とはまた違う中国の風景が見られる。
「朱家角」という赤い文字のオブジェがあったのでここが入口あたりだと分かる。進んでいくとゲートとチケット売り場があった。今月から予約入場制で、外国人観光客はパスポートで入れると聞いていたが特に何もなかった。そもそもゲートに係の人すらいなかった。どういうことだったのだろう。
入口から適当に進むと橋があった。「放生橋」という名で、橋の上から魚を放つと徳を積めるんだとか。だから橋の袂には放つための金魚を売っている人がいるらしいのだが、観光客が多すぎて横目で見ただけでは分からなかった。
橋の上は柵が低いし人が多いので、落ちたりしないか心配になった。その先に食べ物屋、お土産屋、工芸品の店などが並ぶ細い通りがある。ここでも回遊魚になった。
歩いていくと運河に出た。枝垂れる柳の緑と船につけられた提灯の赤のコントラスト、石橋と木の船の組み合わせがいい。
信用ならない「殺菌」
昼食は川沿いのお店のテラス席で。英語のメニューがあるか聞くと快く出してくれた。チャーハンと角煮、トマトと卵の炒め物を注文する。
近くの席に座っていた夫婦が、店員さんが持ってきたやかんのお湯で「殺菌」と書いてあるビニールに包まれた皿や箸を洗っていた。殺菌してあるんじゃないのかと思ったが皿をよく見ると少し汚い。じゃあ「殺菌」ってなんだよ。
私たちの席にもやかんが置かれた。夫婦に倣って食器をお湯で綺麗にする。そのお湯はどうするのかというと、床に捨てる。テラス席ならそれでいいが室内ではどうするのだろうと思ったらバケツがあるらしい。お湯を捨てる時、本当にいいのだろうかと緊張した。
しばらくして注文した料理が届く。これが全部美味しい。上海に来てちゃんとした料理をあまり食べていなかったのもあって最高に美味しかった。最終日にあれを味わえてよかった。
いつもギリギリな人が余裕を持とうとしても結局ギリギリ
街歩きに戻り、まだ行っていない路地に入る。自分がどこにいるのかよく分かっていないが進んでいく。川沿いのオシャレなカフェには行けなかったが、素敵な路地や景色のいい場所を見つけられたのでとても充実した時間になった。そんなこんなで時間になる。一旦ホテルに立ち寄り、預けていたキャリーケースを回収。ここから地下鉄で浦東空港へ。
地下鉄の荷物検査とか預入手荷物が検査に引っかかったりして最後はバタバタだった。浦東空港の手荷物検査は日本より厳しかった気がする。あと出国カードみたいなの書かないと出国審査してもらえなかった。そういったところでも時間がかかるので、ギリギリでいつも生きていたい人も空港には余裕を持って着いた方がいいと思う。
最後にこれだけ。めんどくさがりでもオンラインチェックインはちゃんと出発前日までにやろう。当日の朝だと席がなくて、一緒に行く相手と離ればなれになる可能性がある。私とパダワンのように。
上海、人が多いところには警備の人が大抵いるし治安は良かったと思う。初日は「列に割り込んでくるなよ」とか思っていたが、3日いると私もパダワンも寛容さと図太さを身に着けていた。あと、飲食店の近くは必ず五香粉の匂いがする。
読んでくださった方、ありがとうございました。
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